東京ビッグサイトで開催中のORGATEC TOKYO2023の見学に来ています。
「デザインはワークスタイルを自由にする。」
とサブタイトルのついた、働く環境に関連した企業さんの展示会です。
120社以上の企業さんが出展されている日本で最大級の「働く環境」のフェアと言えるでしょう。
同時に日本で最先端の「働く環境」が見られるのではないか?と期待して見に来ています。
ハードウェアやソフトウェア、色々とその最先端を観させていただきました。
感想としましては、根本のところは20年前に私が初めて就職したときとほとんど変わってないと感じました。
昨年、県立大学の学生さん達と取り組んだ「オフィスのWellBeingを考える」の取組みは
はたらく人たちの幸福度を測る試策。
これは、社員が幸せに働くにはそのチーム内での自己肯定感や心理的安全性が高い方がいいはず。
ミーティングや会議の時の参加者の自己肯定感や心的安全性の高さを
発言回数や声のトーンで測定、観察して
どのようなメンバーでどんな内容のミーティングをするとよい幸福感が出るのか?
を研究しました。
自分で言うのも何ですが、素晴らしい取り組みだと思います。
結果は残念ながら、研究期間も短く数値的にこれだ!という結果は出ませんでした。
この時は実験が成功していないにも関わらず名だたる企業さんを抜いて2位という結果でした。
着目点としても一定の評価が得られたという事でしょう。
今日も、
こういう観点で研究開発された商品が一つはあるだろう?
と思って期待していましたが一個もありませんでした。
「はたらく人を幸せに。」
これを実現するのに、
IT技術でオンライン会議がしやすい環境をつくる。
個室の居心地を良くする。
各会議室や個別デスクの利用状況や出勤状況を一目で把握できる。
かっこいい事務机。かっこいいミーティングルーム。
SDG’sに配慮された素材で作られた事務機器。
東南アジア製の安いチェア群。
ウィルス感染に考慮したオフィス。 ←今更これには笑えました
120企業以上の出展があって、
本気で「社員の幸せ」にコミットしてる!と感じるブースは見当たらなかったです。
コクヨさんの「一緒に考え・創る家具」
コマニーさんの「ここちよい空間」
は新しいアプローチで、未来が感じられました。
偶然、二社とも知っている会社で好きな会社です。
嬉しかったです。
日本の最先端の「働く環境」を観てきましたが
どこも「自己肯定感・心理的安全性」を追求していない・・・
であれば
これ、新しいビジネスチャンスになるんじゃないかな。
ビジネスになるかどうかは分かりませんが
自社はこの観点で「はたらく幸せ」を追求していきます。