一昨年にトミソーにて造らせて頂きました、
射水にありますケーキ屋さんの店舗併用住宅
「パティスリー サクライ」様
今年の夏でちょうどオープンして2年になります。
車で5分の場所からの移転でした。
駐車場も大きくなって、入りやすくなったという事もあり
売上げは移転前よりも大きく伸びたそうです。
オープンしてすぐは、毎日毎日作っても作ってもケーキが売れていくそうで、
本当に大変そうでしたね。
それでも
「お店が良くなったので、売上げ上がったよ。ありがとう」
と言ってもらえて、
私も嬉しかったです。
厨房の設備もほとんど前の店舗と同じ規模でしたから、
喜ばしい事とは言え、売り上げ増に応えるために
桜井さんも大変だったと思います。
そして2年が経ちまして、
クリスマスやお正月の繁忙期に向けまして
厨房の能力を上げる決断をされました。
増築です!
オープン2年でもう容量がオーバーしました。
いや、オープン直後から、すでに容量オーバーだったのでしょうね。
それをマンパワーでなんとか凌いでたって感じです。
ウォークインの冷蔵庫と冷凍庫3坪分を増築しました。
それも、ただ箱を既存建物にくっつけてって訳にもいかないですから。
最初からあったっけ?
と思わせるくらい自然に違和感なく増築したい。
いろいろ考えて、デザインしました。
既存の建物も店舗の入口に小屋根が掛かってます。
元々はアシンメトリー。左右非対称なデザイン。
そのバランスは崩さないように、店舗入口の反対側にあたる増築部分も
高さは違いますが、小屋根のデザインにしました。
この木目のサイディングも生産中止直後で
ギリギリ在庫ありました。
ついてました。
来年だったら、もうこのデザインでは出来なかったでしょうね。
既存の建物の柱と柱の間ギリギリに収まった
ウォークイン冷蔵庫への扉。
図面上でのクリアランスは床部分で8ミリ。
左右は3ミリ。
図面上での3ミリなんて、ちょっとの事で狂います。
無いも同じ。
現場担当の吉川と、厨房器具屋さんの加藤さんと
会社で図面見ながら何度も何度も検討して、悩んで、計算して、確認して。
この扉の開口して繋ぐ工事はお店を休んで頂いてもらう3日間で
完成させなくてはいけない工事。
失敗は許されませんでした。
見事バッチリのクリアランス。
吉川君、加藤さん、そして大工の岩倉君ありがとう。
最高の仕事をしてくれました。
これで冷蔵庫、冷凍庫の保存、保管容量のアップはOK。
2台目のオーブンと、新しいミキサーです。
4枚挿3段。見る人が見たら、ため息の出る一流オーブン「バッケン」さんです。
この小さな厨房に、バッケンさんが2台並んでいます。
フェラーリが二台ガレージに佇んでいる感じでしょうか?
そこまで行かないか。ポルシェが二台かな?
でもなかなか素晴らしい光景であります。
これでスポンジや焼き菓子の製造能力も格段に上がります。
まだ外部の植栽工事などが残っていますが、
もちろん厨房は稼動しています。
なんとか予定通りの工事期間で終わることができました。
これで、少しは桜井さんも体が楽になるかな。
本当に忙しそうでしたからね。
オープンして2年。
まさかこんなに早く改修のお話が頂けるとは思いませんでしたが
作るのが間に合わなくて困ってるとは、
本当に嬉しい悲鳴ですね。
2年前、最初のお店の設計打合せの時、
「ケーキに囲まれて、ワクワク幸せな気分になれるようなお店にしたい」
とのご要望でした。
これで、
今まで以上に ワクワクと幸せを提供できるお店になると思います。
ありがとうございました。