金沢の武家屋敷跡散策に行ってきました。
目的は町並みの研究と市場調査。
前にも書きましたが、只今 この武家屋敷の中のテナントに出店するレストランを計画中なんです。
しかしココは伝統環境保存地域とやらに指定されている区域で、伝統ある町並みを壊さない様に外観の色から素材、コントラストや色のバランスから色々制約があるんです。
要は町並みを壊さない様に、周りの環境に溶け込む設計をしなさい と。
店舗が周りの環境に溶け込んだら困るんですよね・・・
現在苦戦してるんです。
で、金沢に行ったついでに、その守りたいって言ううわさの伝統的な町並みを見てきました。
細い石畳に土塀が続く町並み。
前田利家の時代に構築されたそうです。
前田利家が大河ドラマで放送されていた時は観光客がすごかったらしいです。
ただ、武家屋敷跡ってくらいですからね「跡」なんですよ。
実際に江戸時代から残ってる建物は数件しかなく、今はそれなりに古い建物もいっぱいありますが、実際に人が住んでる家が多いです。
土塀だけは市が管理して、各住宅の前も全部おんなじ形で保存されてます。
これ公衆トイレ。
この公衆トイレも武家屋敷の建物を模して造ってあります。
上の写真の建物となんとなく似てるでしょ?
こうやって景観を守ろうとしてるのですが、実際にはチラホラ洋風な建物も目に受けます。それは確かに町並みに調和してないですね。
まあ それを規制するために条例ができたんでしょうけどね。
この家は一般の民家なんでしょうけど、最近立て替えたみたいです。
色や形状は似せて作ってありますが、実際には最近の建材を使用してます。
準防火地域なので外壁には耐火構造の物しか使えないんですよね。
だから木目のサイディングや、木目シートを貼ったアルミを使用してます。
これなら条例でもOKなんでしょうか?
少なくともこれ武家屋敷ではないですもんね。
景観と調和してるって言えばしてるんでしょうけど・・・ 伝統的な町並みを保存するって言う意味では本当にこれでいいのでしょうか?
まあ、そんなことを言ってるとボクも自分の首しめちゃうんでやめときます。
コレが本当に江戸時代から続く武家屋敷 大屋家
これが本物なんですよね。
完全にここまで徹底的に模倣しろ!
って言われたらまだ納得できるんですけどね・・・
なんだか規制が中途半端。 抜け道もあるわけです。
規制を守りながら周りと全然調和しない建物だってできちゃうわけです。
(もちろんそんな事やるつもりはないですよ)
他にも有名な野村家などがあり、野村家は中庭が本当にきれいだそうです。
今回の散策は目的は違ったのと時間も無かったので野村家はまたの機会に。
で、市場調査
金沢九谷焼きミュージアムに併設してカフェレストランがあります。
ここは江戸時代とまでは行きませんが古い建物を改修してお店にしてるようです。
雰囲気はいいお店です。
ちょっとうれしかったのがコーヒーカップとかお水のコップももちろん九谷焼
でもおしゃれやね♪
これはミッシュランガイドにも載ったって言う 金沢老舗博物館
ちょっと時間無かったので中まで見てません。
と、本当に打ち合わせの合間に1時間くらいでぐるっと見て回りました。
そんなに大きなエリアじゃないんですよね。
さて、もう一回ゆっくり見てもヒントは見つからず・・・
古い建物をある程度そのまま利用してってんならやり方もあるんですが、
そのテナント 中途半端に新しく、すでに外観は調和してません。
構造は変えれないし、さっきの住宅みたいに不燃のサイディングでそれっぽく造作するのもな〜
苦戦はまだまだ続きそうです。
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