鹿児島ツアーレポート 2日目

なんとそろそろ1か月前になろうかという鹿児島の思い出。
忘れちゃう前にブログに書かないとと思いつつも忙しい日々を送っております。

備忘録も兼ねて、やっと書けます。

11月8日(金)ツアー2日目は、午前中に京セラ川内工場へ視察に行きました。

昨夜のお酒がかなり残って二日酔い気味の私です。
この前の夜は指宿温泉の温泉街のスナックでも一つ勉強をしました。
鹿児島はハウスボトルが芋焼酎でした。
何も言わなければ芋焼酎が当たり前の土地なのですね。
流石です。
個人的に芋焼酎はおいしくて好きですが、なぜか翌日に残るので
後半の二日間は芋焼酎を控える様に過ごしました。

会議室にて説明を聞きまして、いざ工場見学へ。

工場内は撮影禁止でしたので、残念ながら写真はないです。

しかし、コンパルームは撮影OKとの事で、写真撮らせて頂きました。
実は昨年、同じ盛和塾ツアーで京セラさんの滋賀工場を見学させて頂いてまして・・・
ほぼ同じ内容だったのと、滋賀工場が京セラの第1号向上でしたので、
色々と歴史を感じる展示がたくさんあったのです。
感動は大きかったのですが、
その感動を期待して川内工場にお邪魔して・・・

盛和塾生としての見地でいうと、ちょっと物足りなくて・・・
贅沢言いましてすいません。

ただコンパルームの昔の塾長の写真は大変面白く見させていただきました。

そして、移動をしまして次の見学先へ。

移動中のバスで観た映画「空飛ぶタイヤ」も
経営者としてなかなか考えさせられる映画でしたね。
実はこの日の午前中はこの映画の方がぐっと来るものがありました。
本当の会社のピンチの時に、潰れるかもしれないけど、経営者は自分の信念を貫くのか?
それとも社員やお客様の事を考えて、妥協して示されたいい条件の示談に乗るのか?
ここは考えさせられますよね。
どちらも正しい道です。

人として生きるか? 経営者として生きるか?

私なら・・・

 

さて、お昼には、鹿児島を代表する酒造の濱田酒造さんへお邪魔しました。
濱田社長は盛和塾鹿児島の代表世話人をしておられます。
塾生として、どのような経営をされているのか?
午後の時間をたっぷり使い見学させて頂きました。

最初に見学したのは創業の地、
濱田酒造伝兵衛の蔵(伝兵衛とは創業者の名前だそうです)

 

手前には近代的な建物があり、そこは最近まで酒蔵だったそうですが、今は改築して直売所とコンベンションホールとレストランがありました。
デザインがかなりいい。昨年リニューアルオープンしたらしく、設計もシンプルで今風でしたね。


直売所オリジナル商品もボトルやラベルデザインが秀逸です。
歴史がある酒造さんですが、新しい考え方も取り入れておられるなと感心しました。

ホールでランチを頂きまして・・・

その後、裏にある現在の酒蔵を見学しました。

坂倉は古い小学校の校舎を移築して建てた建物。
濱田酒造さんと共に、鹿児島の歴史を語る建築物です。

中は伝統的な酒造方法を今でも守って芋焼酎を創ってしまして、その伝統を伝えるブースもしっかりと作られていました。

自社に関して、こうやって伝えて見せていける事があるって凄いと感じました。
長く続けていくという事がどれだけ大事か?
目の当たりに見せて頂きました。

これだけでも凄いなあと関していましたら・・・

次の見学先が「傳蔵院蔵 でんぞういんぐら」という場所。
また歴史を感じるところなのかと思っていたら・・・

プラント!

もろにプラントでした。

残念ながら中は撮影禁止でしたので写真はありませんが、
物凄い大量の焼酎が、物凄い大きな施設で完全コンピューター管理で製造されていました。

約20年前、職人の勘と経験と技術だけで造られていた薩摩の芋焼酎を
データベース化しコンピューター管理で大量生産する!と濱田社長が発案し、実行に移したそうです。
始めた当初は、鹿児島中の伝統的な酒造から一斉にバッシングを受けたそうで、
絶対にコンピューターに旨い芋焼酎が造れるわけがない!と笑われたそうなんですね。

ところが、翌年の品評会にて、この工場の芋焼酎が一番いい賞を獲った!

凄い、話ですよね!
ここは本当に少人数で運営されてて、かなりの工程がオートメーション化されていまして
毎日全国へ旨い芋焼酎を大量に発送しています。

パイプラインを焼酎が通っていくんですよ。
本当に面白い!

最近では鹿児島はもちろん、全国の酒蔵から見学に来るそうですが、
日本初!と日本一!を獲ってしまえば、そのブランディングと他社参入障害性は抜群ですね。

伝統と最新と。
本当に感心させられて、

さて、最後の見学先「金山蔵」とはいったいどういうところだろう?
もうちょっとの事では驚かないよなあ・・・

と思っていましたら

 

山の中にあるこれまた大きくて素敵な建物に着きまして、

なぜか地下に行き、トロッコ電車!を発見

言われるがままにトロッコの乗り。

10分ほどトロッコに揺られたら、そこに酒蔵が!

なんと、そこは昔の金山を利用した酒蔵でした!

鹿児島は金の採掘量が日本一だったそうで、昔はいくつか大きな金山があったそうです。
ここも総延長はかなりの大きさの金山だったそうです。

しかし、どんどん採掘量はへり、20年ほど前に閉鉱になったそうです。
そこへ県から「何かこの金山跡を利用できないか?」と濱田社長に持ち掛けられ・・・

「鹿児島の歴史を語り継がねばならん!」と

なんと、この金山を買い取り!!

それを酒蔵にしました!!

 

もう意味が分かりません。

 

金山当時に使われていたモーターや石を運ぶトロッコも展示してありました。

地下深くでも焼酎造りをしています。
写真はたまたま社会体験をしていた高校生。

もう凄いの一言でした。

ここは稲盛塾長も訪れたそうで、ここで書をしたためられ、それを記念碑にしていました。

 

その後、濱田社長自ら私達にご講演頂きました。
濱田酒造の歩み、ご自身がしてきた改革。
売上は50年前の10倍近くになっているそうです。

その中で、
鹿児島の一酒蔵から日本中に販路を増やせる、薩摩を代表する酒造メーカーへ発展させた要点とは?

 

「差別化」だったそうです。
どの酒蔵も同じような芋焼酎を値引き合戦で多く、安く、と競争でしのぎを削っていたそうですが
とあるひ、濱田社長は、売り上げを追うのを止めよう。
差別化して、販売量を減らしてもいいから、いい酒を造り、高く売ろう!
と方向転換したそうです。
そして、一番売れていた銘柄までも廃止し、
商品の方向転換を図りました。

その後の5年間で、販売リットル数は減っているのに売上は増えるという状態になったそうです。
もちろん利益率は抜群に良くなりますよね。
後はそれを日本全国に販路拡大し、売り上げを伸ばす事に専念したそうです。

それで、あのプラントの様な大きな投資もできるし、
ほぼほぼ社会貢献としか思えない金山を買う事が出来るんですね。

新しい挑戦も、地域への貢献も
しっかりとした利益が必要で、そのためには抜群の差別化が必要ですね。

本当にすごい経営を目の当たりにしました。

 

二日目も大変勉強になりました。

そしてここにも西郷南洲がおわせられました!

 

二日目は鹿児島を代表する素晴らしい企業と経営者の姿を見せて頂きました。

 

その後、またバスに揺られて鹿児島市内へ移動

途中のサービスエリアにて、山越しに見た桜島。
この日は大きな噴火があったそうです。

明日、飛行機に乗るんだけど、飛ぶかしら・・・
とちょっと不安になりながら、鹿児島市内へ移動しました。

 

さて、鹿児島ツアー2日目のレポートはこれで終了。

残るは最終日、鹿児島市内散策です。
実は、三日目の予定はあまり期待していなかったんです。
市内の観光地を廻るだけかよ・・・みたいな感じで。

しかし、良かったですね。
またいろいろと鹿児島につてい、薩摩について、維新志士について
そして西郷南洲について
良く知る事になりました。

また近いうちに3日目のレポートを早いういちに書こうと思います。

 

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