月別アーカイブ: 2024年1月

周りに良い影響を与える人とは

今、採用と広報担当の鬼原が採用パンフレットの刷新を考えています。

トミソーが継続的な新卒採用を始めて6年。
昨年改めてトミソーの採用軸を言語化しました。
「優秀でなくてもいい。周りに良い影響を与える人とはたらきたい。」
というもの。

それをパンフレットでどう表現するか?
を話し合いました。

尊敬するネッツ南国の創設者、横田英毅さんの言葉を借りると
「鬼と金棒の例え」になります。

「金棒」を優秀さ、スキルの高さ、回転の速さ など道具としての「能力」と表します。
「鬼の体の大きさ」を人間性、良心、利他性、徳の高さなど「考え方」と表します。

・金棒も鬼も大きくて強い人が一番なのは間違いありません。
・二番目は鬼の体が大きく金棒が小さい。
考え方はしっかりしていますがその力が少ない。
・三番目は金棒だけ大きく鬼の体が小さい。
それではせっかくの金棒を良い事に使えません。
・最後が両方とも小さい人。

横田さんが言うには、「金棒」を大きくするのは技術の研鑽や勉強でずっとやっていけますし
なかなかそれが大きくならなくても、周りに良い影響を積み続ける事ができます。
しかし、「鬼の体の大きさ」を育てる事は難しい。
成績や数値などの分かりやすい指標で現れにくいからです。
特に大きな「金棒」を持っていて、分かりやすい指標に縛られている人ほど
小さな体のままで良いと勘違いしてしまう。
それではネッツ南国の理念である「社員全員を人生の勝利者にする」
が実現できない。

人を採用する時には金棒の大きさよりも体の大きさを
きちんと見極めようとおっしゃいます。
「正しい人を船に乗せる」という事ですね。

故稲盛和夫翁の言われる人生の方程式
「人生の結果 = 熱意×能力×考え方」
と同じ考え方です。
いくら熱意や能力が高くても考え方がマイナスであれば
結果はマイナスになる。
その「考え方」が人間力であり「周りに良い影響を与える人」です。

改めて、
スキル、仕事力、回転の速さ、能力の多さなどの「優秀さ」で優越をつけて
採用や評価をするべきではないと確認しました。

いくら優秀でも考え方がマイナスでは周りに悪影響を及ぼします。

力が足りなくても、
ちょっと人より仕事が遅くても
「誰かの役に立ちたい」とか「人を笑顔にしたい」とか
頑張っている人の方が数値は小さくてもプラスの影響を周りに及ぼし
その積み重ねが人生の結果として現れます。
数字じゃないんです。

自分の人生を良くするには、
周りに良い影響を与え続ける事。

若い時にはなかなかそれにピンとこないと思います。
が、それを学生さんに伝わるパンフレットにしたい。

難しい事ですが
難しい事に挑戦する方が面白いので頑張ります。

 

順調よし。逆境なおよし。

昨年度は第70期。
70年目の年でした。

終わってみて、売り上げは期初の目標を上回りまして
不動産収益以外の工事売上は30年前のバブル崩壊以来、
ほんのちょっとですが最高となりました。

昨年は退職者ゼロ
新卒入社含めて4名採用。
みんな頑張ってくれています。

現在の社員数は28名。
来年4月には新卒入社1名が決まっていますので、
やがて29名となります。

30名になると小規模事業者から中規模事業者となり
ちょっとだけ扱いが変わります。
狙っている訳ではありませんがもう右手がかかっています。

コツコツとではありますが、地道に成長してきました。
少しづつ少しづつ思い描いていた事が形になってきています。

「変化」とは一気に成し得るものではなく、
足元を固めながら地道に進めていき、どこかでシンギュラリティな「変態点」が来て
一気に成長できるのでしょう。
なんだか数年後にその「変態点」を捉えらる感覚があります。
地道な積み重ねは重要ですね。

さて、本年度第71期の売上・利益目標を設定しました。
各事業部のリーダーミーティングで話し合い、各事業部で決めました。

昨年度に比べて微増収・微増益の目標ですが
現段階で、その8割の売上予測が見込めています。

このままのペースでは現場が回らないかも・・・
という懸念があるくらいで、急な依頼は対応できないかもしれません。
「地域の若者の育成も地方に根差す企業の使命」と位置づけ新卒採用を進めていますが
経験があれば誰でもいいという訳ではありませんが、
お客様の期待に応えるためのキャリア採用も今後も積極的にしていく必要がありそうです。

課題がない訳ではありませんが、
概ね順調と言えるでしょう。

昨年の大みそか。
70期を無事に終えられた事を、
昨年他界した父と
先代の墓前にて
感謝を述べてきました。

そしたら翌日の元旦にあの大地震が起きました。

直接的な大被害はありませんでしたが
先代の頃から所有している収益物件で地震が発端の問題が発生しています。

予想外に頭と時間とお金を使いそうです。

「調子に乗るなよ」
という神様、ご先祖様からの忠告でしょうか。
想定外ではありましたが、他の仕事と同じくらいに注力して
問題解決に取り組んでいます。

今、その課題が突きつけられている事には
きっと意味があると思ってます。
試練は自分の将来のために用意されているもの。

順調よし。逆境なおよし。

調子には乗らず
勢いには乗って
一つ一つ向き合っていきます。

愛する事を放棄した人は学ばない

尊敬する方に勧められて、エーリッヒ・フロム著の「愛するということ」
という本を読んでいます。

難しい。
何度か読まないと理解ができない本ですが、
今はなんとなく愛するということが見えてきました。

愛とは恋慕とは違って、技術が必要だとの事。

恋人とかに恋焦がれる事が「愛」と思われがちで
ほとんどの人が愛とはそういうものだと思っているでしょう。

また、人を愛することに熟練度や得意・不得意があるとも知られていません
(私も知りませんでした)

しかし人を愛する事は、例えると出家者が仏道を極めるように
向き合って向き合って理解を進める修業の様な鍛錬が必要だと分かりました。

愛が深い人は学んでいる人です。

人を愛するって事は伴侶から始まり、家族、親族、社員、地域の人、国家、世界
と広がっていけるんですね。

相手を知る力。
相手に寄り添う力。

これは養う事ができ、それが「愛すること」に繋がる。

そして、リーダーには絶対的にこの力が必要不可欠だと知りました。

愛がないリーダーの集団は幸せになれない。

リーダーたるもの学び続け、
その愛を深くしていかないといけません。

本の影響からか、
なんだか哲学的になっちゃいましたが
自戒の意味も含めて今回はこのテーマで書いてみました。

生き方を考えさせられたお正月でした。

明けましておめでとうございます。

元旦から大変な事態になりました。
日本は地震列島と言われます。
予測できなかった事態ではなかったはずですが、
やはりびっくりしました。

今回の地震もあり、
新潟、関東、福島とつながるライン(北アメリカプレート)
の危険性が上がったとの事。
私達も備えを十分にしておいた方がいいかもしれません。

私、私の家族、社員とその家族は皆無事でしたが、
社員の中には実家が被害にあった人、
ちょうど七尾の実家に帰っていた人も居ます。

取り急ぎ、公務部4名で七尾の社員の実家まで走り
屋根の雨漏りの応急処置と水を大量に届けてきました。

また中能登町のお客様が被災しまして
社員2名で水をたくさん届けてきました。

ライフラインに関わる緊急対応は取り急ぎ行いました。

お客様からの緊急連絡。
揚水ポンプの故障、
天井が落ちた、
ドアが開かなくなった
などの緊急対応は行いました。

今日は少し落ち着きひと段落しています。
あまりゆっくりできなかったお正月でした。

来週からは、連絡を頂いています補修や修繕案件を全てテーブルに並べて
緊急度の高いものから順次対応させて頂きます。
ご迷惑をおかけしますが、もう少々お待ちください。

私個人としても所属している一般社団法人百年示道塾とやまのメンバーと
夏の登山研修用にストックしてあったマジックライス100食分や
医療用品、携帯トイレなどに加えて、大量の水や飲料、カップ麺、
大人オムツ、毛布などの物資を支援物資を集めている金沢の倉庫に運んできました。
義援金も協力しました。

微力ではありますが、
とりあえず今やれる事はやれたかなと。

今後も復興支援なども含めて
できる事を会社として取り組んでいきます。

2日に起きた羽田空港でのJAL機と海保機の事故。
手荷物を持たせず、「ドアを開けて!」と泣き叫ぶ乗客の意見を聞かず、
自分の正しさを信じて400人弱の乗客全員を無事に避難させたCAさんや機長、
スタッフさんは賞賛されるべきです。

しかしマスコミは一生懸命にアラを探して誰かを吊し上げようとしています。
支援のために被災地へ向けて飛び立とうとして衝突し、
亡くなった海保の5名の事より
貨物室で焼け死んだ2匹のペットの事を可哀想と航空会社を責める。

それが今やるべきことか?

自分の正しさを突き通す生き方か。
誰かのアラを探し吊し上げる生き方か。

どの様に生きるか?
正しさを信じて、
やれる事を全力でやり切る生き方をしたいものです。

令和6年は初頭から考えさせられます。