黒四ダムの秘湯の湯!!

みなさんお待ちかねのコーナーです!

タイトルをぱくっていますが、本家本元の『プロジェクトX』は、私達富山県が誇る黒四ダムがとても印象的だと思われる方が多いと思います。

また、中島みゆきさんが、紅白でダムの地下から「地上の星」熱唱した年のNHK紅白歌合戦」では最大の見せ場でしたね。

 

黒部ダム(くろべダム)は、富山県中新川郡立山町、黒部川水系黒部川に建設されたダムである。ダムに貯えられた水を利用している発電所が黒部川第四発電所(黒四)であることから、黒四ダム(くろよんダム)とも呼ばれる。

 うちの新入社員は、黒やん と呼ばれている。

実は。。。。そう呼ぶのは、彼が今日休みなんで明日からですが…。

しかし!黒四ダムのようなビックな男である!!

住宅営業が突然の退社により、募集をかけて何人からの有力な人材から選ばれて、

9月に黒やんは、トミソーの期待を背負って鳴り物入りで入社しました。

パソコンもブラインドタッチ!チラシやイベント資料もテキパキと作成して、仕事の早さはすばらしい!!

腰をストレッチしながら軽快に向かう先は・・

社内の喫煙ルームに。。。(ーoー)y━・~~

イップクしている姿を隠し撮り♪タバコを吸う姿もかっこいいっすね!☆

私もタバコを吸うので、よく喫煙ルームで話ししますが、

最初の頃、彼のことを聞いていくうちに高校はどこだったの?スポーツはしてたの?

っとソフトボールメンバーを勧誘するいつもの切り口で話しました。

すると。。。

高校は、「○山高校で…」      へ〜そうなんや・・って

野球をしてたかどうか聞きたいので、聞き流そうとしていたが。。。

ハッと気付いて!?

へっ? ○山高校って・・・ あの○山高校だよね。。。^^:

学歴も素晴らしく。。。その後の経歴や実績も素晴らしかったです!!

住宅営業、リフォーム部も経験していて、経理まで。。

今後の郷の家プロジェクトに心強いすごい人材が

トミソーに来てくれたと心弾む気持ちになりました♪

 彼の紹介は、今後の彼の活躍でブログにも多く登場すると思いますので、

このぐらいにさせていただきます。

 

 黒四といえば、トミソーにも関係があります!

それは、ダムのトンネル内にお風呂を作る工事を過去にしているからです。

私が現場監督として15年やった中で、一番の思い出と思うくらいの現場です。

その工事写真を今回ご紹介させていただきます。

工事の下見は、常務と平成15年の3月8日に長野県の北西部にある大町市に向かいました。

大町は立山黒部アルペンルートの長野県側玄関口です。

そこからの道のりは、一般人では、入ることがなかなかできない道を進んでいきます!

関電関係の工事の人しか入れない場所でした。 

トロリーバスが通過してから、なんと自分達の車でトンネルに入っていきます!!

一方通行で、迷子になりそうな・・・蟻の巣みたいなトンネル内部を、関係者の人の車に連なって進んでいくのですが。。。 

その方、飛ばす飛ばす。。。狭い暗いトンネル内部で下り坂が多かったので、怖かったです^^;

 

道中に車を停めていろいろ面白い場所を立ち寄っていただきました!

トンネル中に冬場できる「氷筍(ひょうじゅん)」 ー地面から逆にせり上がったつららのようなものー

その氷で割ったウイスキーは最高と聞く!

車のライトでトンネル内を照らすと とても幻想的でした☆ 

ここは一般人は見れません!最高の思い出です!!

迷路のような道を進んで・・・ 

そして、ダムの中間くらいの位置から なんと外へ!!

常務と私のツーショットで写真☆を撮っていただきました♪

キャットウォーク手すり下を覗くと。。。足がすくむくらいに(++)。。。

吸い込まれそうで、怖かったです・・・

6月頃からの放水時期には、この上の穴から水が出るんだよ!って感激しました!!

 

最後に中島みゆきさんが紅白で歌った場所が、ここだよ♪って!

セットがないから普通のトンネルとなんら変わりないので、写真はありません。。。

  そして、ダムの頂上へ!

お決まりの記念撮影☆

 

さて工事の場所は、その頂上にある施設からこれまた一般の方は入れない場所へ。

ダム底にあるトンネルでの工事になります。

そこへは、徒歩でしかいけない狭いトンネルです。

写真を撮ることができませんでしたが、ステンレス製の大型エレベーターで、

地下100mを一気に降りていきました。

 
そのエレベーターは、止まると次の日じゃないと助けに来てくれないと聞き・・・

けっこう途中揺れたり、へんな音がしたりと。。。ビビリながら乗ってました^^;

 

そして長い道のりでたどり着いた工事場所は行き止まりのトンネル。

明かりもない場所にポツリとあるこのプレハブがなんと。。。お風呂です!!

関電の社員が毎日暗闇のトンネル内での作業で、憩いの場をとできたのが、このお風呂でした。ちゃんと温泉を引っぱってあります。

そのお風呂が古くなったので、これと同じような物を隣りに増設する工事です!!

工事はゴールデンウィーク明けで、それまでに段取りするための実測や下見に今回きたのですが、案内してくれた人が、どうしてもこのフロに入ってけ!って言うもんだから。。。

常務と私は・・窓も無く。。古いお風呂に入ることとなりました><;

そそくさあがったのは言うまでもないでしょう。。。

 

そして迎えた5月12日!!足りない物があると工事はストップしますし、

行くメンバーの氏名の報告に、乗り入れ車両の届出や搬入材料時のエレベーターに乗るか?

とか運搬に必要な台車や、投光器、道具など、何度も確認して万全の体制で、挑みました。

初日の5月12日、どうしても自分も行ってみたいという工事部長を引き連れて、4:40に会社を出発!!

トミソーからは、常務、工事部長、私と資材搬入に人夫さん3名に左官屋の

エムケン工業から3名で、工事は着手する!

土間を乾かして、工事部長と墨出しをして

ブロックを積みます!トンネルの中は、勾配が強く、室内を水平にする為です。

セメントモルタルの養生期間として、一泊二日で仕上げて一度帰りました!

 

そして16日にまた現場へと。

プレハブ小屋を組み立てていき、

大きな浴槽も後から入れれないので、組んでいる途中に搬入しました。

プレハブ屋さんは、作業終了後、富山へ。

明日から泊り込みで来る大工さんを迎えるのに私は、元請の方とふたりで

大町の民宿で泊りました。

 

そして、いよいよ本格的な工事になります!ダムの中のトンネルで別の場所に

行き、地上に出た所にある黒四ダム寮に?タニグチの大工さん

ふたりと三人で、住み込みでの仕事でした。

その寮は、周りには、当然山の中・・・奥地で携帯も電波届かず。。><

食堂のメニューは、仕方ないことですが。。。

食材が冷凍物ばかりで、時間も早めに食べないと食堂が閉まるので、

夕方いい加減に切り上げて寮に行かないといけませんでした。

となると、する事も無く、ビールを飲む事と、フロに入ることぐらいしかない状況で。。。

三人は、9時には寝る体制に自然となっていました。。。

 

大工さんの工事は、限られた日の中で、職人の意地とプライドをかけた

男の戦場のように厳しい内容でした。

壁に下地を取り付けて

プレハブのスチールパネルが少しでも長持ちするように湿気を防ぐようにと

タイペックシートを張って

仕上げはヒノキの羽目板を!!作業員がヒノキのいい臭いでリラックスにと

トミソー常務の提案でした!☆ さすがです!!

フロ桶も大工さんと私で収めていきます!

ちゃんと側溝に排水が流れるように設計し、

ちゃんとぴったりセットしました!

休憩室兼脱衣場スペースにと浴室との境には間仕切りを!

天井にはスパンドレール!壁には明るい照明も付けて。

浴室の床は、腐らないようにと塩ビ製で、脱衣スペースはフローリングを貼りました!

入口には、ブロックで階段を作り、

壁に張ったヒノキの板の余りをを踏み段の天板に使用するなど心くばりも♪

内部のシールや建具を吊り込んだり、温泉の配管をつないだりして完成を迎えました!!

大工さんと共に5日間住み込んで見事完成させました!☆

 

思い起こせば、トイレをしに行くにも、暗いトンネル&怖いエレベーターで時間を

かけていかないと行けなかったり。。。寮のお風呂が保温の為にされている器具は、

クロス職人がバケツでお湯を沸かす配管むき出しの大型版の電気器具がいくつも湯舟に刺さっていて、、貼紙に

感電注意!!

と大きく貼ってあって、最初入るのを戸惑ったり。。。

いろんな経験をさせてもらった今回の工事は、関係者には、見事な仕事ぶりだと誉めていただき、作業を終えた関電の職員さんが出来栄えを見て、入浴するのを楽しみだと言っていただけました!!

         とても嬉しかったです。

 

そして、最後にもう一度、ダムの上に行き、大工さんと三人で、

 のべ1千万人が働き、巨大プロジェクトの代名詞といわれた「黒四ダム」。電力が経済復興の鍵だった昭和30年代、黒四ダムの建設に挑んだ男たちの凄さをほんの少しだけ感じれた貴重な現場でした。

この黒四ダム建設にあたり殉職した、171名の慰霊碑。

今の建築業界では、考えられない死者の数であり。。。

その時代の人たちが、どんな気持ちで、このダムを作ったのか・・・

プロジェクトXで放送された番組をもう一度見たくなりました。

その後に聞くこの歌は、心にしみました。

     『ヘッドライト・テールライト』

 

 

ありがとうございました。

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