シンギュラリティとダイバーシティ

先日のCOP26開催の際に
世界中で気候変動や脱炭素、エネルギー問題などが取り上げられていました。
良くニュースで目にしたのは環境活動家のグレタさんが
イギリスまで行ってデモ活動を行っている様子でしたね。
他にも世界中で同じような運動が起こっていました。

極端な意見が飛び交っていて、
グレタさんがイギリスまで渡航するのにも石油や石炭を使っているやろ!
ナイロンやビニルを使った服を着てるやん!
拡声器はプラスチックやん!
とか。

一方のグレタさんも、「子供達に地球を残すのが大人の使命だ!やり方は大人が考えろ!」
と。

まあ、こんなやりとりの応酬では
話しは全く前には進みません。

本当に根本的なところまで深堀りすれば
産業革命前の水準に戻すという事も、
今の世界人口や先進国の技術発展、開発スピードを考えると
5年では無理だと思います。
人類史上、現代はシンギュラリティに発展しています。
その礎に、産業革命があり、大航海時代があり、戦争もあり、
もっというと古代文明があります。

面白いのは、人類みたいに発達した脳をもって
「思考する」ことのできる生物なので、
将来を想像して、このまま進めばヤバイ!と考える事が出来るところですかね。

犬や猫など、知能の発達した動物もある程度は想像できます。
「これはご主人にしかられる」
「この音は餌の準備の音だ!」
「自分の子が危険だ」
など、自分の事、また生存本能(種の保存も含め)に基づくものがほとんどでしょう。

他人の事や、地域の人の事、国のため、世界のため
という範囲まで想像して考えられるのは人類だけではないでしょうか?

だから、意見をやりとりしあえて、
各々の立場から話し合えるんだと思います。

「群れ」から社会を創って、文明を起こし、「産業」というモノまで創造した
人類にのみ与えられた素質だと思うのです。
(そのおかげで戦争ってモノもあるんですが・・・)
過去の歴史を見ても、シンギュラリティ的に発展したモノは
同じ曲線を描いて失速します。
ローマ帝国やナチスドイツ、
分かりやすい所では日本のバブルも同じ曲線でしょう。
人類は今、人口爆発も含めて、そろそろその頂点に達しそう。

そんな時に
自分の主張を言い合っているだけでは動物と同じです。

今、同じように取り正されている言葉に
「多様性 ダイバーシティ」って言葉があります。
シンギュラリティに発展した現代、いろんな人がいろんなところで
自分の意見を言える、発信できる時代になりました。

相手の立場も理解して、尊重して、違う立場の人と力を合わせて
同じ問題に取り組んでいく。
これが多様性だと思います。

「石油製品を使うな!」
「それは大人が考えろ!」

じゃなくて。

ネットや拡声器って
面と向かってない言い合いだから良くない。

テーブルで向かい合って膝を突き合わせて話してみると
意外といいやつだったって事、いくらでもあるでしょ?

合って、顔見て、表情を見て、
分かり合えるってのも人間の持つ素質です。

実際、人間の魂にかぶさった殻を剥いて剥いて、その核まで見ていけば
絶対にみんないいやつなんです。

「あんな悪い事を言ってるけど実はお前は絶対にいいやつなはずだ!」
を前提に全ての人と接する事ができたら
平和になるよね~
これ、「愛」ですよね!

こういう時代だからこそ、多様性をもった愛を大事にしていきたいです。

偏った愛は戦争も起こしますが、
多様性をもった愛は幸福をもたらします。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です