社長の生き様

先日の相澤建設さんの経営破綻、
民事再生をせずに破産申請をしたとの事です。

本当に内情は全く分かりませんが、
再生の道はなかったのか?
と、答えは出ませんが頭の中でぐるんぐるん考えるんです。

4月6日の夕方に相澤会長と相澤社長が、社員に「会社を守れなかった」
と倒産を伝えたとの事。

相澤社長とは面識があったので
余計にいたたまれません。

同じ富山で、
近い業種の会社で私と年齢も近い。

自分の事ではありませんが、
想像しただけで胃がキューっとなります。

今週はどうも気分が乗りませんでした。

 

先日、トミソーの社員研修がありまして、
その講師の方が、参加した社員に会社の仕組みを説明しました。

決算報告書の損益計算書はその年の会社の成績
貸借対照表は会社が出来てからの貯金や資産や借金の記録
「社長の生き様が貸借対照表に現れる」と

本当だなあと感じました。

私が社長に就任した時の貸借対照表は先代社長の生き様そのものでした。
高度成長期を駆け上がって来た方です。
投資のやり方、資産の価値の考え方、借金の量。
当時はびっくりしたモノです。

私が就任して9年目になりますが、
今の我が社の貸借対照表は、先代時代と私の8年の生き様が現れています。

最初の3年、4年は何が何だか分からず、
とにかく借金を減らしたい。と思いながら経営を勉強して・・・

ここ4年で、資金の考え方や投資、クラッシュ&ビルト
随分と筋肉質の貸借対照表になってきたと思います。

当時は先代はなんでこんなやり方していたのだろう?
と疑問に思う事もありました。
「生きた時代が違うから、考え方が違うのは仕方ない」
と言ってくれた方もいますが、その時は自分の価値観に当てはめて
「自分ならこうしなかったのに」と思ってました。

これは正解のない世界です。

ご自分で創業され、ものすごい苦労をしながら
高度成長期という時代を生きた、先代の生き様が
その時のトミソーのあり方にまざまざと出ていましたね。
あれは私がどうこう言うべきものではありませんでした。
誰に何を言われようと先代の生き様です。
立派なものです。

それから9年

迷って迷って、何をすればいいのか分からなかった最初の3年間も含めて
今のトミソーの現状は、良い所も悪い所も、私の生き様が現れています。

面白いですね。
こうやって生き様を残せる事は幸せかもしれません。

そう考えると、
相澤さんが選んだ道も、彼の生き様。

良い、悪い、などありません。

 

私は私の生き様として、
トミソーを若い世代に託せる様に、
頑張ろう!と気持の整理がつきました。

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