月別アーカイブ: 2021年5月

認知と共感

プロゴルファーの松山英樹さんが、先日PGAツアーのマスターズを制したと
テレビやネットなどでたくさん目にしました。

素晴らしい!!

事なんでしょうけど、実は私、全くゴルフをやらない、見ない
なので、本当のところその凄さが分かってなかったりしています。
それでも、日本ではゴルフは人気で、トップニュースで扱われていました。

さて、みなさん。
レーシングカードライバーの佐藤琢磨という人物をご存じでしょうか?
世界3大レースと言われるインディ500レースに2017年アジア人初の優勝を果たし
なんと昨年2020年は二度目の優勝を果たしました。

せっかくなので写真を載せておきます

 

500マイル(約800キロ)をドライバー交代無しで、アベレージ速度300キロという
レーストラックを一人で走り切る。
過酷極まりないクレイジーなレースです。
104回続くレースの歴史の中でも2回勝った人は世界で20人だけ。
現段階で世界トップクラスのドライバーと言って過言ではないでしょう!

皆さん、ご存じでしたか?

ほんのちょっとはニュースになったんですけどね。

 

2017年の初優勝の瞬間は月曜の早朝にも関わらず、娘と二人で
大興奮して、最後の数周はテレビの前で「抜かれるなー」と大声で応援していました。
最終周まで2位と接戦で大バトル。
強敵のエリオカストロネベスを制しての優勝ということもあり、本当に感嘆の一言です。
チェッカーの瞬間は家族が起きるほどの大声で「ぅおっしゃー!!!!!!」
と叫んで二人で感動の涙を流しました。
本当にスポーツは感動を与えてくれます。

昨年の優勝も生放送で観ましたが、最後の3周で他車がクラッシュして
イエローコーション状態でのチェッカー
(イエローコーション:クラッシュ車両を片付けている、デブリを撤去している等の時間、全車時速80キロ制限になり追い越しやピットインが禁止になる状態)
他車がクラッシュし、イエローが出た瞬間、ほぼ琢磨の優勝は決まりました。
その寸前までやはりバトルしていましたが、
最後のチェッカーは琢磨を挟んで2位と3位のドライバーが並んでゴール
500マイルを走り切った琢磨を讃えての行動でした。
トップドライバーはみなジェントルマン。

(※例年は10万人以上が詰めかけるイベントですが昨年は無観客開催)

 

このシーンも感動しました。
イヤー本当にスポーツって感動を与えてくれます。

 

余談ですが、このインディ500、無観客でやると大赤字だそうです。
しかし、100年以上続く歴史、この一大レースの為に準備をしてきたドライバーやチームからすると、コンペティションが無くなるということはかなり悲しい事です。
赤字でも完全無観客でコンペティションを開催した主催に拍手!

 

 

どうです?
ちょっと興味がでませんでしたか?
まだまだ書き足りないくらいですが、
私の想いとか、感動が少しは伝わったと思います。

レースの事は詳しくないし、ましてやインディ500なんて知らないし、
佐藤琢磨はもっと知らない。
もともと、日本ではモータースポーツが盛んではなく
一般の人に認知されていないので、
その凄さも感動も伝わりにくい。

ゴルフは参加人口も多く、人気も高く、
民放テレビで日曜午後に生放送されています。
広く認知されていると、感動や共感が産まれやすい。

人間って
「自分の知らない世界(認知していない世界)の出来事には共感しずらい」
んです。

しかし、
いま、私のブログで佐藤琢磨を知った方は
「私」を通して認知が広がり、多少の共感を得たと思います。

認知と共感

このブログを読んで頂いている方は
ある程度は私を知っていらっしゃる方でしょうし、
私がモータースポーツが大好きで、情熱を注いでいる事も知っているでしょうし、
もしかすると
私の高校3年生の娘が、モータースポーツの世界に入るため
イギリスの大学のモータースポーツ学科への入学を目指し、
日本人女性初の新卒でのF1チーム就職を目指し
ゆくゆくは世界でも女性初のF1チーフエンジニアを夢みている事も
ご存じの方もおられるかもしれません。

また共感度合いが増えました?

そのスポーツ含め対象の事を興味をもってもらい共感できる様な認知を得る
そのきっかけは、知っている人から入る情報やストーリーに左右されるということです。

 

 

さて、以上の前置きがありまして、(前置きが長い!)
言いたいことが2つあります。

まずはマーケティングの話。

何か新しいモノを買う、初めてのアーティストのライブへ行く、期間限定の展覧会に行く、
初オープンした店で食べる、新作映画を観る、初めて車を買う、引っ越ししてアパートに住む、
初めて家を建てる。
など初めての購買行動は必ず事前情報を得てから、その行動に出ますよね。
信頼のある人や知っている人から聞いたり、ネットの口コミを調べたり。

これ全て認知の過程を得て共感できたから(もしくは共感できそうだから)、行った行動です。

問題はどこから(誰から)認知された情報なのか?

ここが大事で、
多くの人は「皆が言ってる。皆が買ってる。皆が観てる」
という大衆心理から認知を得て、共感をし(共感するために)
行動に出ます。

ネットバッシングなどもこの部類に入りますが
この話をしだすと、かなり長くなるので止めておきます。

まあ、
最近はそういう大衆心理はマスメディアが操作している(これ事実)
を世間の人もだいぶん認知されてきたので、
それぞれの人がどこから(誰から)の情報を信じて、
行動するか?を考える様になってきました。

それはものすごく大事な事で、
どういう部類の人から共感を得られるか?
も大事です。

私達の様に商売をする人は発信者となります。
私達をどう認知してもらえるか?
でお客様や消費者層の方々の共感が得られるかどうか?
が決まります。

共感を得られた方と言うのは、中身を知って納得してもらっているので
ミスマッチが少ないです。

いかに共感を得られるために、自分や商品を認知してもらえるか?
が大事だと思います。

なので、やみくもに「いい商品です!いい技術です!」
と言っても、言ってる人の認知がないと誰の共感も得られませんよね。

マーケティングにも応用できるのが
ここで、私の事を多少なりとも知ってくれている方へ
私が佐藤琢磨をプレゼンすれば、
全く知らないネット記事で佐藤琢磨の文章を読むよりも
興味がわくと思います。

もっと深く掘り下げたいのですが、
一つ目は、まずはここまで。(いつか深く掘り下げるかも)

2つ目の言いたい事は、(どちらかと言うとこちらが大事)
「相手の大事な事でも自分の認知外だとその大事さが分からない」ということです。

ゴルフが大好きな方のマスターズの松山英樹さんへの思いの深さは
私の知る由もないんです。
ただ、その方は私のインディ500の佐藤琢磨への思いの深さも絶対に伝わりません。
共感してもらっても、応援してきたり、見守って来た時間に追いつけることはなかなか難しいです。(不可能ではない)

しかし、松山英樹、佐藤琢磨、どちらが上!という話ではないんです。

それぞれのストーリーに共感している人がいて、感動を貰っている人がいる。
相手の感動を感じることは出来なくても、理解をしないといけません。

自分の認知の及ばないところにも素晴らしい世界が広がっていて、
自分とは趣味趣向や興味のポイントが違って
つまらなく感じる世界にも素晴らしい世界がある事を理解しないといけません。

そうすれば「マウントをとる」なんて言葉はなくなるはずです。

日本ではモータースポーツよりもゴルフの方が知られているから
ゴルフの方が素晴らしい!
とか、そういうのは関係ないんです。

モータースポーツなんて、エンジンとか車の競技じゃねえか
あんなのスポーツじゃない!
という意見の人とも話をしたことがあります。

良く知らずに、その対象の文句を言うことは本当にやめた方がいいです。

それが多様性!

自分では良さが分からないけど、その人には大事にしている事なんだな
と理解する事が大事。

もしかすると深く認知すると共感できるかもしれませんから。
(ほとんどの場合、きちんと認知すると共感できる)

 

と思います。

マーケティングと多様性の2点。

考えのアプローチは真逆ですが、
最終的には行きつくところは 「認知されることによっての共感」です。

最近、個人のSNSを使って
この認知と共感をいろいろ試しています。
※今日のブログもある意味その一環

ブログ3回分くらいの文章量になってしまいました。

歴史が創るブランド

昨日はトミソーに協力して頂いている業者さんに集まって頂きまして
業者会発足総会、第一回定時総会、経営方針発表会、安全大会
を呉羽ハイツさんで開催しました。

盛りだくさんの内容ですが、これにはいろいろと事情があります。

まず、協力業者会に関して。
トミソーには過去にも業者会がありました。
私が入社する前は富栄会という会があり、
社員と業者さんと親睦を深めたり、協力体制を密にしたりと
活動していたそうです。
そのうち、その会も有形無実の様になり、活動をしなくなり、
10年前、トミソーが住宅のボランタリーチェーン「夢ハウス」に加盟した際
その特殊な商品「郷の家」を建てて販売していくに当たり、
それに協力して頂く業者さんだけに加盟して頂いた「夢我」という会がありました。
皆で夢ハウスの本部である新潟の新発田まで行き、工場見学やモデルハウス見学もしてきました。
今では当たり前になった起工式を始めたり、
お客様感謝祭を開催したりと活動をし、お陰様で富山県では一番多く郷の家を建てました。

10年で時代も変わり、トミソーは夢ハウス以外の家も手掛けています。
一つの大きな柱の事業を持つことを避け、
その市場の中のニッチでオンリーワンをとれる事業を多数展開するのが
この先、変動の時代を生き残っていく術だと確信し、
多事業展開を目指していきます。

そのため協力業者会も住宅、こと夢ハウスに特化した会ではなく
トミソーの全事業に関わる業者さんみなさんに参加して頂くものに変えようとなりました。
一昨年、夢我を解散しまして、
昨年から新業者会設立に向けて実行委員会を作り、月に一回集まり会議をし、
準備を進めてきました。

そして、2021年、いよいよ新業者会発足!
1月の新年会にて同時に設立総会と第一回定時総会を開催するぞ!!

という予定でしたが、

本当に残念ですが、見えない敵 新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点により
新年会は中止、新業者会は1月から活動スタートとなりましたが
静かな船出でした。

 

やっと昨日、集まる事が出来ました。
業者会通年行事の一つ、安全大会に併せて
5か月も経ってしまいましたが、設立総会と第一回定時総会を開催できました。

 

しかし、残念ながら懇親会は中止。

せっかくのスタート!

皆でお酒を飲みたかった!

とはいえ、これから長い期間を共にする仲間です。
焦る必要はないでしょう。

また、本来なら新年会でやる本年度の経営方針発表(こちらも5か月経ってますが・・・)
そして、安全大会を開催しました。

新しい業者会の名前を「TOMIEIKAI」としました。

以前にあった協力業者会「富栄会」と同じ読みでローマ字に変えたネーミングです。

トミソーは今年で創業70周年
そのほとんどの期間でトミソーの発展に寄与して頂き
支えて頂いた業者さん諸先輩方にリスペクトの意味と
そのスピリットを受け継ぎながらも新しいトミソーを共に創っていこうという意味をネーミングに込めました。

安全大会と経営方針発表を共にできた事は逆に良かったかもしれません
この新しい業者会がトミソーの今後の事業方針と安全、品質の方針にたいして
どう協力しながら進めて行きたいか?
一気に理解を深めることが出来たと思います。

昨日、社員から嬉しい様なちょっと悔しい話を聞きました。

昨年、当社で設計・施工させて頂いたお客様の所に
一年のご挨拶にトミソー担当者がお伺いしました。

そのお客様、実は高岡に今年もう一店舗出店されまして
そのお店の仕事をトミソーではなく高岡の地元の会社にお願いしたそうです。

当社で大きな三枚引き戸を提案して施工しまして、
お客さまに大変喜んで頂きました。

同じモノを高岡でも創ってもらったそうです。
ところが、ガタガタでうまく動かない。
高岡の業者は「トミソーの様には創れない」と言われたとの事。

お客さまはトミソーが難なくあっさりやっちゃうもんだから「誰でも創れる」と思っていたそうです。
嬉しいようで悔しい話です。

お客さまは改めてトミソーの施工の良さを感じて貰いました。
またその話で当社担当者は改めてトミソーの業者さん達の仕事に誇りと信頼をもったと言います。

その引き戸もTOMIEIKAIの大工さんと建具屋さんと塗装屋さんの協力による仕事です。

こういうことの積み重ねが信頼とブランドに繋がり、
やはりオンリーワン、ナンバーワンに繋がると思います。

 

また、安全に関して。

私達トミソーは住宅や店舗の個人のお客様以外にも
ゼネコンさんの下請けや県、市といった諸官庁さまからも仕事を頂いています。

日本のゼネコンさんの安全管理は世界トップレベルだと感じます。
そのトップレベルの管理体制の現場に参加できる事も、他の戸建てしかしていない工務店さんと比べてアドバンテージをもてます。
また、大きな事故災害を起こすと、そういった現場には入れなくなります。
かなり古い話だそうですが、とあるゼネコンさんの現場でトミソーの下請けさんが労災事故を起こして、その後何年間も仕事が来なくなったことがありました。

お陰様で現在ではそのゼネコンさんとの取引も復活してお仕事を頂けるようになりましたが
一度なくした信頼を取り戻す事は容易ではありません。

厳しい管理体制のなか、事故災害を起こしていない
施工品質や管理体制ももちろんですが、事故を起こしていない
ということでゼネコンさんや諸官庁さんの信頼に繋がっていると感じます。

これも1年、2年で創れるブランディングではありません。

 

歴史が積み重なったオンリーワン、ナンバーワンのブランドです。

 

 

このトミソーと協力業者様で創り上げてきた、施工品質と安全と信頼のブランド。

この後も新生TOMIEIKAIの皆で守っていき、
もっともっとアピールしていき、全員の発展に繋げていかなければと
改めて感じた日でした。

 

そして、
何よりその仲間でお酒が吞みたかったな~

残念ですが、結束を固めることも時間が必要です。
日々の仕事を通じて、またこの会を高めていこうと思います。

 

AIには感動が作り出せない

皆さま、ゴールデンウィークはどう過ごされましたか?
今年のGWもコロナ過の中となり県外への旅行も制限されて
なかなか活発に動けない、もどかしい連休でしたね。

私も基本的に家や近所や県内にて過ごしていました。

趣味のバイクでプチツーリングや
同じく趣味のモータースポーツ観戦を自宅でしましたね。

そのモータースポーツ観戦での話ですが、
先日のF1スペインGPでのメルセデスチームの勝ち方が驚愕でした。
もうこれだけ長くモタスポファンをやっていると、
各チームのタイヤ交換戦略やピット戦略など、
そのドライバーの特性、気温(路温:タイヤの摩耗が変わる)
予選順位、練習走行の速さなどで決勝結果を予測しながら観戦します。

スペインGP まさか最後にメルセデスチームのハミルトンが逆転して勝つとは!

最後の15周まで本当に分かりませんでしたね。
ライバルのレッドブル陣営も「まさか!」だったと思います。

現代のF1のトップチームは戦略立案(ストラテジー)にAIを使っているそうです。
F1チームに関わる人の数は1チーム多いところで600人から700人との事
サーキットに帯同しているスタッフで200人~300人 レース中もファクトリー(チーム本拠地)で
走行中のマシンから送られてくるデータを基に解析しているスタッフが100人以上と、
1チーム2台のF1マシンを走らせるのにものすごいスタッフが
パソコン画面を見ながらデータ解析をしています。

その世界トップクラスの精鋭スタッフでも、AIが立てた戦略に勝てなかった!

AIは世界トップクラスの人間が何百人かかりでやっているストラテジを凌駕出来るんですね。
人間はマシンから送られてくるデータを見ていますが、一人一人は自分の担当のデータを見ています。
右前タイヤの空気圧をずーっとチェックしている人、左後ろのサスペンションの動きをずーっとチェックしている人、エンジンの4本目のエグゾーストパイプのCO2濃度をずーっとチェックしている人。
走行中のF1マシンには何百というセンサが付いていて、そのセンサか送られてくるデータを人間がみて、
それを各セクションのチーフエンジニアに報告し、各セクションのチーフは自分の担当部分の情報をトップエンジニアと監督に伝えます。
「このペースと気温だと燃費はあと4周はもちます」
「15分後にはタイヤ温度が2度上がりそうなので、ドライバーにペースを0.2秒遅く走る様に指示してください」
「気温はこの後2度下がりそうなので路面からの上昇気流が減りそうです。タイヤ摩耗ペースは上がるので予定より1周早くタイヤ交換しましょう!」
などです。

おもしろそうでしょ?

そういう事を予想しながら観戦するのは、とても面白い!

ところがAIは、そうやって人間が無線などを使って情報伝達している間に、一瞬で全てのデータをチェックして、自分の車の状況を判断。
同じ瞬間に対戦相手の加速具合から燃料残量を予測、ライバルは何周前にピットでタイヤ交換して、今はソフトタイヤだから、この気温ならあと何周でペースが0.3秒落ちてくるだろう。
今はライバルと24秒差だから、あと15秒でピット入口に差し掛かるドライバーに即座にピットインの指示を出し、ピットクルーにはミディアムタイヤの準備をする事と、15秒後にマシンがピットに来ることを

全て同時に判断し、決断し、行動が出来るんです。

 

あのハミルトンのピットインのタイミングは本当に絶妙でした。

ライバル含めて、どのチームも信じられなかったでしょう。
たぶん、ハミルトンのピットクルーも「え?今?しかもミディアム?」
って思ったと思います。

 

しかし、
見守る全員が頭に「?」を付けながら見ていた
ピットイン3周後に、
「あー!そういうことか!」
と、解説者も大声を上げていました。

まだ逆転していませんでしたが、
その時トップを走るフェルスタッペンは打つ手なし。
真似してすぐにピットに入ってタイヤ交換しても
ギリギリハミルトンの前には出られない。
とはいえ、今のタイヤはゴールまで摩耗が持たないから
少しずつペースを落として走るしかない。
そうなると、いつかハミルトンに抜かれる。

最速タイムを叩き出せる速さを持ちながら、
タイヤ選択とピットインタイミング、気温、手元に温存していたタイヤの種類
前半、タイム差を空けるためにフルプッシュしたことによるタイヤの摩耗度
などで、AIに凌駕され
チェッカーフラッグ前に勝負を失いました。

将棋の何十手も先を読む様な戦略を
その瞬間に立てられるんですね。

ちょっと熱くなって
既に長い文章になってしまいましたね。

面白いレースでしたが、
私には何か違和感というか、ちょっと気持ち悪さが残りました。

勝ったのですが、
何と言うか・・・

感動がない!

 

ドライバー同士のタイヤとタイヤをこする様な
意地とプライドのヒリヒリするようなバトル

監督が経験と勘とある時は賭けに出てでも勝ちにこだわる作戦
その監督から希望されたタイムを上回る速さでタイヤ交換をやってのける
プロのピットクルー達

もうタイヤのコンパウンドがないズルズルの状態なのに
後続車を抜かさせない渾身のドライビングテクニック

モータースポーツもスポーツなんです!

自分のチームがトップでチェッカーを受ければ
チームクルー、トラックサイド、ファクトリー
含めて何百人がガッツポーズで雄叫びを上げ
ハグしあう。

やはり人間でないと感動は産めないなあ

と、しみじみ思いました。

これからF1はAI同士の戦いになるのでしょうね。
エンジニアは何百人と首を切られるのでしょうか。

そうなると、ドライバーはAIの指示通りに車を走らせるだけの
まるでロボットです。
実際に今でも、「1周0.2秒遅く走って」と言われたら
ピタっと0.2秒遅く走れるんですよね。
世界でトップ20に入るドライバーは・・・

 

そんな勝利になんの意味があるんだろう。

スポーツは勝敗が大事だと思っております
勝ったチームの感動、
惜しくも負けたチームのくやしさ
それがあるからまた次戦が楽しみ!
となるんです。

AIやロボットももちろん効率化や良いモノを提供するために
必要なツールですが、

目的のためにいつの間にかAIが主体になって
人間が道具(ツール)の様な世界になるのかしら
と未来が心配になります。

こんな感じなら未来のF1を観る人はいなくなるでしょうね。

 

やはり、人間に必要なのは感動や幸福感

それはAIでは産み出せません。

それを改めて感じた連休でした
(いや、そのうちのたった1.5時間ほどのレース中でした)