自ら厳しく律するという事

いま、住宅業界では欧州産の木材の輸入数激減と
それに伴う価格高騰が大変な問題になっています。

欧州材、特に米松が入って来ないそうです。

その大きな理由はコロナではなく
「アメリカの住宅需要が急激に伸び、そのためにアメリカに材料が集中している」
そうです。

なぜ今アメリカの住宅需要が高まっているのか?
リーマンショック
(※個人的にはサブプライムショックと言う方が正しいと思う。
詳しくは「マネーショート」という映画を観るといいです。
アカデミー賞候補に挙がった映画で面白いし、
サブプライム問題の事実が良く分かります)
そのサブプライムショック以来、約10年、アメリカの住宅着工棟数は
それ以前の1/10以下に下がっていたそうです。

アメリカは住宅を転売する事が日本よりも常態化しているので
中古住宅の流通は活発です。

そして、なぜこの世界的なパンデミックな時に住宅需要が伸びてるか?
・金利が驚くほど下っている事
・リモートワークで郊外に住む人が増えている事
・ベビーブーム以上のミレニアム世代(30代前半)の人口が増えていること

簡単に書くとこういう理由で、
いま住宅需要が急増しているなか
先程の理由で市場に住宅がない。

中古住宅の価格がどんどん上がって
空前の(また?)住宅バブルだそうです。

まあ、これもいつか破綻しそうですが・・・

アメリカに材木が集中する理由
・需要が急増
・家の価格も上昇
・高くても木材を仕入れる
・輸入に関する規定が(日本より)甘い

といったところでしょうか。

ここで一つ気になるのが一番下の
規定が甘いという所です。

日本のJAS規定というのは世界的に見ても
かなり厳しいようで、これをクリアして日本にモノを輸出する事は
なかなか大変だそうです。

欧州の材木会社からすれば
規定が甘く、高く買ってもらえるなら
もちろんそっちに売りますよね。
日本では出回らない粗悪な材料でも買ってくれるんだから。

冒頭でも書きましたが
日本の住宅業界に激震を起こしているこの輸入材の不足問題。
集成材と呼ばれる貼り合わせた柱や梁をメインで使用していた住宅会社は
かなり厳しいでしょう。
その材料のほとんどは米松系です。(カタログにはホワイトウッドと書かれています)

お陰様で、当社は基本的な構造材は
出来るだけ無垢材を使用したり、国産材を使用したりと
構造材にはそこまで大きく影響は出ていないとの事です。
(プレカット工場の取引先曰く)
しかしこの先は分かりませんね。

すでに羽柄材といわれる
構造ではなく、天井ボードを吊る下地材や
壁の石膏ボードを貼るための下地材などには
米松材等を利用していました

今はなんとか材料を変えたりして対応しています。

当社もここはぐっと我慢して対応していくしかないでしょう。

この問題は一時的なものなのか?
長期的に続くのか?
コロナと同じでちょっと予測がつきませんが

材料の流れは、輸入業者が利権で動く以上、
大体の予測は付きます。

利で動く人の考え方は単純ですからね
「儲かるか? 儲からないか?」
です。

これも大事な事なんです。
しかたない、会社や企業や個人が継続していくには
儲かるか?が大事ですから。

 

しかし、
利権というのは違います。
「いかに楽して儲けるか?」
を基準にしているとしっぺ返しをくらいます。

材木流通のみなさん。
いまこそJAS規定の厳しい日本に輸出しよう!という
会社を創りましょう。
高い金額を出して仕入れるのではなく
値段は据え置きで、日本のJAS規定をクリアしてもらえる方法を
頑張って見つけてもらいましょう。

するとその業者さんは、ものすごいスキルとノウハウがつきます。

他社が、楽に安く買ってくれる国へ、楽して売っている間、
自分は、コストを抑えながら厳しい規定をクリアする努力し続けていると
アメリカの住宅バブルが弾けた時、
圧倒的な差が出ているでしょう。
同じ価格(利益率)で品質の良い材料を自社しか提供できない!
となると、バブル崩壊後に必ず訪れる価格競争(値引き競争)に
巻き込まれずにすみます。

「不況こそ絶好のチャンス」

かの松下幸之助さんや稲盛和夫塾長もおっしゃってました。

不況の時でも
自らを厳しく律する

「自律」

が大事だと思います。

 

日本にはJAS規定を緩める様な特別処置はとって欲しくないモノです。

追記
「マネーショート」
本当に面白いです。
好きな俳優さん出てるのもありますが、必見です。

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