日別アーカイブ: 2021年2月19日

ブランドは想いから始まる

日本は1970年代に高度成長期のピークを迎えました。
人口は増え続け、
輸出も増え続け、
ビルはどんどん建ち、
夢の一世帯づつのマイホーム
一人一台マイカー所有
地価も上がり、
景気はうなぎのぼり。

モノは作れば売れる時代
他社と同じモノを作っても、需要が増え続くのですから
どんどん売れる。

どこかでアレが流行ったと聞けば
類似商品でもどんどん売れる

そんな時代だったと聞いてます。

 

実際にそのころ社会人じゃなかったので
知らんけど。

バブルってやつですよね。

 

2004年が日本の人口のピークだそうです。
そこを境目に人口は減って来ています。
この先ものすごいスピードで減ると言われています。

GDPやGNPも伸びることはなく、
1980年台から横ばいです。

そりゃそうですよね。

この小さな国土で、
これ以上ビルが必要か?
これ以上家が必要か?
車の台数も必要?

海外で勝負するしか、GNPを増やす事はできないでしょう。

しかし、一時期の「ジャパンクオリティ」は影を潜め
そこそこのクオリティ(消費者が満足できるレベル)
で値段が超安い商品なら東南アジアやチャイナに完敗

アイデアに富んだ新しいモノも
今の日本からはほぼ産まれていません。

もう人と同じモノを売っていては
日本でも世界でも勝負が出来ない時代ですね。

ある程度クオリティが高いのは当たり前。
あとは値段勝負。

少しでも売り数を増やして薄利多売で利益額を増やす方法しか持てない企業は
それよりも大きな資本でビッグスケールで同じ商品を売ってくるライバルが出たら、
何もできなくなるでしょう。

 

我々中小企業は値段勝負にならないブランド力を持つ必要があります。

売上だけを増やして行かないと存続できない経営から脱却しなくては
なりません。

ブランド力を持つには
「その商品が圧倒的な差別化出来てる」
「その商品や会社にストーリーがある」
のどちらかが必要で、
圧倒的な差別化を計るには、ターゲットや商圏を絞る事が大事。
良く言われるランチェスター戦略ですね。

 

我が社で例えると
店舗併用住宅がいい例です。

富山市では毎年約3000件の家が建ちます。
その中で併用住宅は毎年40件から50件

凄く市場が小さいので、他の会社さんは
その市場に乗り出そうとして研究・開発するコストと得られる利益を天秤にかけて・・・・
やーめた
となると思います。
当社はおかげさまで住宅専門にやっている部署と店舗を専門にやっている部署があります。
両方の事業を同時にやっている会社は県内にはほかにありません。
自ずと、店舗併用住宅は強くなります。

店舗併用住宅の内見会を開催している会社も当社だけ。

過去の実績も一番でしょう。

ここまでくると、
他社が「トミソーと勝負してまでこの市場に参入するか?」
というまた大きな障壁が生まれます。

小さな市場でいいのでオンリー1、ナンバー1の商品や事業をもてばいい訳ですよね。

 

こうやって簡単に書きますけど、
そんな事、ちょっとやそっとじゃ出来ることではありません。

かなりの苦労と時間がかかります。
それでもあきらめずに続けてきたから、このブランディングが出来た訳です。
ここにストーリーが出来上がる訳ですね。

このストーリーには「想い」が込められてるわけです。

また、
他社とそこまで変わらない商品を値段勝負で買ってもらうためには、
「あんたから買うちゃ」
という人と人のつながりが大事です。

あなたを気に入った。
あなたなら信用できる。
あなたとお付き合いしていきたい。
あなたとビジネスをしたい。
あなたから買いたい。

と思ってもらうためには、
出会ってから、そのお客様と共有する時間が必要です。
そこにも「ストーリー」が生まれます。

あの時、急な要望に応えてくれたな。
無理を聞いてもらったな。
凄く私達の事を考えて提案してもらえたな。

という積み重ねのストーリー。
そこにも人と人の想いがあります。

私達中小企業が大事にしていかなければならないモノ

圧倒的なナンバー1オンリー1商品とストーリー。

それを生み出すには「想い」が必要だ

という話です。

 

AIやロボット化が進む未来。

AIやロボットでは作れない未来を創っていきましょう。