今朝、住宅のお客様の地鎮祭がありました。
立山連峰が綺麗に見渡せる、田んぼのまんなかの土地を購入されました。
すぐ近くに神社もあり素晴らしい環境の場所です。
1歳ぐらいの男の子とご夫婦。
「庭にテントを張って山を眺めながらキャンプをするんだ」
との事です。
夢が膨らみます。
地鎮祭の後、お下がりを頂いて直会をします。
乾杯ではなく弥栄(いやさか)でいきましょう。
と神主さんが言われました。
初めて掛け声を弥栄で発生される神主さんとお会いしました。
晴天の中、心地よい風がそよぎ、雄大な立山連峰にも見守られ
とても良い地鎮祭でした。
本当にこのご家族の弥栄をお祈りします。
元々、家づくりは神事に近い事でした。
大工の棟梁は上棟式で祝詞を奏上していたそうです。
人の生活に家は必要な事。
そう考えると、家創りって貴いですね。
いつから家が製品になったのか。
戦後、建築基準法が制定され、建築が匠の技ではなく
製品化されていった気がします。
昨年は富山の住宅を手掛けていた会社が5社倒産しました。
今年に入りすでに2社倒産しています。
まだまだ倒れそうという話も耳にします。
もしも家を建てた会社が倒れたら、
だれがその家をメンテナンスしていくのだろう。
地域で、地元で、家を創る会社は
倒れたらダメです。
富山にも勢いのある大手の住宅メーカーさんが進出してきています。
かなりの効率化を計った家創りをしているそうです。
そのシステムを導入しませんか?と営業をかけてこられました。
私達みたいな地域の工務店が、
大手と同じことをやって勝てるはずがありません。
それ以前の話、
関わるスタッフの人数と時間を減らし
効率よく家を売っていくシステムなんて屁ほども欲しくありません。
祭壇の前で玉串をかかげ「弥栄」をお祈りする。
そういう時間を大切にしていきたいです。
我々は潰れたらいかん。
と強く再認識したと同時に
日本の家づくりを見直したいなと思いました。