日別アーカイブ: 2024年4月27日

地域の「お店」の在り方

連続して被災地支援の話で申し訳ありませんが
やはり心に響く事があったので書きます。

昨日、合同新入社員研修「若手塾」の第二講で輪島まで支援活動に行ってきました。

若手社員13名と社長や採用担当など合計21名です。

・支援物資の運搬
・被災した商店さんの建物からの荷運び
・被災した酒屋さんから生き残った酒瓶の包装・梱包
・被災したレストランさんからのキッチンや家具の荷運び
・仮設住宅が建設されて練習ができなくなったグランドから少年用サッカーゴールの移設

です。
今までは物的支援が多かったですが
少しづつ作業の応援も増えてきました。

再建や復旧の目途が立ち、
「やるべき事」が明確になってきたのかもしれません。
本当に少しかもしれませんが前に向かって進み始めている感じがします。

 

今回は「お店」の支援が多かったです。
皆さん大変な被災をされた中、また再開に向けて前を向いて
頑張ろうとしている。

レストランのオーナーさんにお聞きしました。
震災のあった元旦も営業をされていて、実際にお客様も居られたそうです。
亡き母の形見の様なお店。
そして地域の人たちから応援されているお店。
大変だけど頑張って再開したい!との事。

何のために「お店を再開したいのか?」
お金や商売だけの為ではないのが伝わってきます。

昼食は最近営業を再開された輪島のお寿司屋さんへ。
応援の意味も込めて奮発して海鮮丼を頂きました。

カウンターで食べていると、
常連さんらしきお客様が入ってこられて
「大将、営業再開おめでとう」
「おお、生きていたかい!」
「お互い生きていて良かった!」
という言葉が交わされていました。

食べながら言葉がでませんでした。

地域の「お店」の存在価値は
たた「商品を売る」「食事を提供する」
という役割だけではない事を肌で感じました。

涙が出るほど美味しい海鮮丼でした。

人があってのお店。

店舗設計に関わる者のはしくれとして。
地域で個人店を応援していく事がいかに大切かを再認識しました。

また、お寿司屋の大将が言っておられましたが
震災直後はたくさんのランティアの方が来てくれていたが
時間がたって、どんどん減ってきている。
瞬間風速的な支援ではなく、こういう継続的な支援は嬉しい。
との事でした。

風化させない事も大切なので
やっぱり支援を今後も続けていき、
ここでも書いていこうと思います。