月別アーカイブ: 2023年6月

考えない癖

今年、息子の高校のPTA会長を承っております。
コロナ過も明けて行事がフル再開し、色々と参加させて頂いています。
コロナ明けで学校も手探りの中での行事再開。
先生方の負担にならない様に親御さんとの関係を調整していきたいと考えています。

さて、先日は体育祭に来賓として招待いただき、観覧してきました。
久しぶりのマスク無しの全種目開催。声だしOK。
応援合戦をしっかりやるのも3年ぶりでしょう。

本当に生徒たちは活き活きと動いていました。

応援合戦。
数年ぶりなので、体験してきた先輩たちの背中は追えません。
過去の動画などを参考に自分達で考えて演技をしたそうです。
自分達で振付を考え、踊り、声をそろえ、旗を振る。
全力ですし、そこには創造性と未来がありました。

もちろん勝敗がはっきりとつきます。
優勝した団は心から喜び、抱き合い、涙を流します。
負けた団は悔しがり、拳を握りしめ、足先を見つめます。

自分達で真剣に考えて取り組んだから。
全力で力を合わせて向き合ったから。

だから、
喜びも、悔しさも、涙で分かち合い
自分達の糧とする。

最高の未来を観させていただきました。

変わって先週末。
三年生の保護者向けに、進路説明会が開催され
私も参加してきました。

最近の進学状況や大学の入試トレンドなどの話、
某有名大学の入試担当者の方をお招きしての
「入試業界」事情の話などを聞きました。
ところで「入試業界」って言葉はなんなんでしょうね。

子供達をよりよい大学に「出荷」するんじゃないんだから。
もうちょっと子供の主体性から行きたい大学とか進路の事を
考え合わせていく風潮になればいいのに・・・

と思いながら聞いていました。

が、講師の方の後半の話はすごく良くて
受験生と親との関わり方のお話でした。

ここは子供の主体的な学習意欲が一番良い成果を産むとの事。
親に言われて、先生に言われて、という外発的要因よりも
自分でこの大学に行きたいから!勉強をするんだ!という内発的要因での
モチベーションで勉強した子の方が成果が出ている統計があるそうです。

まあ、当たり前です。
親はそれをそっと応援する。
内発的要因からのモチベーションが上がる声掛けをする。
それでいいんです。
ここは100%同感です。

最後はいい話が聞けたなあ。
と思っていたら、質問タイムで、親御さんからでた質問に仰天しました。

「講師の先生はそうおっしゃいますが、うちの子の場合は
かくかくしかじかで、こういう場合はどう言えばいいのでしょう?」

との事。

もうバ〇かと。

自分の子の事はあなたが一番知ってるでしょ?
その講師の方はあなたのお子さんの事は何も知らないですよ。
ましてや統計の話をしているんです。
「正解」の話はしていないんです。

自分で考える事を一切放棄して、すぐに「正解」を求めたがる大人が多すぎます。
いや、ほとんどがそうなのではないでしょうか。

統計の話を聞いて、
では、自分の家ではどうやっていこう。
うちの子はこういう傾向があるから、少しは言わなきゃな。
うちの子は言うと良くないから放置プレイが一番よさそう。
など、100人居たら100通りの正解があるはず。
正解にたどり着かなくても、どうやればいいのか?
悩みながら考えて考えて向き合っていく事が未来に繋がると思います。

考えもせずに、与えられた「正解」にすがりつき
もしも失敗した場合は他責にするのでしょうか。
過去の成功事例が未来で通用するとは限りません。

自分と自分の子の事ですよ。
しっかりと考えていきましょう。

体育祭の子供達の姿。

正解なんて誰も教えてくれない。
その中で、
力を合わせて自分達のありたい姿を求めて
全力で向き合った期間。
団の中で言い争いや喧嘩もあったそうです。

そして、喜びと悔しさの涙。

子供達だけにしておいた方がよっぽど考えて
未来を観て生きていくのでは?

子どもの未来を奪っているのは
もしかして大人なのでは?・・・

と、色々と考えてしまいます。

正解という情報を漁るのではなく
考える癖を付けていきたいものです。

飲んでる時も見られてる

今年は5社12人の新入社員で行っている新人研修「若手塾」も
6月で5回目を迎えました。

一日研修が3回
半日研修が2回

大体2週間おきに開催しています。

私達にとっての2週間はあっという間ですが
4月に新卒で各社に入社し、初めての社会人経験をしている彼らには
とても学びの多い長い長い2週間でしょう。

各講習の初めに少しだけ時間をとり
各自、自分の今やっている仕事や近況について
テーブルトークで共有してもらっています。

まだ入社2ヶ月。
言っちゃ悪いですが
先輩たちから比べたら
大した仕事をしている訳ではないはずですが
皆、目をキラキラさせて、
この2週間でやった事。
あった事。起きた出来事を楽しそうに話しています。

本当に未来の希望でしかない彼ら。

おじさん達はそんな姿を目を細めて見ているのでした。

話は変わり。
昨年の若手塾メンバー(入社2年目)数名が、
偶然なのか各社で新卒採用に関わっているそうで、
一度、情報交換で飲もう!となったそうです。

一人、他社の採用担当で先輩社員も交えて
先週集まって飲んだとの事。

その場もずーっと仕事の話をしているそうです。
その先輩社員が、ちょっと恋バナを投げてみても
すぐに仕事の話に戻るとか。

24歳くらいの若者なら酒の席で恋バナで盛り上がっても
おかしくないはず。

ところが彼ら彼女らはずーっと真剣に仕事の話しかしない。
こんな若者達からは未来の希望しか感じられない。

その姿に先輩社員が感動したそうです。

そう聞いたのでその飲み会に参加してたうちの採用担当にその話をしました。

そしたら
「社長たちだって飲んでるときずーっと若手社員の事か未来の話しかしていないじゃないですか
しかもめっちゃ目をキラキラさせて」

との事。

言われてみれば、
この示道塾メンバーと飲むときって
そんな話しかしていないな。
なんなら毎週の様に肩組んで泣いてるかも・・・

利益だ、売上だ、景気だ、政府だ
なんて話もしていない。

ましてや、女だ、芸能人の不倫だ、ゴシップだ
なんて本当にくだらない話はしていない。

いろんな会に参加しますが
なかなかそんな話を真剣に出来る仲間はいないです。

未来に希望をともすのは
やはり我々大人が子供や若者にどんな背中を魅せるか?
が大事なんだなと再認識しました。

相手の事を考える

本日、百年示道塾とやまの事業の一環で
魚津工業高校の1年生に向けて講義をしてきました。

ものづくり講座の一つ、「ものづくりの歴史」
という講義を担当させて頂きまして、
50分、日本の建築の歴史を人々の生活や文化から紐解く内容でお話しました。

最後は、テクノロジーの目まぐるしい発展の中で
人の事を思うものづくりが大切だよ
と締めくくったのですが、

そういう自分が高校一年生を思い切れてなかったです。

3月まで中学3年生だったわけで、
大学生に話す様な内容をしてはダメですね。
自分なりに分かりやすくまとめたつもりでしたが、
情報量も多すぎた。
一所懸命に休日の二日間を利用して資料まとめたのですが
気負いが仇となったか・・・

高校一年生に対する想像力が乏しかったのかもしれませんが
反省しかありません。

しかし、これで大体高校一年生の雰囲気が分かりました。

もしも次回、チャンスがあれば、クラス全員が最後まで
目をキラキラさせて講義を聞き入る様な内容にしたいと思います。

始めて高校で話をしましたがいい学びを得ました。
何事も挑戦ですね。

今夜は悔しくて眠れそうにありません。

「考え方」と「考え」

若手塾の第三講が先週の金曜日にありました。

説明が大変なので、百年示道塾のfacebook記事のリンクを貼ります。

まだ見ぬ一緒に登る中学生に思いを馳せ、
想像力を働かせ一所懸命に考える若手達の姿は未来を感じさせてくれました。

現代の社会は全く再現性のない社会になっていると感じます。
目まぐるしく変わる情勢。
昨日まで「良い」とされていた手法や物が、明日には「良くない」となるかもしれない。
過去の成功事例にしがみつていてはこの時代には生きていけなくなってしまうかもしれない。

今年で7回目を迎える武者修行。
過去6回の成功も失敗も含めて事例はたくさんありますが、
そんな手法やテクニックは一切教えず。
武者修行の目的は何か?
なんのためにやるのか?
どういう理想の未来を目指すのか?
をとことん話し合ってもらいました。

途中で、多数決に流れそうな時もありましたが、
踏みとどまって、皆で意見を出しあって方向性を定めてもらいました。

安易な手法に流されず、
大切にする理想の未来が共有されていれば
どんな事態になろうとも、乗り切れると感じます。

テクニックや手法じゃない。

「考え方」をそろえて、その方向にみなで「考え」を出しあって
進んでいく。これが本当の多様性ではないでしょうか?

LGBTQ法案?
ルールは一切の多様性を生み出しませんよね。

社員旅行

昨日、一昨日と二日間
社員研修と名打って社員旅行へいってまいりました。
各所、皆さまにはご迷惑をおかけしましたかもしれません。
今日からしっかりと対応させて頂きます。

さて、今年の社員旅行は70周年という事で、
本来なら10年ぶりの海外旅行の予定でしたが
COVID-19やらロシア・ウクライナ情勢やら円安の影響で
海外は予約も見積も出せない。国内旅行にしてください。
と旅行会社さんに言われまして・・・

せっかく国内なら社員全員が参加できる旅行にしよう!
お子さんのいる女性社員も一泊だけならOK!
という事で草津温泉一泊旅行としました。

軽井沢ランチ・アウトレット → 草津温泉一泊  →  四万湖パックラフト ランチ  →  帰社

という工程です。
残念ながら1名の社員が家の事情で直前に不参加となってしまいましたが
ほぼ社員全員で楽しませて頂きました。

今回は社内で「社員旅行実行委員会」を立ち上げて社員旅行を企画してもらいました。
旅行会社さんには申し訳ありませんでしたが、
バスのチャーターから旅館・ランチ・アクティビティの手配、バス内のお酒・お菓子
宴会の遊びや景品も全て自分達で考えて自分達で段取りしてもらいました。
社内のメンバーで、皆に楽しんでもらうには?を考えてもらい、それを社員で体感する。

目的は確かに「旅行」なのですが、そこに向かう事が大切なのではなく
社員同士の関係性、慮る心、助け合う心。
そういう事こそ「社会に生きる」上で大切な事。
それを醸成するためにはこういう「場」も必要かと思います。

昼食会場や二日目のアクティビティなど、
もしかしたらツアー系では体感できなかったことを味わえたと思います。

以前も書きましたが
「はたらく」の語源は「傍を楽にする」
その「はたらく」事は何も売上・利益を作る事業活動だけで発揮するモノではなく
まさに社員旅行の様なリクリェーション、遊びの場でも発揮されるモノだと思います。

社員の「楽しい!」を創り出す「はたらき」も大切な社会生活の一つです。

今回、実行委員会メンバーはよくはたらいてくれました。
おかげで楽しい旅行になりました。

感謝の気持ちでまた今日から仕事頑張ります。