月別アーカイブ: 2022年3月

持続性を考える

産後パパ育休の制度変更が4月1日にあります。
法改正です。
パパさんの育休がとりやすくなるよって事です。
そして企業にはその制度を社員に周知する義務が課せられました。

パパさんの育休は良い事だと思います。
でも育休の間って給与出ないんですよ。
補助金はありますが指定日数の64%だったかな?
その指定日数とやらもなんだか複雑で、休んだ日数全部では計算されなさそう。
なんせややこしいんです。

本当に心苦しいですが、企業として休んでいる間のお給料は出せないです。
その方の生産性がゼロな期間なのですから。
当社の毎期の決算にそんな余裕があれば、全員の基本給をもっとアップしてます。
その方が結婚しやすいし子供も育てやすい。
休む時も短期にはなりますが、有給休暇を使って休んで貰った方が給与減らなくていいじゃないですか

精神論で「今時の若いもんは!」なんて言う気は全くなく。
休めるものなら休んで奥さんの負担を減らして上げられたらいいですよね。

でも、きっと怖いのは「収入の心配」でしょう。

これだけ物価が上がってる時代なのに、
バブル崩壊以降、給与水準は上がっていない。
しかし天引きされる額は昔の倍くらいになって、税金も倍以上になってます。

若者が子供をたくさん持てないのは、育休がとれない環境だからではなく
給与水準が低くて、財政的に厳しいからです。
こんなのみんな分かっているのに、政府は
「産後パパの育休制度の社員への周知義務化」で
少子高齢化対策をやってる感
を出しちゃってる。(他もやってますが)

第一、自分達世代がパパ育休をとってなくても一応子供は育ったわけです。
(くれぐれも奥様の負担をふやせって言っている訳ではありませんよ)
自分達がやってなかった事を棚に上げて
少子化の原因が育休不足だって言うのであれば本末転倒。
だったら皆が育休なんて取れなかった高度成長期は少子化まっしぐらなはずじゃないですか!
日本の人口減少が始まったのは2004年です。
バブル崩壊の8年後からです。
バブル絶頂期に少子化問題があったとすると
仕事や趣味など子育て以外の楽しみが増えてきてるねって事でした。

今はどう考えたって「収入」が大きなネックです。

 

若者世代への減税をした方がいいと思うんです。
若者世代は所得税を大幅値下げ。
消費税の世代間税率変更もいいと思います。
とりあえず買い物時は全員消費税を10%払っておくけど、
レシートや領収証をスマホ撮影、AIが消費税欄を勝手にチェック。
不正防止にレシート番号の重複がないか?もAIがチェック。
それをクラウド保管しておいて
確定申告時に一年間に支払った消費税額を計算して
その年齢や収入ごとの割合を決めて消費税の一部還付をドンっとする。
こういう事をするだけで若者の手元に残るお金は増えて
元気になりますよ!

税収が足りない!なんて言ってるんなら
(ロシアに3000憶円も送っておいて何言ってるのか?って思いますが)
高齢者世代がその分を負担すればいい。
私達バリバリ働ける世代だって負担をすればいい。
高齢者が若者に助けてもらおうって考え方や雰囲気が間違ってる。
私達が若者を助けないと!

本来なら景気回復が一番です。
GDPとかGNPを上げる対策をして
企業収益を増やして、現在もどんどんと給与水準が上がっていれば問題ない。
でも30年そうなってない。
なのになぜか国内企業の内部留保は過去最高。

バブル前から続く企業で、事業がうまく行っている企業は
とりあえず預金額を増やす事を第一にしている企業が多いって事ですよね。
なかなか新規事業や挑戦、給与への還元を進めずに内部留保をモリモリ増やしている。

バブル期に儲かった企業で今うまく行っていない企業は
たんまり懐にたまっていた現金を少しづつ減らしながら今を生きている。

バブル期の後半で挑戦してしまった企業で
今うまく行っていない企業は、そろそろ赤信号が見えてきている。

最近ガンガン伸びている会社ってバブル以降の若い会社ばかりですが
それでも数は少ないです。

ひとつに、アントプレナーやスタートアップの支援がまだまだ少ないからだと思います。

本当に今期、身に染みて分かったのですが
長く続く企業の方が税制とかいろいろお得になるシステムになっているなって感じました。
それで当社も大変良い思いをしましたが、
ふと「いやまて。日本はこれでいいのか?」って冷静に思っちゃいました。

制度自体がバブル前の「景気を含めて成長している前提」の内容のままです。

当社的にはいいけど、スタートアップしたばかりの会社は
こういういい制度をうまく使えないはず・・・

長く続く企業が「守り」に入るのも分かります。
でも、制度で守られやすい私達の様な長く続いている企業こそ
新規事業や新しい取り組み、チャレンジをしていかないと、生産性があがりません。

もしくはスタートアップ事業への優遇税制など
もっとチャレンジしやすい環境をつくるべきです。

 

政治家さんに「まとまった票」が入るのは
長く続く大企業や高齢者なので、
支持率や得票率が脳みその100%を占めてる先生方には
そんな考えには至らないのでしょう。

本気で持続可能な社会を目指すなら、
もはやファッションになっちゃったSDGsなんかかなぐり捨てて
私達世代がもっと若者を応援すべきです。

 

 

東京でコロナを感じませんでした。

今週の木曜と金曜と、すごく久しぶりに東京出張でした。

コロナ過になってから初めての東京なので
多分2年ぶりです。

蔓延防止措置中という事で、色々と変わってるかな?
と思いましたが、
全然でした。

東京駅もコロナ前と変わらぬ人の多さ。

ただ北陸新幹線は横に人が来ない様な予約の取り方をしているせいか
50%もないくらいの席の埋まり方だったので
移動人口は減ってるんでしょうね。

会合で東京へ行きましたが、
オフィシャルな懇親会は中止。

しかしせっかく集まったという事で
数人で街にでました。

正直、まったくコロナの影響を感じませんでした。

居酒屋の席、けっこう埋ってるんですけど・・・
そして、8時を過ぎても普通に営業してました。

もしかするとこれでも居酒屋や夜の街にでる人数は減ってるのかもしれませんが
人の多い事!

富山の現状と比べてはいけませんが
賑やかでした。

東京は感染者数も多いですが、そりゃ人口も多いですもん。
よくニュースで流れる感染者数の日本地図。
人数じゃなくて人口に対してのパーセンテージで表示してほしいですよね。
意外と全国そんなに変わらなかったりして。

東京ももちろん影響がないって事はないでしょうけど
確実に経済を回している!って感じました。

ちょっと、田舎の富山はダメだぞこのままでは
どんどんお店がなくなってきている

 

イギリスではマスクが解禁になりました。
アメリカでも最近マスク解禁になったそうです。
デンマークなんてとっくの昔からマスク解禁。

昨夜行われたF1開幕戦、ピットやパドックでもマスク解禁になったそうです。

新型コロナは確かに脅威ではありますが、
感染力が強くなった代わりに、致死力や威力は衰える。
これウィルスの正常進化です。
人間の体を媒体にしているウィルスはその人間が滅んじゃったら
自分達も繁殖できなくなるから。
そのうちインフルエンザと変わらなくなるでしょう。
(ちなみに今のオミクロン株の死亡率とインフルエンザの死亡率ってどのくらい差があるのだろう?)

ちゃんと経済を回す方向に舵をとるべきだし
実際、東京へ行ったらみんなそうやっててびっくりしました。

菅政権の時にオリンピック開催に向けて、対策を緩和したら支持率落ちて・・・
対策を強化したら支持率上がって・・・

そんなの見せられたら、岸田さんも対策を厳しくしておけば
コロナ怖い派のお年寄りからの支持率上がります。
票を入れるのはお年寄りなので、仕方ないのですが
ちょっと、もう少し未来の事を考えていっても良いかと感じました。

以前からあまりコロナで騒がずに経済回そう派の私でしたが
久しぶりに東京へ行って、「対策強化」が形骸化しているさまを見て
より一層そう感じました。

人の話を聞く独裁者

ウクライナ情勢は日々変化していますね。
正直な感想は、ウクライナが思ったよりも善戦している事
相対的にロシア軍が思ったほど強くない
世論が思ったよりウクライナ支持

って感じです。
過去のロシア軍のシリア侵攻の時は
ここまでニュースになってなかった様な・・・

ウクライナという国の重要度も確かに高いですが
アングロサクソン民族が戦火にさらされているってところが
世論の反感を大きくしているのかもしれません。

いずれにしろプーチンさんの思惑は大外れです。
人道的には言いたいことはたくさんありますが、そこはさておき
とりあえず、私達の生活や当社の事業にはまだ大きな影響はきていません。
この後には必ず影響が来ます。
来ないでくれ~って祈るのが経営者の仕事ではないので
今週も財務的なセーフティネットの拡充する事を決めました。
会社と社員を「守る」行動です。
ウクライナ事情が大きく変化して、どんな方向へ日本が向かうか?
見定めるまでは、とりあえず「守り】で良いと考えています。

でも
こんな「守り」だけでは明るい未来を夢見て仕事が出来ませんよね。

ニュース見て、暗い気持にはなりますが、
やっぱりそういう時に気持ちを元気にしてくれるのは
家族の笑顔だったり、社員の頑張る姿だったりします。
憂鬱にさせられる原因も人間(プーチンさんとか含め)です。
ストレス発散とか気晴らしに趣味も大事で
バイクに乗っても気持ちは晴れますが、
やっぱり人が感じる幸福は、人からしか得られないと最近実感しています。
ウクライナの子供達が泣いている映像を見れば胸がグっと掴まれた気持ちになりますし
逆に、避難して笑顔で抱き合う姿や防空壕の中でも気丈にふるまう姿などを見ると
感激で泣けてきます。
映像の向こうの彼らは明るい未来が来る!と信じていますよね。
だから頑張れる。
でもそれは今(現状)があまりにも悲惨だからかもしれません。

さて、
今の所日本人の私達は悲惨ってほどの状態ではありません。
現状の生活に満足している人も多いでしょうし、
別に死が目の前にちらついている訳でもないですし、
超がんばらなくても、ぼちぼちやっていけば
なんとか「人並」の生活ができるかな~って感じでしょうか?
もしくは、上を見てもどうせ無理だからって
諦めてるかでしょうか?

多分、バブル崩壊後、じわじわと悪化している私達の状況に
気付かず?見て見ぬふり?自分だけ頑張っても?と真剣に行動せずに来たため
どんどん、じわじわ悪い状況になって来てる事が見えていないのが今の日本人でしょう。

茹でガエルです。

もしも、もしも日本が30年前に一気に今日の状況になれば
ヤバイ!と焦って行動したでしょう。頑張ったでしょう。
昨日までの生活を取り戻そう!と
逆境の中でも前を向いて、明るい未来を信じて進んだのではないかと思います。

戦争で一気に生活が奪われるのは全く持って良くない事ですが
そういう状況の人たちの前を向く力強さは凄いと感じます。
人間にはそういう力があるはずです。

そんな力強さが、今の日本にあるでしょうか?
99.9%の日本人が持ってないと思います。

でも、行動しないと本当にダメだと感じます。

なぜ生きるのか?なぜ働くのか?
会社でも社会でも、アンケートをとれば
生活のためとか食べるためとか、守りの答えが多いでしょう。

いやいや、「明るい未来を創っていくため」に他ならないのに!

後世に、そういう未来を創るのが私達の使命です。

揺るがずに経営者として
旗を振っていかないと!
また最近再認識しました。

皆の意見も聞きますが、
だけど全員の意見が反映される未来が
正しい未来とは限りません。

皆の意見を聞きながら、違う意見の人も居る事を理解しながら
それでも「絶対に正しい未来」と思う方向を示す!
意見を聞く独裁者じゃないと
リーダーは務まらないと感じました。

道を示した後は、
根気よく対話して理解してもらう努力をしながら
その道で成果を出して結果で魅せていく。

簡単な道のりではないですが、
それしか今の日本で「明るい未来を後世に残す」事は出来ません。

後ろ指さされるのがリーダーの宿命でしょう

プーチン戦争が与える影響

ウクライナ頑張ってますね。
完全に世論はゼレンスキー大統領が率いるウクライナよりです。

プーチンさん、戦争を始めるにあたって
考えていた事とはずいぶん予想が外れたんだろうなって思います。

さて、
腹が立つ
とか、
どっちが正しい
とか、
思う事は山ほどありますが、
そういう事は置いておいて
この先、この戦争が私達の経済にとってどうなるか?
考えています。

まず、この先どうなっても、プーチンさんが「すいませんでした。兵を引き上げます」
とはならないでしょう。
もしも、万が一にもそうなったとして・・・
欧州やアメリカの経済制裁がすぐに解除されるか?は分かりません。
プーチンさんが兵を引き上げる条件はどう考えても経済制裁解除以外にはないでしょう。
とはいえ、ここまでやってしまったら、欧米各国も振り上げた拳を下ろせないでしょう。
ここまでやってしまった政権に、「兵を引き上げたね、経済制裁を即刻解除するよ」
って世論が許さないと思います。
正直、経済や生活を考えて、冷静になれば即刻ロシア軍の撤収+経済制裁解除が望ましいですが
そんな事を言える雰囲気にはならないと思います。

まあ、今のは万が一の確立の話で
その可能性はまずないでしょう。

次に、ウクライナ軍は善戦しているけど、今の幹事でジワジワと侵攻されて
ロシア軍に全面侵略された場合。
プーチンさんはそれをウクライナ奪還と表現するでしょうね。
今回の侵略を正当化して、
ゼレンスキー大統領は逃げないでしょう。
最悪の場合、形としては裁判とかにかけられて
処刑されるか、攻撃による死亡とか・・・
今の世論の状態でゼレンスキー大統領がプーチン政権の手によって死亡した場合
ものすごいバッシングになる事は流石のプーチン脳でも分かるとは思いますが
今のプーチン脳、ちょっとよく分からないです。
とにかく、ゼレンスキー大統領が生きて拿捕されて、ウクライナ陥落しても
経済制裁はもっと酷くなりますよね。
ただそれ以上の戦争状態はないかと思われます。
個人的に一番可能性が高いかと思うのがこれです。

次に、ウクライナ軍の善戦にプーチンさんが我慢できなくて、最終兵器を使っちゃったとします。
まあ、最悪核まで使わなくても、絨毯爆弾とか、今よりももっと酷い無差別攻撃を始めた場合・・・
フランスやアメリカ、ポーランドが進軍するかもしれません。
全面戦争、第三次世界大戦、
ロシアが核を使った場合は核戦争・・・
予想もつかない様な状態に世界はなりますよね。
アメリカの圧力で自衛隊も出動するでしょうし、
心配なのは、中国が台湾を武力侵略して、日本を脅かしたりしたら
日本も大変な事になるでしょうけど、甘い考えかもしれませんが
中国は日本までは攻めてこないと考えます。
ロシアも欧州あたりで手いっぱいでしょうから北方領土を侵攻って事もないでしょう

日本本土にて戦闘がおこる可能性はゼロではありません。
極めて少ないと思ってますが、一応経営者としてリーダーとして
その時に社員や社員の配偶者、扶養者に対してどういう対処や行動をとるべきか?
は考えました。
富山がウクライナの街の様な戦闘状態になるって想像もできませんが
万が一、そうなった場合の行動は考えています。

まあ、他にもプーチンさんがウクライナ陥落後にバルト三国とかも攻める
とか、なかなか可能性は低いにしろ、ちょっとおかしくなったプーチン脳なら
やりかねません。
そうなっても第三次世界大戦勃発ですね。

と、いう事で
経済情勢が良くなることはなく。

どう状況が転んでも、
今と同じ経済制裁が続くか
今よりも強い経済制裁が課せられるか
経済制裁とか関係なく欧州で戦争が起こり、ロシア以外の物流や貿易もストップするか
日本も戦火に覆われて、国内事業も完全にストップして
自分達の命を守る事に終始するか

まあ、良い状況には絶対ならないですね!
原油高、資材高騰、資材が日本に入らないって状況が
食品、医療、衣料、建築材料、工業製品、一次産業の資材など
全種類に渡っておこります。
ただそれだけです。
もう二次産業、三次産業に関わる全業種の企業がダメージを受けるでしょう。
コロナの比じゃない大打撃が起こるかもしれません。
そうならなくても、じわじわと厳しくなります。

どの状況にこの先進んでいくか?を注意深く見ていく必要はありますが
準備もしておこうと思ってます。
資金、財務的な準備
事業の方向としてどうするか?など
トミソーにとって、
ダメージがゼロで済むとは思えません。

現段階で具体的な事まではここでは書けませんが
せめてトミソーが’「解散・倒産」ってならないレベルでは
考えておこうと思います。

来月くらいに、
思い過ごしだったわ!
全然ダメージなかったね!
って笑えるくらいがいいですよね。
用心深くいきます