強いチームとは

日本プロ野球の界隈で、中田翔選手の事が話題になっていますね。

あまり、こういう個人を対象にした事をこのブログで書かない様にしていましたが、
今回はちょっと思う事が大きいので、異論があるだろうことは承知の上で書いてみようと思います。

私もあまり詳しくはありませんが、
中田翔選手が、日ハム在籍中に起こした同僚選手への暴力事件。
どうもその一件だけではなかったみたいで、軽く検索しただけでも普段からの同僚や後輩イジリがあったとか。
読み込むと、イジリなんてものではなかった様で、
イジメやいびりと言っても過言ではなかったみたいです。

暴力を受けた選手も、「大事にしたくない」とコメントしていたり
球団も正式な謝罪会見もさせずに、巨人軍へ無償トレード

手に余る存在だったのかもしれませんが、
野球選手としては強打者。試合に勝つためには必要な人材だったのでしょう。

色々な意見を見ても、日本プロ野球界の宝とか、
盛り上げてくれる人物だとか。

まあ、
ちょっと皆 勘違いしていますよね。

どんなに野球がうまくても、人としてダメなんだから
ちやほや扱ったらダメです。

厳罰だ処罰だ追放だ!ではなく
厳しく律してあげて、真っ当な人間になる様に指導する必要があると思います。

彼は、(きっとね)小さな頃から野球が上手く、
小学生のころからずっと4番打者だったのでしょう。
もちろん、努力もしたでしょうし人一倍練習もしたでしょう。
しかし、こういう行動をとる人間は圧倒的に周りの人への感謝が足りない。

同じ甲子園出場した人でも
産まれ持った才能と体格のおかげで、練習を重ねて名門校に入り出場した人と

元々の才能は低かったけど、死ぬ思いで練習をし続けて、必死で必死の経験をし
周りの人、親や仲間や監督やマネージャーなど、支えてくれる人が居たからやっとの思いで
出場できた人と、

圧倒的に周りの人への感謝力が違うと思うんです。

その上で、同じ結果を出せればいいですが、
まあ、世の中そんなに甘くない。
圧倒的に前者の方が数値的な結果は残せてます。

後者は夢半ばで倒れ、挫折を経験し
きっと全く違う道に進んでいる事でしょう。

 

しかし、人としての魅力は後者の方にあると思います。

愛と感謝にあふれた人って魅力的じゃないですか。

中田翔選手。
ものすごい期待を背負い、大きなプレッシャーの中で生きていると
勝手に想像しています。(少なくともそうあってほしい)
誰も自分の気持ちは理解してくれません。
孤独です。
野球を始めて、ずっとトッププレーヤーで居続ける
重圧は並大抵ではないと思います。

そんななか、
ちょっと成績が伸びないとか、
イラっとくる発言を聞かされたとか
最近本当に意味の分からないSNSやネットでの書き込みとか。
そういう状況にさらされると、
ストレスもたまりますよね。

孤独なんです。きっと。

彼の様な類まれな能力を持った人に与えられる試練は
どんどん周りの人間と乖離していく方向だと感じます。

ある種、経営者と似ていますね。

自分で律する事が出来る人はなかなかいないと思います。

 

ここは、球団のトップが、
ダメなことはダメだ!ときちんとしかるべきです。
中田選手に向き合って、
「何やってんだ!人としてダメだぞ!」ときちんというべきです。
そして、一緒に記者会見して謝罪して、
きちんと出来る様になるまで、寄り添い、手を差し伸べるべきです。

それをせずに、見放す。
今まで、同僚や後輩をいびってきた中田選手に厳しく律せなかったことは
100%球団の責任です。
トップの責任です。

中田選手だけが悪いわけではありません。
その同量の選手の「大事にしたくない」発言。
これなんか、もうその組織の空気感を現わしています!

そして、巨人軍にトレード。

中田選手の育成を放棄したのです。

で、
巨人軍も巨人軍です。
てっきり二軍からスタートかと思ってました。
しごかれてしごかれて、根性叩きなおす!!

中田選手の更生を、名門巨人軍が請け負った!
と言うストーリーを期待していました。

が、現実はいきなり一軍スタメン
はいホームラン。
結果だしましたとさ。

なんか勘違いしていませんか?
そりゃブログに書きたくもなりますよ。

プロ野球界全体が、人間性よりも結果を評価する世界だって事ですよね・・・・
まあ、プロってのはそういう世界でしょうし
年俸制ですし、スポンサーもたくさんいますし・・・

でも、そのホームラン。
だれか感動しますかね。
だれか涙を流しますかね。

本当に強いチームってそんなチームでしょうか?

先週、私は本当に強いチームの絆を目の当たりにしました。

新入社員研修で行った令和の武者修行。
全国から集まった子供達と挑んだ立山連峰十峰登山。

実際には、連続して来た台風と、コロナの影響で調整した宿泊山小屋の変更などで
一峰しか登れませんでした。
逆に言うと、今年はそれくらいきつい登山でした。
過去最高に厳しかったです。

最終日、朝6時半に山小屋を出発して、約12時間をかけて降りてきたゴール地点。

全員が全員に感謝をし、一人でも欠けていたら歩き切れなかったと涙し、
ひとりも置き去りにせず全員で歩き切った事に感動し。

数値的な結果では全く目標には届きませんでしたが
仲間で何かを達成する素晴らしさを体感するという目的は達成できました。

スキルが上がる、メンタルが強くなる、体力がつく

とかではない。

「魂が磨かれる」

とはこのことです。

もともと皆、感謝の心、思いやりの心、誰かのためにという利他の心を
その魂に宿して産まれてきているんです。

それが、日々の生活をしているうちに
成績が、勝敗が、給料が、業績が・・・
(自分で書いてて後ろめたくなってきた)
ばかりに気をとられて、どんどん魂が曇っていく。

プロ野球界だけでなく、世の中がそういう風になっているんですよね。
(お前が言うなって話です・・・)

まるで水晶玉の様な魂。
日々積み重なったこすれで、曇った魂が人との強烈な関りによって、
磨かれ、もともと持っていた感謝や優しさ、思いやりが出てくるんです。

あのゴール地点での彼らは全員が勝者であり、誰一人敗者はいませんでした。
そして全員が幸せでした。

それこそが最強のチームです。

本気で中田選手の事を思うなら。
腫れ物に触る様に気を遣うでもなく、ちやほやするでもなく。

本気でぶつかり、真剣にしかる人が必要だと思います。

そうやって魂を磨き、
バットでも結果を残し、
尊敬される人間になってほしい。

名将と言われたノムさんならどうしたろうか?
星野監督ならどうしたろうか?

 

強いチームづくりに必要なのは
成績のいいひとの寄せ集めではなく
メンバーの絆を大事に出来る人間の集まりだと
強く感じます。

もっともっとこういう事を大事にしよう!
って周りに伝えたい。

そしてうちの会社もそれを大事にしていきたい!

その上で結果を残してやる!

それが一番周りに伝わるやり方です。

魂が磨かれる仕事が出来る会社にしたいですね。

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