日別アーカイブ: 2021年6月19日

ホンダ・シティと体育大会

初代ホンダ シティの開発時、
当時のホンダの役員が「俺たちにはこの背の高いクルマの良さが全く分からないが、若い人向けに企画したこの車が 若い人がいいというならこれでいいだろう」
と、当時の若い開発スタッフを信じて送り出したクルマが大ヒットしたという話が好きです。

たぶん(この頃の)ホンダの社内にはそういう情熱をもった若手スタッフがおり
その情熱を受け入れる器量をもった役員がいたのでしょう。

これは良い結果が出た例でしょうが、
きっと同じようなストーリーで出来上がったプロジェクトでも
泡の様に消えていったものは無数にあるでしょうね。

しかし、無難に「これくらい売れればいいや】「マーケティングから見て売れると思う」
という数値成果を目的としたプロジェクトで失敗や成功を収めた事例よりも

「この商品を出したい!だって好きだもん!」
くらいの情熱で進めたプロジェクトの方がもし失敗しても、そこから得られる価値は大きいでしょう。

失敗を受け入れられる土壌
挑戦をさせてもらえる土壌

これが大事なのでしょうね。

ミスや失敗を許容する土壌がないと、
クリエーションやレボリューションなんて産まれません。

 

やれるかどうか?分からないけど
やってみたい!
だってやりきった後には素晴らしい未来が想像できるから!

という情熱を
「無理だ、やめときな」
と言うのは簡単です。

※本当に生死に関わるとか、どう考えても無謀なチャレンジは別

本気で努力すれば出来るかもしれない。
その本気度次第

というチャレンジは、周りも後押しをするべきです。

 

私は店舗開業セミナー「ぜろからセミナー」を定期的に開催しています。
セミナー参加者の中には「どう考えても無謀」という方もたまに来られます。
そういう方は私のセミナーを受講して、「自分は無謀だった」と自覚して帰られます。
それでも、そういう方にも夢はある訳で、出来れば夢への道筋を一緒に考えます。
あと3年修行しよう。自己資金をこれだけ貯めよう。サービスの質を変えよう。原価率を再検討しよう。など
また、すぐにでも始められそうな方もおられます。
そういう方は、自分のスキル・経験・やりたいビジネスモデルを洗い出します。
ビジネスモデルがぼんやりしている方がほとんどですが、そんなもんです。
それをはっきりさせるセミナーなので、自分にあったビジネスモデルを一緒に考えて
資金や融資や売り上げや原価を見える化して、方向性を固めます。
そして、「このモデルならいける!」と形が出来た方はもうチャレンジできるベースが出来ています。

 

しかし、中には「家族から独立を反対されて・・・」
といって断念する方がたまにおられます。

本当に愛する家族なら、夢の実現を後押ししてあげたくないのでしょうか?

家族の方から見て、無謀だと思われるのであれば
どんな要素を排除すれば無謀じゃなくなるかを一緒に考えてあげないのでしょうか。
大体は聞いてみると「なんとなく」なんですよね。
「こんなご時世に独立なんて!」「無理してがんばらなくても、今でも好きな仕事してるでしょ」
「お給料がもらえる安定の方が幸せ」
という自分の価値観から見た基準でストップをかけます。

いやいや、二回言いますが
無謀だと思うなら、無謀だと思う要素をしっかりと説明して
逆にどうやったら実現できるか?を一緒に考える。寄り添う。
それこそが家族でしょう?

ああん?

 

夢を実現した時の喜びを分かち合えたら
もっと幸せではないかな?
と、私は思ってます。
※まあこれも私の価値観

さて、
昨日、うちの娘からLINEが来まして。

高校の体育大会の応援リーダー(数名いる)に立候補したんだけど
その中で騎手(大旗もち1名)に立候補する男子が誰もいなかったそうで

私が立候補したわ!
女性初の騎手やるわ!
この高校の歴史変えたるわ!

との事。
家に帰ったらもう腕立て伏せを頑張ってる。

「先生はOKしたの?」って聞いたら
「頑張ってやれんことはないやろう、頑張りな」
って言われたそうで。

汗かいて苦しそうに腕立てしてましたが、
顔は輝いてました。

本当に先生に感謝!

こういう小さな成功体験が積み重なって
将来、大きなチャレンジが出来る情熱に繋がるんだとおもいます。

子供達や社員が、情熱をもってチャレンジできる土壌を
この日本に植え付けていかないと
きっと日本はダメになるでしょう。

 

9月の体育大会が楽しみです。
コロナで中止とならない様に祈るばかりです。