本物の自分

この4月で会社を継いで12年が経ちました。
長かったようであっという間だったような。

社長というものがどういうものか
全く分からず。
経営者の勉強会に足しげく通ったり
本を読んだり。

自分なりに色々と学ぼうと努力しました。

教えてもらえるのは、その方の体験談が基になったもの。
その人なりの「やり方」でした。

社長とは。
社員の前ではこういう話をしなくてはいけない。
こういう目標を立てなければいけない。
こういう行動をとらなければいけない。

など、「こうあるべきだ」
という形に囚われていました。

何を見ても
何を読んでも
誰に聞いても
そういう教えを貰っていたと
記憶しています。

「本物の自分」ではなく
「社長である自分」を取り繕っていました。
そんな自分を取り繕っている社長の発する言葉に
社員の心が動かせるはずがありません。

まるで、今の就活生さんの様です。
同じ服を着て
同じ髪型で
同じ受け答えをして
「優秀な学生」を取り繕う。

全て大人が創った今の社会が悪い。

おかげさまで今は
呪縛から解き放たれた気分です。

本心からやりたい事が出来ている。
本心から「人間として大切」と思える事を大切と言える。
それを分かって貰える仲間が社内にも社外にも出来てきました。

分かるまでに
12年かかってしまった。

やっぱり長かったな。
さて、分かったからには巻き返します。

時間がかかった分を取り戻します。
大切な事だけをやり続けられる会社にしていきます。

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