主体性とイノベーション

ちょっと前の事ですが、
娘の高校のPTA委員会に出席しました。
一応副会長などをさせて頂いています。

娘の高校は、自分がいうのも何ですが、
問題児の多くない学校で、指導方針なども
結構生徒に任せているのが伝わる。
その中で育っている娘からの話がとても面白いんです。

毎年、卒業する3年生を送る予餞会という行事があり、
在校生が各クラスに分かれてステージで演劇やダンスや歌を歌います。

今年はコロナの影響で、体育館で集合しての予餞会が中止になったそうです。

そして、生徒会からでた案が「動画」

先生の協力もあったと思いますが、
それを学校の生徒が見れる公式のSNS?ネットワークにアップロードして
3年生も含め、いつでも見られる様にしよう!

となったそうです。

そして娘も毎日の宿題もあるなか、
予餞会の準備や撮影などを行い
かなり忙しい日々を送っていました。

見せてもらった動画は、私の想像していたものとは全く違っていて、
そうまさしく「YOUTUBE」
ただ歌っている画像を流すのではなく、
音楽、効果音、変なミニドラマ、編集、文字入れ、画像エフェクト、合成・・・

もうこの世代の時代への対応力は半端ないですね。

 

全クラスの動画も娘の解説付きで観させてもらいましたが、
動画のクオリティは置いておいて、
それは素晴らしいものでした。

コロナで予餞会が中止になった。
ならば動画で3年生を送り出そう。
せっかく動画を創るなら、いま一番楽しめるモノを創ろう
それを生徒たちが考えて、自ら改善やアイデアを出した結果でした。

これは、先生から「やれ」と言われて出来るモノではないですね
(先生のフィルターがかかってたらあんなおちゃらけは無理だと思える内容)

生徒たちが3年生のために、限られた条件の中で
どうやったら最高の送り出しが出来るだろう!
と自主的に考えた結果、ステージでの予餞会ではありえなかった
動画が出来た。

まさにイノベーションの瞬間を見た気がしました。

やらされ仕事では、
「いつもの予餞会を動画で撮って、たらたら流せばいいじゃん」
となっていたでしょう。
先生のチェックが入ると、ふざけた事も出来ないし。

ある程度の裁量権を与えてあり、
その中で自由に出来る。
そして、共有の課題「コロナ」という逆境に向い、
仲間で力を出し合い、新しいモノを生み出す。

自主性を重んじる校風のおかげでイノベーションが起きたのでしょう。

 

まあ、先生が裁量権を生徒に託せるのは
もともと問題児が少ないって土壌もあるかと思います。
(多分、ココ一番大事かも)

そんな話をPTAの委員会で発信しました。

家で、子供に主体性を与えているだろうか?
「宿題終わった?」ではなく
つい「勉強しなさい!」って言ってないだろうか?

これは会社でも同じなんですよね・・・

問題児が少ない(皆の考え方のベクトルが同じ方向に向いている)土壌を作り
仲間に裁量権をもってもらい、
主体性をもって取り組んでくれれば
仕事が志事になり、
イノベーションが起こる。

イノベーションは一人では起こせません。

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