傍を楽にする

久しぶりに過去のブログを見返しました。

このブログでもちょくちょく「はたらく」の語源は
「傍を楽にする」ですと書いているのに、
そのことを深く掘り下げてなかった事に気づきました。

という事で今回は日本的な「はたらく」について掘り下げてみたいと思います。

 

まず、西洋の「働く」のルーツから紐解きます。

旧約聖書の中に書かれている最初の人類はアダムとイブです。
神に造られたアダムとイブは最初は働かなくても生きていけた楽園「エデン」に住んでいました。
食べ物にも困らず、遊んで暮らせた場所です。
神に禁断の果実「りんご」を食べてはダメと言われていたにも関わらず
蛇にそそのかされて、そのりんごを食べてしまって
罰として働かなければ食べていけない地上「人間界」に落とされてしまいました。

聖書でも分かる通り西洋の「働く」は神から与えられた「罰」なんです。

西洋人は働かなくても食べていける事を理想としている。
だから自分よりも弱いものを奴隷として働かせ、自分は働かない。
そういう奴隷を増やすために侵略戦争をする。
強いものが弱いものを淘汰し、働かせる。
できれば働かず生きていきたい。
これが西洋の「働く」に対する考え方です。

一方、日のいずる国 日本。

日本の古事記に出てくる一番の神様は天照大御神です。
天照大御神は高天原で機を織っています。
一番の神様が自ら働いているんです。

日本は八百万の神と言われる様に
全ての自然のものに神が居ると言われ
全ての神に役割があり、働いています。

日本の神様が働いているくらいですから、
もちろん「はたらく」は罰ではありません。
では何のために働いているか?

周りを幸せにするため。
「傍を楽にするため」です。

日本人は自分が食べていくため、生活をしていくために
働くのではなく、周りを幸せにするために働く人種なんです。

天照大海神のお孫さんが初代天皇の神武天皇と言われています。
歴代天皇も稲を植え、米を作っています。
天皇陛下も働いています。

日本人にとって、働くとは神様も行う神聖なこと。
誰かのためにやる事。
祈りでもあります。

傍を楽にする仕事をしてきましょう。

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