個の主体性と推進力

就活生に向けた会社説明会で私は
「朝8時30分に出社して、17時30分までデスクに座り、
与えられた業務をこなして、その分だけお給料を頂きます」
という考えで会社に入りたい方はトミソーとは合っていないので
来なくていいですよ。
とお伝えしています。

待っていても仕事は出来ません。

日本の高度成長期は何も考えずに、
なんの向上もなく、今までやって来た業務を教えてもらって
それをたた反復するだけで、売り上げがあがり
お給料も上がったでしょう。

「安定している会社、仕事」をそういう風にとらえている方もおられると思います。

特に、
現在就活生を子供として持っている親の層(私もそろそろそういう時期に来ました)
私たちは就活直前にバブルが弾けましたので、
幸か不幸か、そういう「いい時代?」を実業務では経験していません。
学生の頃のニュースやドラマ等の話題の中で
会社に入ればドラマの様に夜は遊んで、ディスコに通って・・・
みたいなバブル有頂天を想像し憧れた世代です。

その私達親が、想像と違った実社会で大人になって。
どういう経験を積んで、どう考えるか?も
子供に与える影響は大きく違ってきています。

「子供の幸せのために、子供には苦労させたくない」

とおっしゃる親御さんも(最近は減ったと感じますが)おられます。

個人的にはその方はご自分が苦労されなかったのだろうな
と思ってます。

苦労して、悩んで、考えて、自分から道を切りひらいて、
その先に見える目標に向かって進む道の方が、
その人を幸せにすると考えるからです。

その経験がなく、苦労から逃げていると、
きっと苦労=不幸という思考回路になるのでしょう。

そして、
日本の社会は確実に考えない会社、考えない社員に
生きる道を与えない方向に進んでいます。

 

個人個人が主体性をもって、時によっては推進力を発揮して
組織の中で、誰もがエンジンになれる様に
働かないといけないと思います。

そういう方は、どこへ行っても重宝される社会になるでしょう。

 

私の大好きなクルマやバイクは、各パーツがその役割をきっちり果たす事により
機械として動き、その目的を果たします。
ギアやネジ、一つ一つはその求められた目的さえ果たせばいいのです。

しかし、それ以上の機能は発揮できず、
誰かがそれ以上の機能のパーツと交換するか、追加しないと
マシンそのもののパフォーマンスは上がりません。

 

人間社会の組織、チームはそうではダメですよね。
私たちはそれぞれのパーツかもしれませんが、
各々が考え、もっと良い機能を発揮しよう!と自身で改善していかなくては
いけません。

そもそも全員が「エンジン」になりうる力をもっている事も大事でしょう!

 

個々が主体性を持ち、推進力になりうる。
全員がエンジンになれる組織。

それが強い組織だと思います。

 

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