新年会の二日酔いにウンウンとうなされていた先週の日曜日。
家電屋さんでダイソンの掃除機を買いました。
10年以上使っていた家の掃除機がもうダメになって
奥さんがどうしても今日見に行きたい!というので同行しました。
実は最初はダイソンの掃除機なんて買うつもりはこれっぽっちも無かったんです。
以前から掃除機を買い換えたかった奥さんは下調べをしていて
2つくらいの候補があったみたいです。
どちらがいいか? 店員さんに聞いていますが、
なんだかお酒の匂いが残ってそうな私は、ちょっと申し訳なくて
店員さんから離れていました。
そしたら、ダイソンが目に飛び込んできました。
たくさん並んでいるサイクロン掃除機の列の中で
小さなモニターで動画を流しているのはダイソンだけでした。
1分くらいの広告動画を繰り返し流しています。
その1分の中で
伝えている事は三つだけ。
1 いくらゴミを吸っても、吸引力が変らない世界で唯一の掃除機であること。
2 排気がどの掃除機よりもキレイなこと。
3 第三者機関が認めた、大小全てのゴミを一番吸うヘッドを搭載していること。
これだけです。
5分もぼーっとその前にいたら5回、この話を聞くことになります。
そして、その動画にはほとんどダイソンの掃除機の姿が出てきません。
ライバルを想定した黒い掃除機やら床のゴミの画像がほとんどだったと思います。
どうしても、この掃除機を使いたくなって、奥様をダイソンの前までお呼びしまして、
なんとか予算の倍近くする掃除機を購入しました。
ただ、在庫がなく。 入荷まで4日ほど掛かるとの事。
それでも、この掃除機が欲しくなったんです。
そして、
家に帰ってから、なんで結果的にあの店で一番高い掃除機を買う事になったんだろう?
と考えてみました。
買う際に細かい事は全く気になりませんでした。
ゴミの捨て方、オプションパーツの種類、その他もろもろ、特に気にせず購入しました。
デザインも、確かにカッコ良いですが、ちょっと派手すぎて・・・
同じ機能でシンプルなデザインの掃除機があったら、間違いなくそれを選ぶと思います。
ダイソンは色すら選べませんから。
そして、お店で試してみて 重いし、うるさい。
しかし。
ダイソンが一番伝えたい三つの事。
「世界1 ナンバーワン オンリーワン」
その情報だけを強く(動画プロモーションしてる掃除機はダイソンだけでした)伝えるだけで
人は高い物でも買っちゃうんですね。
他の掃除機は、ダンボールのようなボードに
いろいろな利点や、特徴がたくさん連ねて書いてありました。
でも、私は読んでないんです。
情報が多すぎて、パっと見て読む気になれないのかも知れません。
本当に必要な情報って少なくていいのかもしれません。
何が一番人の心をつかむか? それだけを伝えるだけでいいのかもしれません。
価値あると感じた物には、
高いお金を出してでも人はそれを買いたくなるんですね。
私達の仕事のセールスプロモーションにも同じ事が言えるはず・・・
自分達の何が一番かを考えて・・・
誰に向けて・・・
どの情報だけを発信すればいいのか・・・
うん。やりたい事がまたひとつ増えた。
こういう事を考えている時って楽しいですね。
さて、いよいよ世界1が我が家に届きました。
フムフム 箱からしてオシャレじゃないですか。
どんなにゴミを吸うか 期待させますよね。
結局子供たちで取り合い。
記念すべきファーストコンタクトは子供達となりました。
使ってみての実感は
凄いゴミの量がとれます。 ただそれだけです。
だって、それだけを期待して買いましたから。
今度、古い掃除機をかけた直後に、ダイソンをかけてどれだけゴミがとれるか?
試してみたいと思います。
さて、ダイソンの戦略にまんまとひっかかった私ですが、
そのダイソンのおかげで得るものもありました。
また、
いつもは言ってもなかなか掃除機かけをしない子供達が
我先に掃除機の奪い合いをするくらいです。
この調子で、これからも掃除を手伝ってくれればいいですね。
ダイソン様様です。
ありがとうございました。