月別アーカイブ: 2021年11月

確信犯的なワガママ

昨日、とある銀行の講演会でジャーナリストでニュースキャスターの
櫻井よしこさんのお話を聞きました。

100人くらいオーディエンスおられましたかね?
ソーシャルディスタンスで間隔を空けての講演会でした。

私は以前より櫻井さんのYOUTUBEチャンネルや講演会の動画を観てましたので
どんな内容のお話をされるか?なんとなく想像できていました。
そして動画の様な過激な発言を楽しみにしていました(^-^

講演のテーマは
「日本よ、のびやかなれ」

テレビでの櫻井よしこさんの印象しか知らない方が
このタイトルで想像する話の内容も、
なんとなく予想がつきます。

講演の前に、主催者の方が
「いま日本の事を一番華麗に語れる方でしょう」
というニュアンスで紹介されていました。
この主催者の方は
皮肉で言ったのか?
または櫻井さんの講演を聞いた事がないか?
でしょう。
主催者としてお呼びしているので、きっと櫻井さんを分かってて
あえて、こういう紹介をされたのだと思います。

「華麗に」という表現。
その醸し出す雰囲気や話し方は間違いなくそうなのですが
ゆっくりとした口調から出てくるその内容は、
かなり辛辣な言葉です。

ウォーギルドプログラム
中国の進出
トランプ政権
大東亜戦争
朝日新聞
日本の政治家
日本の歴史

私は大好きですし、内容のほとんどは共感できます。
だけど私が自らはなかなかあの主張は出来ません。

しかし、
本当に日本人が持っている美しい心を
もう一回取り戻す事を本気で考えたら
あれくらいきつい言い方で発信しなければダメでしょう。

さて、一方で
櫻井さんをテレビでの印象でしか知らないオーディエンスの方々は、どう感じたでしょう?

たぶん、あまりの(右寄りな)内容にびっくりしたと思うんです。
大多数の方は櫻井さんのネームバリューで一回話を聞いてみよう! 有名人だし!
という感じで講演を聞きに来た人だと感じました。
期待や想像していた内容とは全然違った
かなり激しい話をされるんです。

今回の講演は共感できる集団の前ではない所で
かなり先を走ってる内容の講演でした。
なかなか普段から勉強してないと、
内容を理解して共感が得られないと思います。

でも、
櫻井さんは、一生懸命話すんです。
30分も時間をオーバーして伝えようとしてるんです。

場の空気読めない人ではないはずなんです。

確信犯的なワガママだと感じました。
聞いている相手のちょっと引いてるかも
っていう空気を分かった上で、

「自分が伝えたい事を全力で伝えるため」

にわざわざ富山に来られたのでしょう。

それくらい本気で日本の未来を危惧して
本気で変えようと思っておられるのでしょう。

正直、あのワガママさ。
かっこいいと思っちゃいました。

 

まあ、
何の実績もない、信頼残高の少ない人間が
人前で自分の信じる主張をいくら繰り広げても、
まったく影響力もなければ、逆効果なだけです。

櫻井よしこさんの様な「テレビでニュースキャスターをしていた」
という信頼残高(これは年配の方にはかなり効果的!)
のある方だからこそ、ある程度有効なワガママですよね。

やっぱり、やりたい事をやるには
言いたい事を言うには
ある程度社会的な信頼残高をもってないと出来ませんよね。

閉会して、
たまたま会場に知り合いの経営者の方が居たので
「今日の講演、どうでした?」って感想を聞いてみました。

すると
「ほとんど寝てて聞いてなかった」
との事。

一企業の経営者でもこうですもん。
櫻井さんでも、なかなかそこまで影響力を発揮できないって事です。

たぶん、
そういう事もみんな分かってて
櫻井さんは講演しているんでしょう

芯の通った方は
ぶれないし、へこたれないし
どれだけ批判があろうとも
きっと強くその信念を貫くんでしょう。

やっぱりかっこいいですね。

 

ちなみに、
次回のその会の講演は
来年5月に竹田恒泰さんをお迎えして開催するそうです。

主催者の方も・・・・
なかなか面白い考えを持っておられると見た。
ちょっと話をしてみたいなあ。

 

 

認知と共感

先週のブログとも繋がる話です

お互い意見が違う相手でも、深く話し合うと
人となりが分かって、相手の立場も理解した上で
話し合いができるよね

と言うのが先週でしたね。
(3行でまとまる・・・)

認知から産まれた共感です。
何か月か前も同じタイトルでブログを書きました。

 

一つ、危険だなって思うのが
認知を怠り、表面上の共感だけがある場面です。

人間は思いのほかこういう関係が気持ちよくて
その表面上の「共感」だけのお付き合いをしがちです。

当たり障りのない関係です。

心の奥で「まあ、本音は違うけど、場を壊すしいいか」
と「うんうん、そうだね」と共感して、
その相手の事を深く認知しようとしない。

もしくは、膝を突き合わせて話し合ってもいないのに
相手の事を「こういう人だ」と判断してうわべだけの「認知」で済ます。

これだと、世の中をまあまあ上手く生き抜く事は出来ても
本当の意味で人との関係で幸せなれるか?
は、私にはちょっとわかりません。
(と、言うのも本人はその生き方が幸せだと思ってるから)
こういう価値感があるという事を認める事は多様性とは言わないと思います。(本質じゃないから)

膝を突き合わせて、腹を割って話をして、
ああ、本質でこういう考え方なんだなって認め合えるのが多様性だと思います。

だから、
立場の上下、声の大きい小さい、頭が良い、回転が速いなど関係なく
ガンガン反対意見を言いあって、とことん「直接」話し合いたいものです。

陰で文句を言うのは、最低。そしてその文句でまたその場の共感を得ようとする。
これは多様性も関係もなくクソです。

きっと腹の中は「考え」や「意見」があるはずで、
それを隠して表面上の共感を持って来ても、本質が違っていたら
一緒に生きていけません。

認知のない共感なんてほしくない。

もっと自分の事も分かってほしいし、相手の事を深くしりたい。
そこからが本当の多様性であり、共感が産まれると思います。

 

先に、この人の事は良く分からないけど、意見には共感できる!
から入って、どんどん認知を深めていき、
人となりを知って、改めて共感できる!となると
本当にいい関係ですね。

だけど、この場合
本当に気を付けないと、本質をものすごい巧妙に隠してかくして
共感ばかりを植え付けて、虜にしていく人もいます。
詐欺師の手口です。

やっぱり、どう考えても相手を深く、正しく認知して
理解して、相手の立場になって物事を考えられる事が必要です。

 

シンギュラリティとダイバーシティ

先日のCOP26開催の際に
世界中で気候変動や脱炭素、エネルギー問題などが取り上げられていました。
良くニュースで目にしたのは環境活動家のグレタさんが
イギリスまで行ってデモ活動を行っている様子でしたね。
他にも世界中で同じような運動が起こっていました。

極端な意見が飛び交っていて、
グレタさんがイギリスまで渡航するのにも石油や石炭を使っているやろ!
ナイロンやビニルを使った服を着てるやん!
拡声器はプラスチックやん!
とか。

一方のグレタさんも、「子供達に地球を残すのが大人の使命だ!やり方は大人が考えろ!」
と。

まあ、こんなやりとりの応酬では
話しは全く前には進みません。

本当に根本的なところまで深堀りすれば
産業革命前の水準に戻すという事も、
今の世界人口や先進国の技術発展、開発スピードを考えると
5年では無理だと思います。
人類史上、現代はシンギュラリティに発展しています。
その礎に、産業革命があり、大航海時代があり、戦争もあり、
もっというと古代文明があります。

面白いのは、人類みたいに発達した脳をもって
「思考する」ことのできる生物なので、
将来を想像して、このまま進めばヤバイ!と考える事が出来るところですかね。

犬や猫など、知能の発達した動物もある程度は想像できます。
「これはご主人にしかられる」
「この音は餌の準備の音だ!」
「自分の子が危険だ」
など、自分の事、また生存本能(種の保存も含め)に基づくものがほとんどでしょう。

他人の事や、地域の人の事、国のため、世界のため
という範囲まで想像して考えられるのは人類だけではないでしょうか?

だから、意見をやりとりしあえて、
各々の立場から話し合えるんだと思います。

「群れ」から社会を創って、文明を起こし、「産業」というモノまで創造した
人類にのみ与えられた素質だと思うのです。
(そのおかげで戦争ってモノもあるんですが・・・)
過去の歴史を見ても、シンギュラリティ的に発展したモノは
同じ曲線を描いて失速します。
ローマ帝国やナチスドイツ、
分かりやすい所では日本のバブルも同じ曲線でしょう。
人類は今、人口爆発も含めて、そろそろその頂点に達しそう。

そんな時に
自分の主張を言い合っているだけでは動物と同じです。

今、同じように取り正されている言葉に
「多様性 ダイバーシティ」って言葉があります。
シンギュラリティに発展した現代、いろんな人がいろんなところで
自分の意見を言える、発信できる時代になりました。

相手の立場も理解して、尊重して、違う立場の人と力を合わせて
同じ問題に取り組んでいく。
これが多様性だと思います。

「石油製品を使うな!」
「それは大人が考えろ!」

じゃなくて。

ネットや拡声器って
面と向かってない言い合いだから良くない。

テーブルで向かい合って膝を突き合わせて話してみると
意外といいやつだったって事、いくらでもあるでしょ?

合って、顔見て、表情を見て、
分かり合えるってのも人間の持つ素質です。

実際、人間の魂にかぶさった殻を剥いて剥いて、その核まで見ていけば
絶対にみんないいやつなんです。

「あんな悪い事を言ってるけど実はお前は絶対にいいやつなはずだ!」
を前提に全ての人と接する事ができたら
平和になるよね~
これ、「愛」ですよね!

こういう時代だからこそ、多様性をもった愛を大事にしていきたいです。

偏った愛は戦争も起こしますが、
多様性をもった愛は幸福をもたらします。

 

 

指摘にも感謝

11月に入りましたね。
今年も残すところあと2ヶ月です。
12月決算の当社ですが、まあなんとかかんとか年間目標を達成しそうです。

このコロナやウッドショックや
大変な逆風の中、うちの社員は本当によくやってくれてます。

こんな大変な思いをしても、
外部の方からはまだまだ足りない部分を指摘されて・・・
分かってはいますが、これ以上社員の負担を増やしたくはないので
今はこれ以上は求めません。

もちろん全く満足いく数字を出せてないし、
もっともっと上を目指さなくてはいけません。

そこはうちのシステム的な問題もあるかもしれませんが、
私の決断次第でしょう。

とにかく今は我慢の時。

しかし、
忖度の多い世の中、
ご指摘を受けることは本当にありがたい事です。
それを「ありがたい」と思える様になった自分にもちょっと驚いていますが(^-^;

とかく、
誰かに自分の欠点や弱点、悪い点を指摘されるのは
気分のいいモノではありませんよね。

でも、自分の事を思って言って下さってると感じられれば
感謝の気持ちも沸いてきます。

自分がどういう心持で居るか?
で周りの方との関係も変わってきます。

ご指摘を受けて「きー!悔しい!」って思えるって事は
私もそれに対して真剣にやっているから。

だから、プライドや意地とか関係なく、
結果を出したろうって。

それが指摘してくれた方への一番の感謝の表現でしょうね。

ありがとうございます。

解散総選挙の結果がでました

皆さん、投票はされましたか?

うちの上の子(娘)が9月で18歳になり
今回初めて選挙というモノを体験しました。

今回の投票率も戦後三番目に低かったとか。
また、若者の投票をうながす呼び掛けなど、
もっと投票をしよう!という気運が感じられます。

色々な意見があると思いますが、私も投票をうながす意見には賛成です。

だって、どうせ私一人がどこかに投票しても大勢には影響ないでしょ!
ってご意見。
このご意見に対する回答に関しては、もういちいち書く事もないでしょう

与党の自民党を推すって気にもならないけど、かといって野党に入れる気持ちにもさらさらなれない。
政治に無関心という訳ではなく、投票したい候補者や政党がない
という方が多いと思います。

確かにねって。
その気持ちよく分かります。

 

微妙なところですよね。

個人的には、私は野党を応援します。

とはいえ、野党に一票をいれた!とは限りません。(ここは明言をさけます)

どなたかの文章で読んだのですが、
「野党は我々国民が育てるものだ」という一文を呼んで
選挙に対する考え方が変わりました。

育てるという事は一票を投じる事とは限りませんよ。
厳しい結果を国民の意見として表明する事により、緊張感をもってもらう
という育て方もあるなと思います。

政治の一極集中は良くありません。
拮抗する勢力があり、真剣に国民に受け入れられる取り組みをしないと
簡単に政権をとられる
くらいのお互いの緊張感の中で、運営をしてほしいと思います。

今はあまりにも野党の勢力が弱く、自民党の一人勝ちです。

だから、野党を応援するんです。
一票を入れるという方法を選択してもいいですが、
このままじゃダメだって思って一念発起するくらいの危機を感じてもらってもいいと思います。
野党で・・・真剣に、本気で政権奪取を考えている人いるのかな?
って演説を聞いてても感じます。
本当に政権をとったら、いつぞやの民主党の様になるって、
怖がって二の足を踏んでいる様に感じます。
そういう雰囲気が伝わってきますよね。

真剣に与党を倒せるくらい頑張ってほしいです。
すると与党ももっと奮起する事になり、切磋琢磨が産まれます。

そんな事を考えた今回の選挙でした。