傍を楽にする

百年示道塾とやまの合同新卒社員研修「若手塾」
昨日はその最終講でした。

例年だと社会人としての一年目を振り返り、
翌週から「先輩」となる心構えを醸成・共有する場を造る。
そういう場として設計していますが、
今年は若手社員全員で被災地の輪島まで支援物資の運搬を行いました。

全国の経営者仲間やJCD(商環境デザイン協会)仲間から頂いた義援金にて購入した水や物資を
10tトラック2台、ハイラックス1台、ハイエース1台分というかなりの量を運びました。

本当に大変な量でしたが現地の人とも協力して全ての物資を降ろして来ました。
約2時間かかり、6キロある水のケースを2000箱
バケツリレー形式で降ろします。
もう手がパンパンになりました。
かなりの重労働でしたが被災地の方々の喜ぶ笑顔を見て
力を緩める訳にはいきません。

また、
被災して今なお大変な生活をされている現地の方々のお話しを聞いたり、
実際に火災で燃えた地域を視察したり、
ボランティアで応援に来ている大学生の話も聞きました。

若手社員一人一人、
彼らなりに思うところがあったでしょう。

帰り道の車内では
はたらくの語源である「傍を楽にする」の意味を実感した。
大変だったけど誰かのために行動する事は楽しかったし、やりがいがあった。
と、良い感想や意見が出てきました。

被災地を応援する目的で支援に訪れていますが、
毎回力を頂いて帰って来ています。

新入社員からすると
日々の仕事の中でその先の「お客さま」を意識して
はたらけている人は少ないと思います。
まだまだ先輩の指示に従って、早くやれる事を増やしたい。
一人前になりたい。
仕事を「スキル」の集積として考える事が多いでしょう。
今は仕方ありません。

今回、実際にその先に居る「人」を感じました。
自分が汗を流した結果、喜んで頂ける人の顔を直接見れた事は
彼らにとって大変大きな意味があったと感じます。

傍を楽にする。

日々の仕事でも社員が常にこれを感じられる様な場を創っていきたいです。

 

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