自分らしく

先週とあるイベントに参加しました。
社会人と学生の交流イベントです。

お誘いされていたのですが予定がありお断りしていました。
しかしその予定がキャンセルになったので急遽ですが飛び入りで参加しました。

沢山の学生さんと話が出来て大変楽しい時間を過ごさせて頂きました。
一人の学生さんの悩みを聞いているうちに日付を超えていましたね。

さて、
世に言う「意識の高い学生」「優秀な学生」さんもちらほら居る中
まだまだ迷っている学生さん達もたくさん居ます。

でもそれでいいと思うんですよ。

中には「資本主義をぶっ壊す!」とか「不動産で財を創って、発展途上国に学校を建てる!」とか
息まいている学生さんも居ました。
素晴らしい事です。
私なんて学生の頃なんてなーんも考えてませんでした。

でも、実際はそういう素晴らしい学生さんばかりではないです。
逆に、なかなか自分のやりたい事がまだ分からない学生さんの方が多いと思います。
当たり前です。

しかし、なんとなくそう「優秀で在らねばならない」という空気に違和感を感じます。

別に学生のうちに壮大な夢を持ってなくてもいいじゃないか。
何?夢を持ってなくちゃいけないの?

子曰わく
吾十有五にして学に志し
三十にして立ち
四十にして惑わず
五十にして天命を知り
六十にして耳順い
七十にして心の欲する所に従へども矩を踰えず

との事。
あの孔子でさえ自分の天命を知ったのは50歳ですよ。
20歳そこそこの頃は「学に志し」
学ぶ時期だと思います。

学生のうちに「自分の志を立てる」なんて無理してやらなくても大丈夫じゃない?

それよりも「自分らしさ」を大切に生きて欲しい。

息まいている学生さんはそれが「自分らしい」のであれば
それでいい。

自分がしたい事はなんなのか?
日付が変わるまでずーっと人生相談して、それでも明確な答えが出ない学生さんも居ます。
そうやって一所懸命に悩む事もその学生さんらしい。

自分は不真面目なんだよなあ。って思えたら
それもその学生さんらしい。

それでいいと思うんですよ。

でも。大人から「優秀な学生になりなさい!そして優良企業に入りなさい!」
と脅迫めいた進言をされたら
何も知らない学生さんは「そうなのか!やばい。優秀であろう!優秀じゃなきゃダメなのか!」
と焦ります。

やっぱり大人が悪い。
社会構造がそうなっているから。
全てはビジネスで繋がっているから。

煽る大人が悪い。

これは我々大人の責任。

こういう就活は変えていかないといけないですね。

学生さんは自分らしさを全開にして生きて行けばいいと思います。
それは自分勝手ではないですよ。

自分勝手ってのは自分のビジネスや損得で自分が得をする事ばかり考える人の事。

世のため人のために何か自分らしく出来るかも???

くらいの気楽さで。

得意な事を得意として極める。
好きな事を好き!と堂々と楽しむ。

自分らしさは自分しか知りません。
他人に聞いて分かるモノじゃない。

ただ、こういう社会にもまれていると、
いつの間にか見失っている人も多いと思います。
そういう時は「対話」が必要です。

進言でもなく脅迫でもなく、
「寄り添う対話」が必要かと思います。

今後もこういうイベントがあれば出来るだけ参加して
学生さん達と対話をしていこうと思いました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です