14歳の挑戦

今週は14歳の挑戦で地元の南部中学校の2年生の生徒さんが5日間
トミソーに来てくれていました。

男子2名 女子1名
の計3名

昨年は男子4名でした。
元気いっぱいの男の子4人も楽しかったですが
3名は教えたりするのには丁度良い人数だと感じましたね。
昨年は終ったあとガックリと疲れた記憶があります。

先日twitterで富山県外の人が富山県がやっているこの「14歳の挑戦」
を「小さな子供から無給で労働力を搾取して!酷い取り組みだ!」
とつぶやいているのを目にしました。
社労士かなんかだったかなあ。

自分の目で観たり、ましてや自分が体験した訳でもないのに
アホを言うなと。

正直、経済合理性の観点だけで観たら。
損か得か?で判断したら。

損しかありませんよ。

正直、中学生にさせられる仕事なんて
ないですよ。

中には「簡単で危険がない単純作業を延々とする仕事」が本業としてある企業さんは
それを中学生に5日間させておけばいいかもしれません。
確かにそれなら「労働力」として使うって事に繋がるかもしれません。

だけど、ほとんどのお店や企業は、14歳にさせられる仕事なんてありません。

では、5日間何をやっているのか?

「はたらく」とは何だろう?を体験してもらうために
わざわざ社員が時間を空けて、自分の仕事の手を止めて、一所懸命に中学生に伝えているんです。
少なくとも当社はその想いでやってます。
図面を描かせたり、パースを描かせたり
現場見学に行ったり、大工体験をしたり。
それ以外でも実業務ももちろんやりましたが
横で社員がつきっきりで指導しています。
効率は激落ちです。

業務効率や売上やらを考えれば
中学生を受け入れない方がよっぽど儲かります。

労働力の搾取の為に受け入れている事業所なんてないですよ。

県外の人が何も知りもしないのに
勝手な憶測と、自分の主張をもっともらしく見せるために
勝手な事をつぶやくなっちゅうの。バカが。

地域の子供達はわれわれ日本人の未来の希望でしかありません。
同じく学生含めた若者も日本の未来の希望でしかありません。

その未来の希望を地域の大人が教育するんです。
教育とは「教え、育む」こと。

教え、育むことは学校の先生だけの役割ではありません。
地域の大人全員でやるべき事です。

5日間、いろんなことを体験し
「楽しかった」と言って帰っていく生徒たち。
その経験や思い出が、はたらく事にワクワクできて、
就活の時に前向きに「仕事」をとらえることが出来る様になれば
と思って取り組んでいます。

トミソーに来てくれるかな?なんて思ってもいません。
どこで働こうが前向きに仕事をしてほしいと願ってます。

経営者を搾取者
従業員を労働者
と捉える考え方は西洋の考え方です。

日本は違う。
前も書きましたが、働くことは罰ではありません。
傍を楽にする事。即ち周りを幸せにする事です。

この5日間、経営的には儲かりはしませんでしたが
彼らの一所懸命な「はたらき」は我々大人に良い影響を与えてくれました。
三人は立派に「周りを幸せ」にしました。

それが一番ではないでしょうか。

日本の未来の希望を皆で教え、育む。
これが普通の日本的社会の在り方だと思います。

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