道徳と経済

二宮尊徳が残した言葉に「道徳のない経済は罪悪であり、経済のない道徳は寝言である」
という言葉があります。

道徳とは生きる上での基準となるもので、徳の道です。

しっかりとした理念や考えを持たず、ただ「儲かりそう、儲けよう」という行い(仕事や事業)は
罪悪であると。
目的が「自分が儲かる」だと、相手をだます、誰かに損をさせる、独り占めする
など、その手段に徳がなくなる可能性があります。
当たり前ですが、そんな商売は長くは続きません。
一時期はいいかもしれませんが、いつか必ず周りも分かります。
必ずです。

また、理念や想いだけで、しっかりとした売上、利益戦略を練って進めない事業は寝言であると。
理念や想いは凄く大事で、それだけで人を引っ張る事は一時的には出来ます。
しかし継続しない。
お金が回らなければ、組織も人も周りも息継ぎできずにやはり失速します。

素晴らしい理念があり、情熱があっても利益を出し続ける戦略や経営能力が無いと
やはり長続きしないって事です。

良いもの作ってりゃいつかお客様は分かってくれるはずだ!って言って
宣伝をしない頑固職人さんみたいな感じでしょうか。

改めて、
道徳とは生きる上での基準となるもので、徳の道です。
徳を積む。その徳と言うのがまた難しい!

私が尊敬する稲盛和夫塾長の言葉で
「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」があります。

相手に対するちょっと良いと思う事が実は甘やかしであり、それは実は大きな悪かもしれない。
本当に相手の事を思ってする行動は一見非情に見えるが、実は大きな善なのかもしれない。

 

例を挙げると
飢餓に苦しむ村人に、
魚を与え、楽して満腹にさせ、村を去るのか
魚を捕る方法を厳しく教え、この先も自分で食べていける様にして、村を去るのか?

という事ですよね。
この場合、徳とはもちろん後者です。

だから難しい!

時には、厳しく大善で当たったつもりが、
相手を怒らせたり、理解してくれなかったりと
うまく行かない事もあります。
まだまだ私の徳が足りないからですね。

しかしこれをしっかりやって行かないと
理念を通せません。

トミソーの企業理念は
「我々トミソーは
最高の技術と心を持って
お客様の夢の実現と
従業員の幸福を追求すると共に
地域社会の未来に価値ある物を創造し続けます」

お客様、従業員、地域社会 その三者が全部幸せになる事業しかやらない

という「三方よし」を基準とし、何か迷う事があれば
その理念にそった答えか?を自問します。

合ってると思えば、一見非情に見えても厳しく進めます。

この理念が間違っていたら、会社は利益を産めず、潰れるでしょう。

 

「儲かる」事を目的とせず、「三方よし」を目的にし、
「儲かる」事は継続するための手段であり、
お客様や従業員や地域社会に理念を認められた「結果」の産物だと思います。

さて、
このコロナ過で、どうもこの先のお客様の動向が鈍くなる。
当社も売り上げが厳しそうになる。
この先、どうなるんだろう?

と「儲け」に先走りそうになる危機的状況な時こそ

「理念」を念頭に置きながら仕事をしましょう。

 

松下幸之助の言葉

順境よし
逆境なおよし

逆境な時ほど、我々のチーム力や、理念の力が試されます。
この逆境をこのメンバーで乗り切れたら・・・

もう社員全員にチューしたる。

それは嘘で、
さらに団結力が上がるでしょう!

 

逆境なおよし

楽しみです。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です