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一か月

先週の七尾への支援物資運搬のあと
色々と考えてます。

震災から一か月。
2月1日、NHK特集での珠洲や輪島の限界集落の現状の放送を観ました。

避難所の人のケアをしている方や
地震調査をしている大学教授が
東日本大震災の時と、今回の能登沖の地震の違いを説明されています。

・道路の隆起が酷く交通インフラの復興が困難(東日本は津波は凄かったが道は綺麗だった)
・限界集落で過疎化が激しい半島の先端が震源地(元々幹線道路が少なかった)
・海から山までの距離が短く山崩れや土砂くずれが生活圏のインフラに大きく影響
・ボランティアや土木・建設作業員の宿泊場が遠く、移動時間増で作業が進まない
・地殻変動、隆起が酷く地下の水道管の復旧に時間がかかる

だったかな。
とにかく、半島の先端での大災害に対して
できる事が限られている事が良く分かりました。
最近のテレビ報道としては、凄く良い内容だったと感じましたね。

支援物資も、資金援助も、ボランティアの応募も、作業員の数も
実は十分に準備できる。
しかし、交通網の寸断や宿泊所の遠さにより
なかなか一気に沢山の人や物を送り込めない。

もどかしい現状があるみたいです。

この一か月、私の仲間は毎週の様に物資を届けています。
私も次の日曜日も珠洲と能都町まで簡易トレイを500個運びます。
ずっと現地の事を気にかけて、モヤモヤとして過ごしていました。

先週の七尾での体験。
私達が出来る事・やっている事は大した事ではありませんが
それでも現地で実際に被災した彼らは大きな笑顔で「ありがとう!」と迎えてくれます。
状況が状況だけに、出来る事は限られていて
そのもどかしさを一番感じている彼らが、
一番大きな笑顔をしている。

七尾で見た子供達は元気に、楽しそうにしていました。

彼らは前を向いているんです。

この一か月、なんか気持ちとして足踏みをしている感覚がありました。
一所懸命に一日一日を生きているのですが
前に進んでいない感覚がありました。
「何も出来ていない」
という感覚でしょうか?

変に自粛する事はなかったです。
こういう時こそお金を回そう!と
新年会も盛大に開催しましたし、飲みにも行っています。
娘の見送りも兼ねて東京へ一泊で遊びに行ってきました。

日々の行動や経済活動に関しては自粛せず全力で取り組んでいましたが
気持ちの面で何か引っかかっている部分があった様に思えます。
今を見て生きているのですが、未来を見ていたか・・・・

今回の災害の地理的、物理的状況(これは言い訳の材料かもしれませんが)と
現地の彼らの大きな笑顔と前向きさ。
そして現地の子供達の笑顔を見て。

ちょっと吹っ切れました。

改めて、今年一年の自分の目標を思い出しました。
この一か月忘れていました。

被災地への支援は何も今しか出来ない事はなく
七尾市長も言っておられた様に、風化させない事が大切。
焦らず、長く支援していく。ずっと。

とりあえず微力だけどコツコツと繋げていきたい。

そして、自分は自分で自分の未来に向けてしっかりと進めていこうと
改めて思います。

と、いう事で先週の土曜日は久しぶりに走りました。
急にモチベーションが上がりました。
今年も武者修行で新入社員と中学生と一緒に山に登りたいし、
富山マラソンで5時間を切るという目標を達成したい。

今年初ランニングで10キロ走りました。

やっと令和6年のスタート地点に立ったのかな?

一か月遅れましたが、取り戻すべく
速足で、焦らずに進みます。

物理的距離感

10月の初めの事ですが、内定式の後に来年の若手塾(合同の新入社員研修)
参加者を集めてチームビルディング研修を実施しました。

トミソーにも来年の4月に新入社員が入ります。
埼玉県に住む女の子です。
もともと富山には縁もゆかりもない子ですが
トミソーの事を知って、
何度か富山に来て、社員とも会って
うちで働く!と決めて。
めでたく4月からトミソーの一員となることになりました。

その日は午前中に社内で内定式を行い
午後にはKOTELOに移動して研修を行いました。

来年の4月から一緒に研修をするメンバー8名(だったかな)
はもちろん初対面です。
昼食も共にしていましたが、なかなか緊張はとれません。

研修の中で30センチ角くらいのちいさな木の板の上に
5人が全員乗るゲームがありました。
肩を組んだり抱き合ったりしなければ乗れません。

チームに分かれて取り組みまして
結局は1チームしか成功しませんでしたが

彼女曰く

体をくっつけて取り組む事
同じ目標に向かって皆で頑張る事

を通して一気に仲良くなったと言ってました。

物理的距離間って
チームビルディングには大事な事だと再認識しました。

ミーティングなども大会議室で離れて座って話をするよりも
近づいて並んで話をする方がお互いをおもんばかる内容や会話になると感じます。

昨年、全体会議のやり方を変えました。
教室型だったテーブル配置を椅子だけを円形に並べる事で
全員の一体感が出る様にしました。
会議の雰囲気が和やかになったと思います。

人間関係上の緊張感があったり、発言しにくい空気感があったりすると
その一人一人の最大の力を発揮する事はできないと感じます。

握手やハグ、海外で目にする頬へのキス。
人間同士の関係性を深めるには重要な事なんでしょう。

行動や環境も人と人の関係やパフォーマンスに差が出るのであれば
ただ話すだけの場をつくるのではなく、
環境や距離感もデザインしていきたいですね。

お祈りとは

葉室頼昭さんの著書
「神道と日本人」という本を読んでいます。

建築会社の代表になり、お客様の地鎮祭に参加させて頂くようになってから
神道に興味を持ち始め、自分でもいろいろと勉強するようになりました。

日本人は神社に参拝に行った時や
古来から続くお祭りを通して、神様に「お祈り」をささげます。

このお祈りについて、私も勘違いをしていました。

この本を読むまでは、何かしらの「お願い」をすることが
神様へのお祈りだと思ってました。

初詣の際も、
今年一年平和でありますように
事業がうまく行きますように
家族や社員が健康で暮らせますように

心の中で願ってました。

しかし、日本人が古来から続けてきたお祈りは
願いを聞き届けるための行為ではなくて
神様に感謝を伝える行為なのだと本を通じて知りました。

季節ごとで行われるお祭りもそうですね。

神様に感謝をするという事は、
自然にある万物に感謝をするという事。

日本の神様は八百万の神と言われるように無数にいます。

全ての自然の物に神様が宿っているという考え方です。

周りの物すべてに感謝をして生きていく。

神社やお祭りの時以外でも
そういう気持ちで周りの人に接していけば
必ず自分にも感謝や助けが回って来る。

循環であり、めぐりあわせだと
改めて感じました。

自分の願いが我欲ではなく
周りを幸せにする事を目的として生きていたら
おのずと感謝が生まれるんでしょうね。

昔の日本人はそうやって生きてきて
世界で一番誇れる人種として世界史上一番長い民族の歴史を持っています。

今こそ、我々日本人の誇りを取り戻さねばいけない時期ですね。

 

循環する生命体の様な組織

あまり深く触れない方がいいのかもしれませんが、
最近ジャニーズ事務所の話題でマスコミが騒いでいますね。

間違いなくジャニー喜多川さんは良くない事をしていましたが、
ジャニーさんの芸能の功績も多大なるものでした。

芸能の世界
歌舞伎にしろ、芸能事務所にしろ、歌手にしろ
女性アイドルにしろ、そういう性的な事は江戸時代からずっと付きまとってきたものです。
昭和まではそういう名残があったでしょうね。

私の見立てでは、ジャニーさんがもっと早くに代表を退いて
今の感覚をもった若い社長に代変わりをしていれば
もしかしたらこんな騒ぎにならなかったかもしれないのでは
と感じています。

良い部分は受け継ぎ、時代に合わない部分は切り捨てていく。

新陳代謝と言ってしまうと簡単ですが
あまりトップが年老いてまで君臨し続ける事は良くないですね。

私は祖父から代表を引継ぎました。
祖父も老齢と言っても過言ではない年齢まで社長をしていました。

凄いバイタリティではありますし
多大なる功績を挙げられましたが、
やはり古いと感じる面もありました。

実業務としても弊害がありました。
例えば銀行さんからの融資に関して、
80歳過ぎた社長が個人保証人になるのと
40代の私が個人保証人になるのでは借入期間が倍以上に伸びました。
もちろん信用もあるでしょうが、
これだけでキャシュフローがかなり改善されました。

色々な意味で、
影響力のあるトップが長く君臨しすぎる事は良くないと感じます。

循環を意識する。

私が、会社を良くしていく、社会への影響力を大きくしていく
と同じ熱量で力を入れていくべき事に
後継者を育てる事があります。

新しい細胞に入れ替わり、循環しながら体を成長させていく生命体の様に、
大切なこの会社を永続していくために
そういう新陳代謝は必要です。

まだ20年くらい先の話かもしれませんが
後継者に移譲する事を今から意識しています。
社員にもそう伝えています。

ずっとずっとこの先も、もっと良くなっていくように。

 

だから、いろんなコンサルティング様!
M&Aを勧めるDMとか、もう送ってこないでね~
ましてや会社に電話とか、自宅にまでDMとか本当にやめてくださいね~

手描きパース教室開催します!

私、実はデザイナーです。
ここ最近は、経営とか採用とか人材育成とか学生・若者・子供向けの啓蒙活動とかに
注力していて、ほとんどペンを持ってませんでした。

一緒に新入社員育成をやっている仲間の経営者の方でも
私がデザイナーって知らなかった方もいました。

前職の時、お師匠にコテンパンに手描きパースを教わりました。
人物とか添景もパースには大切な要素です。それも人一倍練習しました。

一応、定規と不透明水彩を使った丁寧なパースも描けます。
パース自体が商品で、それを売るパーサーはそういう綺麗なパースを目指します。
しかし設計事務所や工事店の中で仕事をするアトリエデザイナーやハウスデザイナーは
スピードが勝負です。
いかに工数をかけずに、お客様に伝わり良い印象を残すパースを描くか?
コピックや色鉛筆でサッと着彩しながら、いかに人間味のあるパースを描くか?
そういう意味での手描きパースなら、私、富山でも結構うまい方だと思います。

別にひけらかす事でもありませんが、
この技術や知見を誰かの役に立てる事もあるかも・・・と思いました。

トミソーのインターンに参加してくれた学生さんから
手描きパースを学びたい!ってリクエストがありまして、
この技術を、建築を目指す若者に伝えていく事も
我々大人の大切な使命だなあと、思い立ちました。

学生さん向けの手描きパース教室を開催します!

昔、私がお師匠さんから伝えて頂いた様に
未来ある若者に、コテンパンに叩き込みたいと思います。

とはいえ、すぐに上手くなる事はないので
まずは基礎の考え方から教えます。

急に決めたので、分かりませんが
定期開催できたらいいかな。

とりあず第一回目

9月13日(水)
10:00~15:00
会場はトミソーです。(お弁当持参)

興味ある学生さん、ぜひ一度やってみましょう!

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