日別アーカイブ: 2024年4月6日

希望と勇気

4月2日、3日、4日の三日間
百年示道塾とやまの合同新人研修「若手塾」を
立山少年自然の家をお借りしまして二泊三日で行いました。
今年は5社13名の新入社員が参画します。
大学卒、短大卒、高校卒と年齢もバラバラですが
この4月から社会に出るというスタートラインは全員同じ。
入社後いきなり集まっての社会人研修です。

基本的にはグループでの「対話」を中心に
問題提起をして考えてもらい、意見をぶつけ合ってもらいます。
体育館をお借りしてのアクティビティで連帯感を高める事も行いました。

内容は、
「かっこいい大人」とは?
「ハタラク」とは?
自分にとっての「シゴト」とは?

など、答えのない難しい問いばかりです。
しかし、乱暴に問いを与えるのではなく
講話や動画鑑賞、映画鑑賞などをして示唆は与えます。

とはいえ、「かっこいい大人」って言われてもすぐには出ませんよね。
普段からそういう事を考えてないと出てこないと思います。

「ハタラク」や「シゴト」も同じ。

だから対話も必要です。
色んな人の色んな意見を聞いて
また感じる事があり、考える事ができます。

3日間もかけてそれをやると
頭をフル回転させて凄く疲れます。

しかし、社会に出てすぐのこのタイミングじゃないと
こういう機会は作れません。

学校では「高い点数を取る」事を目的に
知識の詰め込みを「教育」と思い込み、子供達に押し付けています。
記憶力の高い生徒や頭の回転の早い生徒を「優秀な学生」として
基準をそこに設けます。

そして社会に出て、やはり「仕事を覚えるのが早い社員」や
「てきぱきと物事を早くこなす社員」を作ろうと
スキルや技術の研修や教育が始まります。

全部大人が悪い。

本来は、
社会とは「人としてどう生きるか?」を学ぶ場所。
シゴトやハタラクを通してどういうかっこいい大人になるか?
を見定め、人と人がぶつかり合って磨かれる場のはず。

会社はそうあるべきだと思います。

点数や売上を追う事ももちろん大事ですが、
人としてどう生きるか?はもっと大切。

それをこの研修を通して一年かけて彼らに伝えていきます。

それにしても彼らを見ていると、
すぐに「正解」を出そうとしている様に感じます。
合っているか?間違っているか?
そういう「教育」を学校でしてきて、
普段もスマホを見ればすぐにそこに答えがある。

考える習慣がないんでしょう。
答えは自分の中にあります。

これも完全に大人が悪い。

せめてこの子達は
考える事を習慣づけて、
自分の心から導き出される「答え」を大切に生きて欲しいです。

この先が楽しみです。
彼らからは希望と勇気を頂いています。