先週の土曜日に私がPTA会長を務める高校にて
生徒と保護者の懇談会という企画がありました。
PTA役員を含む保護者約30名と
生徒会役員を含む同人数の生徒達。
4つのテーブルに分かれて話し合うという内容です。
普段、自分の親には聞けない、自分の子には聞けない
そういう事を他人なら話せるよね。という考えから発生した企画です。
まあ、自分の子とも素直に話せよ。
とも思いますが、皆さんなかなかそうはいかないみたいです。
親御さんも楽しみにしていた方が多かったです。
各テーブル保護者・生徒は約半分づつの割合です。
もちろん我が子と同じテーブルにはなりません。
事前に生徒に「保護者に聞いてみたい事アンケート」を実施して
当日のトークテーマのきっかけにします。
私の手元には前日にそのアンケートが届きました。
勉強時間の事。
集中する方法。
携帯電話の事。
など、いかにも高校生らしい細かな内容が多かったです。
また、
将来の事。
就職の事。
仕事の事。
夢の事。
など、未来にワクワクしたり不安だったりと
これも高校生らしい質問もありました。
最後の方。
多分少数意見か、一人からしか出なかった意見だと思います。
その中で三つ、心に刺さる質問がありました。
反抗期の子供って面倒臭いですか?
どうしてもお弁当を残す日があります。がっかりしますか?
子供って必要ですか?
この質問を書いた子供の事を想像すると
涙があふれてきました。
「反抗期の子供って面倒臭いですか?」
親に迷惑をかけてるって自覚がありながら、
どうしても反抗しちゃうんでしょうね。
めちゃめちゃかわいい反抗期じゃないですか!
相手は親なんだから。気にせずどんどん反抗すればいい。
「どうしてもお弁当を残す日があります。がっかりしますか?」
お母さんが毎日工夫を凝らして、丁寧にお弁当を創ってくれてるのを知ってるんでしょうね。
食べきりたいけど、どうしても食べられない日もある。
がっかりする訳ないじゃん。そんな気遣いの出来る子だもん。
お母さんも分かってる。
そして
「子供って必要ですか?」
この質問をした子は親から不必要だと思われていると感じているから
こんな質問をしたのでしょうか?
子供の事が不必要な訳がない。
全部大人が悪い。
ちゃんと「大切だよ」と伝えられていない事が
子供達をこんなに不安にさせている。
子供をほったらかしにして、
自分の事ばかり考えているのでしょうか。
子供が必要なかったら、親なんてもっと必要ないじゃないでしょう。
かなり心にきまして。
冒頭のPTA会長の挨拶で、この件に触れ
保護者を代表して私から生徒達に「子供は大切だよ」と伝えさせていただきました。
そのせいか、
各テーブル、表面上の勉強時間やら校則やらスマホ時間などの話題はそこそこに
子供は大切か?とか将来の夢の話など、
深い内容で話し合いが出来たみたいです。
短い時間でしたが
凄く良い時間になりました。
目に見えて分かりやすい話題は答えも出やすいです。
しかしレイヤーの深い、抽象度の高い話題はなかなか答えはでません。
そういう事を時間をかけて意見を出し合って考える事が大切で、
その中で各々が改めて大切だと思い返せる。
そしてお互いの信頼関係にも繋がります。
子供って必要ですか?
子供にこんな質問させないように、
きちんと対話をしていきましょう。