日別アーカイブ: 2022年8月26日

令和の武者修行

夏休が明けてすぐに、新入社員研修の最後の集大成である
令和の武者修行へ今年の新卒入社の2名と共に行ってまいりました。

4泊5日で行われる研修です。
そのうち、真ん中の3日間が立山連峰を縦走する登山となります。

今年は8社16名の若手社員が4月から研修を重ねてきて
この日を迎えました。
また全国から集まった少学6年生から中学3年生までの子供20人も同じ道程を歩みます。

そこそこの登山経験者でないと歩かないコース。
もちろんプロのガイドにも同行をお願いして、安全には万全を期していますが
登山の経験の少ない若手社員や子供達には大変な試練です。

その修業を私達、社員を輩出している企業の社長も一緒に歩みます。
同じ体験をします。

今年もけが人もなく無事に下山する事が出来ました。

雨や強風のおかげで、予定通りにはいきませんでした。
目標としていた10峰登頂でしたが、全然叶いませんでした。
雨で予定が狂い、下山後のゲートクローズ時間を鑑みると
目の前に上るべき山があるのに、すぐに引き返さないといけない。

悔しかったです。

 

若手社員で、最初っからウキウキで登山に参加している人は
2人くらいだったかな?

一番最後の振り返りで、皆心の内を吐露するのですが
気丈にふるまって、「あの子は大丈夫だろう」と思っていた若手が
実は不安で不安で眠れぬ夜を過ごしていたとか。
自分が登山をする事すら不安なのに、
子供達を引っ張って登り切れるだろうかと、
ドキドキしていた若手もいます。

でも、初日の朝、子供達を迎え入れたら
もうあと戻りはできません。

お姉さん、お兄さん達は一生懸命やりきってくれました。

 

子供達も含めて仲間となりました。

本来ならやる必要のない登山。
経済合理性なんて一切ありません。
なんなら損です!

そういう日常の中なら
「強風です。登山中止!おります」って聞いたら
喜ぶでしょう。

でも、一度仲間で「やり切ろうぜ!!」
と決めた目標が、自然が相手でどうしようもないと
分かっていても、出来ないって現実を突きつけられたら
悔しいですよね。

ただ、コースも変わっちゃって、
下りのコースが想定外の厳しいところを降りる事になりました。

登山最終日は
朝6時に山小屋を出発して、ゴールが夕方6時
休憩や昼食もありましたが、
12時間歩き続けました。

良く頑張った!

下りも大変で、
体の弱い女子や子供の荷物を分散して強い男子が持つ
ペース配分を考慮して歩く順番を決めて
助け合える体制をとる

など、チームワークが光ります。

ゴールの達成感は凄いです。

これぞハイパーラポール!!

悔しさも、やりきった達成感も
全て共有した仲間は最強です。

若手社員の言葉にもありました。

唯一無二の体験。
最強の仲間。

若手社員は子供達の事を考えて、
いい経験をさせてあげたいと頑張りましたが、
その子供達からも得るものが大きかったと。

仲間が頑張ってる姿が自分の原動力となり
持っている力以上の結果を出せる。
自分だけでは到底やりきれなかった事が
仲間がいたからできた。

体育会系って言われるんですけど
確かに体育会系です。

最後は感謝しかのこらない。
ありがとうの応酬です。
お互いがお互いに、
皆が皆に

ありがとう。

本当にすごい力です。

そういう体験を
本当は会社でも出来ると素晴らしい。

その修業に社長も5日間も会社を空けて
一緒に登るんです。
同じ体験をするという事が大事です。

経済合理性を考えたら、マイナスでしかない。
でもそれは物凄い短期的に見た視点からです。

すぐに結果がでる取り組みじゃない。

でも、結果が出だしたころには
唯一無二のモノになっている。

今年も5日間、会社を守ってくれた社員に感謝です。

 

今回の武者修行も
目標は未達成です。
10峰登れなかったんですから。
でも目的は達成しました。

仲間でやり切る力を得る事が出来ました。