日別アーカイブ: 2022年1月21日

憤る

今日は愚痴です。

昨日のニュースで
「東京ミネルヴァ法律事務所 顧客から控訴」
という記事がありました。

金融業者(ここでは高利貸しと呼ぶことにします)が
融資をしていた顧客に過度の金利を受け取っていた。
めちゃめちゃグレーゾーンだった金融業の金利に関して
判例が出て、一気に高利貸し業者が過去の分も含めて顧客に過払い金を返還しなくちゃいけなくたった件です。
その過払い金を顧客の代理で高利貸し業者から返還する業務を請け負っていた法律事務所ですね。
2年前に倒産していたとの事。

ラジオを聞いていると、この手の法律事務所のCMをよく耳にします。
ア〇ィーレ法律事務所とかね。
テレビでもやってるのかな?
あまりテレビ見ないからよく分からないけど。
高利貸の過払い金の返還案件が減って来たのか
今ではB型肝炎とか、賃貸物件の敷金返還とかも耳にしました。

高利貸しの過払い金とかB型肝炎補償とかは
金額の相場はあまり分かりませんが、賃貸物件の敷金返還は大体想像が付きますよね。
家賃の2ヶ月分が相場でしょう。
法律事務所がターゲットにする顧客層で、東京で高めの賃貸マンションって言っても
家賃は20万円/月が大体の上限ではないでしょうか?
もっと高級な家賃払っている層の方はこの手の法律事務所には相談しません。
敷金2ヶ月分で40万円
満額変換があっても40万円で、成功報酬が30%くらいでしたっけ?
だとすると、マックス1件12万円

高利貸しの過払い金返還とかB型肝炎の補償とかの手間がどれくらいかかるか分かりませんが
賃貸物件の敷金返還は、けっこう面倒くさいと思います。
12万円では割に合わないよな~って、CMを聞いて軽く考えていました。

案の定、最近は敷金返還のCMは聞かなくなったかな?

まあ、高利貸しの過払い金で美味しい汁を吸ってしまったら
普通の弁護士相談の仕事には戻れなくなるのか?
もともとこういうビジネススキームで立ち上げた会社なのか?
分かりませんが、こうやって対応分野を広げているって事で
この事業の将来性がないって事は誰でも想像が付きますよね。
市場は増えません。今ある市場を食いつぶしたら終わりです。

そんなことを理解したうえでか?
2年前にミネルヴァさんは倒産しました。

で、
今になって、訴訟問題が起きています。
本当かどうか?は分かりませんが、
実質上のオーナー会社がとある広告代理店で、その中心人物が元武富士の人間。
そして、高利貸し業者からひっぺがした顧客の過払い金を約30憶も持ち逃げして
会社を倒産させた疑いで、顧客より控訴されているとの事。

この広告会社はいわゆる「整理屋」との事だから、まあ反社みたいなものでしょうけど。

それにしても・・・・・
本当に元武富士の人間なら、
過払い金の相場感や利用者人数やその手の事には詳しいはず。
別に当時は違法って訳ではなかったにせよ、高い金利で儲けていた訳です。
名古屋に住んでるときに、高利貸しの会社に勤めていた友人がいまして、
その彼が、「この世で一番汚い商売が高利貸しだわ」って言ってました。
銀行で普通に融資を受けられない人にお金を高利で貸して、取り立てる。
取り立ての方法も・・・・まあドラマで見る様な皆さんの想像通りのやり方だそうです。
利用する人も、まあギャンブル依存症とか働けるのに働いてないとか、酷いみたいですが、
本当に色んな事情があって仕方なくって方もおられたそう。
当時はふーんってあまり深く考えてませんでしたが、いま考えると
酷いビジネスモデルですよね。その取り立て方法がスキルとして蓄積されて
そのスキルアップで昇給するんだもん。

お金に困ってる人にお金を貸すってのは、一見人助けに見えますが
中の人が「この世で一番汚い商売」って言ってるんですから、まあそうなんでしょう。

法律事務所さん。
こちらも一見人助けです。正義のミカタです。
短期集中ビジネスモデルとしては凄いですよね。
で、いつか破綻するのは目に見えていて
案の定、整理屋に乗っ取られてお客さんに返還しなくちゃいけないお金を30憶も持ち逃げされて。

その持ち逃げしたのが、元高利貸し。

なんか本当に最低な話です。

そんなに汚れてでも金が欲しいか?

それでも人か!

どいつもこいつも。

以上、憤ってます。
ただただ腹が立ったことを書いたブログでした。