月別アーカイブ: 2022年8月

令和の武者修行

夏休が明けてすぐに、新入社員研修の最後の集大成である
令和の武者修行へ今年の新卒入社の2名と共に行ってまいりました。

4泊5日で行われる研修です。
そのうち、真ん中の3日間が立山連峰を縦走する登山となります。

今年は8社16名の若手社員が4月から研修を重ねてきて
この日を迎えました。
また全国から集まった少学6年生から中学3年生までの子供20人も同じ道程を歩みます。

そこそこの登山経験者でないと歩かないコース。
もちろんプロのガイドにも同行をお願いして、安全には万全を期していますが
登山の経験の少ない若手社員や子供達には大変な試練です。

その修業を私達、社員を輩出している企業の社長も一緒に歩みます。
同じ体験をします。

今年もけが人もなく無事に下山する事が出来ました。

雨や強風のおかげで、予定通りにはいきませんでした。
目標としていた10峰登頂でしたが、全然叶いませんでした。
雨で予定が狂い、下山後のゲートクローズ時間を鑑みると
目の前に上るべき山があるのに、すぐに引き返さないといけない。

悔しかったです。

 

若手社員で、最初っからウキウキで登山に参加している人は
2人くらいだったかな?

一番最後の振り返りで、皆心の内を吐露するのですが
気丈にふるまって、「あの子は大丈夫だろう」と思っていた若手が
実は不安で不安で眠れぬ夜を過ごしていたとか。
自分が登山をする事すら不安なのに、
子供達を引っ張って登り切れるだろうかと、
ドキドキしていた若手もいます。

でも、初日の朝、子供達を迎え入れたら
もうあと戻りはできません。

お姉さん、お兄さん達は一生懸命やりきってくれました。

 

子供達も含めて仲間となりました。

本来ならやる必要のない登山。
経済合理性なんて一切ありません。
なんなら損です!

そういう日常の中なら
「強風です。登山中止!おります」って聞いたら
喜ぶでしょう。

でも、一度仲間で「やり切ろうぜ!!」
と決めた目標が、自然が相手でどうしようもないと
分かっていても、出来ないって現実を突きつけられたら
悔しいですよね。

ただ、コースも変わっちゃって、
下りのコースが想定外の厳しいところを降りる事になりました。

登山最終日は
朝6時に山小屋を出発して、ゴールが夕方6時
休憩や昼食もありましたが、
12時間歩き続けました。

良く頑張った!

下りも大変で、
体の弱い女子や子供の荷物を分散して強い男子が持つ
ペース配分を考慮して歩く順番を決めて
助け合える体制をとる

など、チームワークが光ります。

ゴールの達成感は凄いです。

これぞハイパーラポール!!

悔しさも、やりきった達成感も
全て共有した仲間は最強です。

若手社員の言葉にもありました。

唯一無二の体験。
最強の仲間。

若手社員は子供達の事を考えて、
いい経験をさせてあげたいと頑張りましたが、
その子供達からも得るものが大きかったと。

仲間が頑張ってる姿が自分の原動力となり
持っている力以上の結果を出せる。
自分だけでは到底やりきれなかった事が
仲間がいたからできた。

体育会系って言われるんですけど
確かに体育会系です。

最後は感謝しかのこらない。
ありがとうの応酬です。
お互いがお互いに、
皆が皆に

ありがとう。

本当にすごい力です。

そういう体験を
本当は会社でも出来ると素晴らしい。

その修業に社長も5日間も会社を空けて
一緒に登るんです。
同じ体験をするという事が大事です。

経済合理性を考えたら、マイナスでしかない。
でもそれは物凄い短期的に見た視点からです。

すぐに結果がでる取り組みじゃない。

でも、結果が出だしたころには
唯一無二のモノになっている。

今年も5日間、会社を守ってくれた社員に感謝です。

 

今回の武者修行も
目標は未達成です。
10峰登れなかったんですから。
でも目的は達成しました。

仲間でやり切る力を得る事が出来ました。

お盆休み

お盆休みです
みなさんどうお過ごしですか?

ちょっとやる事があって会社に来ましたが
もちろん誰も居ません。
うちの社員も皆、お休みをエンジョイしてますかね。

一昨日、8月11日に立山登山に行ってきました。
来週から始まる令和の武者修行の子供枠に申し込もうと思ってた
私の友人の子達を引き連れて行ってきました。
令和の武者修行がどんどん人気コンテンツになってきて
今年は2日で子供枠が満員御礼!
参加させようか迷っていた親御さんで間に合わなかった方が
結構多くおられたみたいです。

子供4人、親含めて大人4人のパーティで雄山登頂を目指しました。

本当にいいお天気で
最高の登山日和。

無事に全員で雄山登頂しまして、下山してきました。

そして、16日から新入社員をひきつれて
20日まで5日間、令和の武者修行ということで
立山9峰に登ってきます。
今年は各社の新入社員14名と全国から集まった子供達20名の総勢34名!
それに付き添いの私達やガイドも含めると
40名のパーティです。
過去最大の人数です。

昨日も今日もその準備をしています。

登山の夏です!
今年は新入社員が2名も入ってくれました。
若手は本当に未来の希望でしかないです。
頑張て登ってきます。

 

あ、もちろんお墓参りも行きますよ。

心的幸福

今年に入ってから、月に一度、全社員で「トミソーの目指すもの」を話し合い
定めていく「トミソーブランディングプロジェクト」という企画を進めています。
私が進行をしているので、プロの様になかなかうまく議論を進行出来ていませんが
それでも、コンサルさんとかにお願いするよりは、私が進める方が良いかと思ってやってます。

詳しい内容はいつか発表しますが、なんだかんだ最後は「幸福」という言葉に帰結します。
議論をすればするほど、最後はそうなるでしょう。

「社員が幸せに働ける会社」

を目指そう!ってなります。
なんだか単純で当たり前のことですが、
議論を重ねて、いろんな意見をまとめて、皆の考えの重なる部分を抽出すると
こうなります。

「そんなの当たり前やん!」
っていう方もおられるでしょう。
でもその「当たり前」を再確認して追求していこう!と決める事って
凄く大事です。

当たり前っておっしゃるあなた。
じゃあ、あなたはその当たり前に対してどんな活動、行動をしていますか?
何かその「当たり前」に向けてアクションを起こしていますか?
そこに向っていこう!って旗降ってますか?

僕も出来ていません!!!(^-^

でも、皆で話し合って再確認できたので
改めて、この先これを旗印に進んでいきます。
その最初のアクションが「トミソーブランディングプロジェクト」であり
今日の話し合いです。

さて。話を戻します。
その求める「幸せ」とはなんぞや?

会社っていうのはハコを指す言葉ではなく、
そこで働く社員の集合体と考えます。

その会社で働いている時間をいかに皆で幸せにするか?を追求することが
会社の存在意義だなあって実感しております。

ハコやシステムが提供できるのは、物質的な幸せです。
給料、安定した生活、目に見える成果、技術的な成長、資格、完成物、成果物 など

人の集合体としての会社が提供できるのは、心的な幸せです。
感動、一体感、達成感、感謝する心、感謝される喜び、相手を思う気持ち、自己肯定感 など

本来は両方必要ですが、
戦後の日本はあまりにも物質的な幸せ(欲求)を求め、そこを基準とし過ぎてきました。
当社も当たり前の様にそうしてきました。

ただ、物質的な幸せは、一旦その幸せを得ても、また「もっと」がでてきます。
数量的に測れるものには、欲求の際限がない。

また、この混沌とした時代。VUCAの時代と言われる今、
今日やっている事が、明日通用するとは限りません。

物質的なものやそれにて得られる満足感は、30年後には全然変わっているでしょう。

しかし、心的な幸せは、人間が人間社会で生きていくうちは
永遠に変わりません。

当たり前で単純明快。

社員の心的幸福感が高い会社は、一人一人が活き活きと働き、
意見を屈託なく出し合い、新しいアイデアが沢山出て、失敗を恐れず、
失敗を悪とせず、トライ&エラーを続けて行ける会社です。
そんな会社は利益でますよね。
そんな会社は物質的幸せも高まります。
卵が先か?鶏が先か?って話ではなく、

間違いなく、先に心的幸せを追求するべきだと確信しました。

その心的幸せを追求するには

・心的安全性を確保する事
・自己肯定感を高める事

この二つを満たす会社にする事

今日はこれについて話し合いました。

凄くいい意見が出てきました。
普段話をあまりしない様なメンバーを出来るだけグループにして
対話の時間を作りました。
今までの対話の中でも一番盛り上がったと感じます。

やっぱり、「心的幸せ」 心的安全性、自己肯定感
は皆大事だと思ってるんでしょう。

西洋的な経営学から言えば、
そんな事を一番にしていたら、会社がつぶれる!っていう人もいるでしょう。

そういう意見も分かります。

でも、
それでも社員の心的幸せを先に追求して。物質的な幸せも得る。
決めました。

決めたので、
それに向って突き進むのみです。