月別アーカイブ: 2023年9月

年長者・年配者の存在意義

先日、本で読んだかネットで見たか忘れましたが
興味深い考察を知りました。

生物とはもともと、自分の種を進化させながら永続していくために在ります。
その種の中で優秀な個体が生存競争やライバルの雄との競争に勝ち
よりよい子孫を残して死んでいきます。

長いサイクルで見ると、それが循環の輪のようになりますが、
個々の生命体で見ると、とにかく子孫を残す事がその使命であり
存在意義です。

哺乳類以外の生物の、特に雄は生殖活動をするとほとんどの種は死にます。
雌は卵を産み、それを孵すまでは生きます。
その後やはり死ぬ種が多いです。

生命体として、子孫を残した後の個体にはあまり存在意義がないのですね。

しかし哺乳類は多少違います。
子を産んだ後、雄雌そろって子を育てる種もあります。
(雌にまかせっきりのだらしない雄の種もありますけどね)

唯一、哺乳類は生殖した後も生きて子供を育てる種なんですね。
それが生殖後の哺乳類としての生きる意義。

我々人間も哺乳類の一種です。

だとすると、
子供を産んだ後の我々人間は
子供を育てるために生きているって事です。

それを、生命体唯一手にした文明の力を持って、
社会の一員として行動できるのが人間です。

地域の若者の為に生きる。
地域の子供達を立派にするためにその生命を使う。
これが生命体として存在する意義。

年をとればとるほどに
経験も増え、子供達に伝えられる知識も増え
見本となる生き方をしないといけない。

それが、年長者や年寄りとしての存在意義。

赤ちゃんの泣き声を、うるさいと切れる老人。
公園で遊ぶ子供の声がうるさいと苦情を言う老人。

本来の意味ではそういう老人には存在してもらってはダメなんでしょう。

生命体としてのDNAにも深く刻まれているはずの存在意義。

子供達を第一に考えて生きたいものです。

お祈りとは

葉室頼昭さんの著書
「神道と日本人」という本を読んでいます。

建築会社の代表になり、お客様の地鎮祭に参加させて頂くようになってから
神道に興味を持ち始め、自分でもいろいろと勉強するようになりました。

日本人は神社に参拝に行った時や
古来から続くお祭りを通して、神様に「お祈り」をささげます。

このお祈りについて、私も勘違いをしていました。

この本を読むまでは、何かしらの「お願い」をすることが
神様へのお祈りだと思ってました。

初詣の際も、
今年一年平和でありますように
事業がうまく行きますように
家族や社員が健康で暮らせますように

心の中で願ってました。

しかし、日本人が古来から続けてきたお祈りは
願いを聞き届けるための行為ではなくて
神様に感謝を伝える行為なのだと本を通じて知りました。

季節ごとで行われるお祭りもそうですね。

神様に感謝をするという事は、
自然にある万物に感謝をするという事。

日本の神様は八百万の神と言われるように無数にいます。

全ての自然の物に神様が宿っているという考え方です。

周りの物すべてに感謝をして生きていく。

神社やお祭りの時以外でも
そういう気持ちで周りの人に接していけば
必ず自分にも感謝や助けが回って来る。

循環であり、めぐりあわせだと
改めて感じました。

自分の願いが我欲ではなく
周りを幸せにする事を目的として生きていたら
おのずと感謝が生まれるんでしょうね。

昔の日本人はそうやって生きてきて
世界で一番誇れる人種として世界史上一番長い民族の歴史を持っています。

今こそ、我々日本人の誇りを取り戻さねばいけない時期ですね。

 

循環する生命体の様な組織

あまり深く触れない方がいいのかもしれませんが、
最近ジャニーズ事務所の話題でマスコミが騒いでいますね。

間違いなくジャニー喜多川さんは良くない事をしていましたが、
ジャニーさんの芸能の功績も多大なるものでした。

芸能の世界
歌舞伎にしろ、芸能事務所にしろ、歌手にしろ
女性アイドルにしろ、そういう性的な事は江戸時代からずっと付きまとってきたものです。
昭和まではそういう名残があったでしょうね。

私の見立てでは、ジャニーさんがもっと早くに代表を退いて
今の感覚をもった若い社長に代変わりをしていれば
もしかしたらこんな騒ぎにならなかったかもしれないのでは
と感じています。

良い部分は受け継ぎ、時代に合わない部分は切り捨てていく。

新陳代謝と言ってしまうと簡単ですが
あまりトップが年老いてまで君臨し続ける事は良くないですね。

私は祖父から代表を引継ぎました。
祖父も老齢と言っても過言ではない年齢まで社長をしていました。

凄いバイタリティではありますし
多大なる功績を挙げられましたが、
やはり古いと感じる面もありました。

実業務としても弊害がありました。
例えば銀行さんからの融資に関して、
80歳過ぎた社長が個人保証人になるのと
40代の私が個人保証人になるのでは借入期間が倍以上に伸びました。
もちろん信用もあるでしょうが、
これだけでキャシュフローがかなり改善されました。

色々な意味で、
影響力のあるトップが長く君臨しすぎる事は良くないと感じます。

循環を意識する。

私が、会社を良くしていく、社会への影響力を大きくしていく
と同じ熱量で力を入れていくべき事に
後継者を育てる事があります。

新しい細胞に入れ替わり、循環しながら体を成長させていく生命体の様に、
大切なこの会社を永続していくために
そういう新陳代謝は必要です。

まだ20年くらい先の話かもしれませんが
後継者に移譲する事を今から意識しています。
社員にもそう伝えています。

ずっとずっとこの先も、もっと良くなっていくように。

 

だから、いろんなコンサルティング様!
M&Aを勧めるDMとか、もう送ってこないでね~
ましてや会社に電話とか、自宅にまでDMとか本当にやめてくださいね~

手描きパース教室開催します!

私、実はデザイナーです。
ここ最近は、経営とか採用とか人材育成とか学生・若者・子供向けの啓蒙活動とかに
注力していて、ほとんどペンを持ってませんでした。

一緒に新入社員育成をやっている仲間の経営者の方でも
私がデザイナーって知らなかった方もいました。

前職の時、お師匠にコテンパンに手描きパースを教わりました。
人物とか添景もパースには大切な要素です。それも人一倍練習しました。

一応、定規と不透明水彩を使った丁寧なパースも描けます。
パース自体が商品で、それを売るパーサーはそういう綺麗なパースを目指します。
しかし設計事務所や工事店の中で仕事をするアトリエデザイナーやハウスデザイナーは
スピードが勝負です。
いかに工数をかけずに、お客様に伝わり良い印象を残すパースを描くか?
コピックや色鉛筆でサッと着彩しながら、いかに人間味のあるパースを描くか?
そういう意味での手描きパースなら、私、富山でも結構うまい方だと思います。

別にひけらかす事でもありませんが、
この技術や知見を誰かの役に立てる事もあるかも・・・と思いました。

トミソーのインターンに参加してくれた学生さんから
手描きパースを学びたい!ってリクエストがありまして、
この技術を、建築を目指す若者に伝えていく事も
我々大人の大切な使命だなあと、思い立ちました。

学生さん向けの手描きパース教室を開催します!

昔、私がお師匠さんから伝えて頂いた様に
未来ある若者に、コテンパンに叩き込みたいと思います。

とはいえ、すぐに上手くなる事はないので
まずは基礎の考え方から教えます。

急に決めたので、分かりませんが
定期開催できたらいいかな。

とりあず第一回目

9月13日(水)
10:00~15:00
会場はトミソーです。(お弁当持参)

興味ある学生さん、ぜひ一度やってみましょう!

申込フォーム

 

今起きている事象は全て自分の未来の為に起きている

採用活動を含めて、会社経営をしていると
沢山悩む事があります。

人の人生に関わる事。
人の人生を左右する事。

そういう決断をする場面も出てきます。

トミソーの経営理念の本流に流れる芯は「三方善し」

「世間善し 買い手善し 売り手善し」

昔の近江商人の理念です。

 

自分のする決断。
辛い決断をしなくてはいけない時もあります。
相手にとって善い事だろうか?
三方すべてに善しと言える事だろうか?
と悩むんですね。

「今起きている事象は全て自分の未来の為に起きている」

は、今年の4月にお話を聞いた白駒ひとみさんの言葉です。
ノートにメモってありましたのを
最近見返して、目に飛び込んできました。

そうか。
今はつらい事かもしれないけど、
きっと相手の未来には希望が持てる事なんだ。
と捉えることが出来る様になりました。

身の回りに起きるどんな事象も自分の捉え方次第。

自分も含め、相手も前向きに捉えられるように。

未来志向で生きたいです。