月別アーカイブ: 2023年2月

knowledge becomes wisdom

いきなりカッコつけて英語のタイトルにしました。

knowledge becomes wisdom
知識は智慧となる

知識とは
現在の日本の学校教育で行わわれている
「情報の処理能力で学力や成績を計り優秀さを競う」
意味の脳の記憶量の事ではありません。

知って、認識して、理解する。

認識して理解するには体感、体験をする事が大切です。

授業、教科書、テレビ、ネットなどの情報の記憶量ではなく
人と人との関係性から生まれる認知や認識、体感、そして感情や感動です。

部活で仲間と共に優勝を目指して死ぬ気で頑張った。
マネージャーとしてチームに貢献した。
文化祭の企画を成功させるためにリーダーシップをとった。
先輩に励まされながら生徒会で意見を通した。
体育祭で3年生の応援団の姿を見て憧れて、自分も応援団をやると決心した。
勢いで悪い事をした。先生に本気で叱られた。本気で反省した。
転校生に真っ先に声を掛けてクラスの皆と打ち解ける様にした。

与えられた情報ではなく自ら動く事による心の奥底に刻まれる感情の記憶です。

実際に学校とは社会の一部。
授業の学力ももちろん大切ですが、
社会の中の人間関係で育まれる「知識」もとても大切。

何が大事か?が感情や心で感じる事が出来て、やっと知識が智慧となります。
勉強だけで得られるものではありません。

そして、その智慧から自分の「正しさ」が生まれます。

何が正しいのか?

学生時代に死ぬ気で頑張った経験から、
社会人になって
メチャメチャ残業してでも「今、やらなきゃいけない時」が必ず来るんです。
ここで踏ん張る事が自分の成長、仲間との絆、その先の幸福がある。
と「知識」から来る「自分なりの正しさ」を見極められるはずなんです。

働き方改革やらでただただ残業時間に上限を設けて
「働かない時間」をふやすだけが「幸せ」「Well being」に通じる訳ではないんです。
いや、逆に遠のくとさえ思います。

何を大切に生きていくのか?を見極める「正しさ」は
人との記憶から育まれるものです。

知識は智慧となる

きちんとした知識を子供達に得てもらうには
我々周りの大人がどんな背中を見せるか?にかかっています。

学校で、どんな時もマスクを強制する事が、本気で「正しい」と思っているのか。
そもそも自分の「正しさ」を深堀りもせず
「政府が決めてくれないとマスクを外せる雰囲気にならないから外せない」
とか、大の大人が言ってて恥ずかしくないのか。

マスクを例に挙げましたが、すべての事に当てはまると思います。

自分で考える事を放棄して、周りの「情報」だけに左右される生き方。
そんな人生でいいのか?
それすらも考えられないのでしょう。

見事な軍隊式、情報入力型の学校教育の成果です。
みな奴隷になり下がってる事すら気づかない。

しかし自分の正しさがはっきりしていれば、強く生きる事ができるんです。
周りが何と言おうとも自分の「正しさ」で得た決断を通す。
そんな強さが、人生を幸せにするために必要なんです。

そんな強く生きる子供達を育まなければなりません。

教育とは
「教え、育む」

我々大人は全員が教育者です。

子供達が「知識」を体感する影響力の大きな存在です。

知識が智慧となり、正しさが生まれる。

我々大人が自分の正しさを持ち、
強く、恥ずかしくない生き方をして、
子供達にその背中を見せていきましょう。

リーダーという自分をわきまえる

今週、とある会合で政治アナリストの伊藤惇夫氏の講演を聞きました。

井藤氏いわく
長年政治家を見てきた中で総理になる人には

なったら総理
なりたい総理

の二種類の人が居るとの事。

なったら総理とは
総理になったら、
こういう政策をしよう。
これを実現しよう。
など、良い・悪いは置いておいて
総理になったら、「何か」を実現するために
総理を目指す人の事を言うそうです。

一方、
なりたい総理とは、
とにかく総理になりたいだけの人。
総理就任がゴールな人。

だそうです。
めちゃめちゃ分かりやすく、
めちゃめちゃ腹に入りました。

そして、権力者が陥りやすい暴走のお話も
うなずける内容でした。

なったら総理の暴走しやすい事は
・心に決めた政策の実現させること。

一方、なりたい総理は
・とにかく長く総理で居ること。
・解散総選挙で勝ってみたいという欲を実現させること。
・とにかく歴史に名を残すこと。

に、盲目的に暴走するそうです。

 

自分が物心ついた時からの総理を思い浮かべて・・・

良いも悪いも「迫力」を感じた総理っていうのは
田中角栄さん
中曽根康弘さん
竹下登さん
小泉純一郎さん
など。安倍信三さんも第二期はそういう面も感じました。

きっと「なったら総理」だったのでは?
と思います。

一方、
「なりたい総理」で思い出す方々は・・・

まあ、書く事は控えますが
感じますよね。

ちなみに、現総理の岸田さん。

井藤さんに言わせれば、
「今の所、打ち出す言葉や政策にやりたかった理念などは感じず、
なりたい総理に限りなく近い」
と言葉を選んで発言されておられました。

はっきり岸田総理はなりたい総理だねって
言えばいいのに。

「リーダー」というのは権力を握るという事でもあります。
リーダーの座というのは魅力的に見えるんでしょうね。

実際にそこに立ってみると
なかなかに大変です。
しかし、
ちやほやもされるし、
人よりは少しは多めのお給料を貰えるし、
誰にも注意されない環境に居るとある程度は好き勝手できます。

「暴走」に走る。

しかも叶えたい夢や目標に向う暴走ならまだしも
権力欲や
好き勝手出来る優越感や
悦楽など
ただの「自己快楽」に暴走するリーダーも散見されます。

そこまでいかないにしても。
大企業のリーダー。
オーナーじゃない「社長」さんにも散見される傾向があります。

自分が社長をやっている間を、
穏便に、難なく、とりあえず、平穏に
繋いで、名誉を持ってハッピーリタイヤを目指す。

「ほどほど社員」という言葉を耳にしますが
「ほどほど社長」も多く存在すると感じます。

また、中小企業など、
どうしても一族経営になります。
トミソーもそうです。
トミソーは私の祖父が起こした会社。

まあ、親子の代は一代飛んでますが
私も生まれた家がたまたまここだった。
運命的に継ぐべくして継いだ。
ただそれだけです。

最初は訳が分かりませんでした。

「なっちゃった社長」です。

こういう社長が
ほどほど社長ならまだいいですが
目的がない状態での
暴走社長になると会社は終りますよね。

 

自分もかつてはそうだったように、
親から会社を継いで、
何をすればいいのか分からずに、
もやもやしながら、一歩を踏み出せずに
「ほどほど」を続けている後継者さんも居られます。

お陰様で私は、
ご縁があり尊敬できる方とお知り合いになれ、
勇気をくれる仲間が出来て
自分の「実現したい未来」をガチっと固める事が出来ました。

それが実現できる道筋が出来たなら
私はいつでも社長を辞めてもいいですし
私以外が社長の方がもっと早くそれを実現できたり
その道のもっと高い所に会社を持って行けそうなら
喜んで社長を交代します。

社長で居る事。社長の座に居続ける事ではなく

社業を通して、
「社員が幸せに働ける会社としてベンチマーク企業となり、
その営みを通して、子供達に幸せな未来を実感できる社会を護り続ける」
事が私の人生の目的です。

ほどほどでは到底実現できないので
時にはその方向にプチ暴走するかもしれませんが

権力におごることなく
リーダーという自分をわきまえながら
目的を叶えます。

徹底的に寄り添う採用

また新卒採用の季節がやってまいりました。
当社もインターンやセミナーなどで接点のあった学生さん向けに
先行説明会を今月に開催します。
沢山の学生さんとお話したいです。

さて、コロナは一向に落ちついてないはずなのに
なぜか新年会はコロナ前と同じ様に開催されるようになりました。
銀行さんとかなんかの会とか、お堅い集まりもしかり。
感染者数は過去最高を記録しているのになぜなんでしょうね?
深く考えずに、周りの雰囲気で生きている人が多いんでしょうね~

それはさておき、
お酒を飲んだ後の事を考えて
開催場所によっては市電(路面電車)で新年会に行きます。

たまたま富山大学前行の市電に乗ったら
「就活生に届け!」という富山にある300人規模の企業さまの求人広告がありました。

「就活生に届け!」の次に
「日本トップクラスの福利厚生!」

と書いてあります。
・毎年の社員旅行は海外旅行!
・スポーツカー借り放題!
・社内クラブ活動あり!
・休日がうんたらかんたら・・・

びっくりしてクラクラしてきました。

仕事の内容が一文字も書いてない!!!

学生さんはこの情報を見て会社に興味をもつのだろうか?
この会社でする仕事に興味をもつのだろうか?

この事を仲間の経営者さんに話をすると
「合同説明会なんかに参加したら、どの会社も福利厚生アピールばっかりだよ。
休日日数の多さや福利厚生を競ってアピールしてるね」
との事。

「はたらく内容の事」
ではなく
「はたらかない時間の事」
で自社をアピールしてるの?
自社ではたらく人を募集してるの?

本当に意味が分かりません。

そんなもやもやした中、
新年会でたまたま臨席した経営者の方に
こういう状況ってどう思いますか?
って聞いてみたら、

「今どきの学生は休日日数や福利厚生で会社を選ぶんだよ。
そういう世代なんだから仕方ないよ」

と返ってきました。
しかも複数の方から。

酒のせいか、本当にクラクラしました。

私の私見ではありますが。
本当に今の学生さんはそうなのでしょうか?
深く深く学生さんに向き合ってますか?

大人がそういう情報しか与えてないからではないでしょうか?

では。
学生さんの立場になって考えてみます。

さて私は大学3年生です。
さあ、今から就活だ!
どんな仕事をしようかな?
どんな会社に入ろうかな?

合同説明会に参加しました。

どのブースに行っても
休日日数が多いよ!
残業が少ないよ!
海外旅行へ毎年いけるよ!
お給料が高いよ!

と聞かされます。
産まれて初めて就職活動をする自分。

こういう条件の中から「働く場」を見つけないといけないのか!
なら、少しでもいい条件の所に入ろう!

となりますよね。

「はたらきがい」
「はたらく意義」
「成長した自分像」
「その会社での未来像」

偶然か縁か。
こういう情報に触れた学生は
そこに意味を見出して、
就活軸に選択肢が増えるはずです。

それにしても
そういう情報が少なすぎる。
ここ数年、合説には参加していませんでしたが
今年は参加しようかな。
独りで「はたらきかた」を叫ぼうかな。

学生さんの中には全ての情報に触れてから
それでも福利厚生を就活軸にする人もいるでしょう。
それはそれでいいと思います。

でも全員ではない。
ひとくくりに「今の学生は」とはまとめられない。

福利厚生や休日も大事ですが、
「どういう働き方が理想か?」
を比べて、確認して、納得して
働く場を選ぶ事を大切にする学生さんも必ずいます。

よっぽどバブル期とかに比べて多いと思うんですけどね。

人間は、一人一人大切な事は違います。
働くことに関して大切にしたいことは一人一人違うんです。

まだまだ3年生の段階では
そこを見出していない人も多いでしょう。

なので、よく目に入る情報に振り回されて
本当にこのままで良いのか?
と疑問を持ちながら就活を進める人も多いと思います。

 

ここ最近、そういう事があってクラクラしながらも。
世の中がこういう風潮ならば
私達はもっと学生さん一人一人と向き合うと決心しました。

そして決めたトミソーの採用活動のテーマ

「徹底的に学生さんに寄り添う」

トミソーに入る、入らない、関係なく。
就活でトミソーと関わった学生さんに
自分の就活軸を持ってもらい、後悔のない就活をしてもらいたい。

ふと、思い起こすと
5年前に初めて新卒採用を始めた時のトミソー採用パンフの表紙は
「全就活生に幸あれ!」でした。

なんだかんだ言って昔から変わってないですね。

しかし今年は改めて自分の中で腹に入り
覚悟が決まりました。

今年、採用パンフレットを刷新します。
キャッチコピーは
「BRAEK YOUR FLAME 突き抜けるほどの挑戦を」
となりました。

枠に収まるな!
突き抜けよう!

「全就活生に幸あれ」を因数分解した結果
どうやって幸福を得るのか?
挑戦と成長が幸福には大切なのでは?

というメッセージです。

とことん話がしたいです。

たくさんの学生さんと会いたいですね。
採用活動が楽しみです。

損と得

自分の価値ってどうやったら計れるのでしょう。

お給料や賞与、評価点数など
一番わかりやすいところはそこでしょう。

でも、
あの人は上の顔ばかり見て、やってるように見せて点数稼いで評価を上げている。
私が一番稼いでいる!だからもっと評価されるべきだ。

とか、難しい点は相対評価になりやすい事です。

誰かと比べて、自分はどうなのか?
という想いにかられるのでしょう。

こんなにお客様に尽くしているのに、
こんなに会社に尽くしているのに、
評価されない。評価が低い・・・

この時点で「損している」という感情が現れていると感じます。

私もそうでした。
今の経済合理主義の社会ではこれがマジョリティなのかもしれません。

これって深い深いところでは
「損か?得か?」の思想から出てきています。

本気で「誰かのために。社会のために。」という目的に向って進んでいる人は、
廻りと自分を比べないですし、そもそも気にもしてないと思います。
しかし本気になるって難しくて。

そのためには勉強が必要。

我々は何者なのか?
何処からきて何処へ向かうのか?

この問いに日本人として応えられる様にならないといけません。

私は、「トミソーの社員を幸せにする」事を目標としています。
その事で「トミソーが社員が幸せに働ける会社としてベンチマーク企業にする」という夢もあります。
トミソーの社会的評価が上がってほしいです。
でもそれは、自分の自尊心を満たすためでは全くなく。
「社員が仕事と会社を誇りに思ってもらうため」です。
ここで多少は社員の自尊心は満たされるでしょう。
でも、それも大事で、そういう生き生きと働く親の顔をみて育った子供たちは
将来、働く事にワクワクと夢が持てると思います。
ベンチマーク企業になれば、見学に来たり取り組みをまねたりしてくれる企業さんが増えるかもしれません。
そしたら、子供に働く夢を与えるお父さんお母さんが増えていきます。

私の人生の目的は「子供が未来に幸福を実感できる社会を護り続ける」です。

昨年の秋ごろからボンやりと見えてきて、
大みそかに、「やれるかも」と思えてきて、
1月19日に決断しきれました。

人生を賭けて行う事業です。

そのために、まずはトミソーの社員を幸せにしなければなりません。

私がどう評価されようと気にならなくなりました。
(日々、反省はしますよ)

損とか得とか、あまり考えなくなりました。

逆に、経営判断の際に、
儲かるか?儲からないか?
よりも
どっちが自分の理想に近づけるか?
が判断基準になり、
志座が上がった感覚になってます。

優秀な社員だけを引っ張って、
優秀な人だけで進んでいくのではなく

良い影響を拡げるために
一度仲間に入れた人全員をひっぱって行く。

出来ない人も
出来てる人も
優秀な人も
そうでない人も

皆で成長していくのが日本社会。

損や得ではないと思います。