月別アーカイブ: 2015年6月

いかにワクワクするイメージができるか?

先日、初めてお会いした方より
「ブログ見てます」
と言って頂けました。

また、以前よりお知り合いの方からも
「ブログ面白いです。楽しみにしています」
とも言って頂けまして・・・
照れくさいやら、恥ずかしいやら。

しかし、
こんな稚拙な文章のブログでも、
そうやって言って頂ける方がおられる訳です。
もっと頻繁に発信しないと! ですね。

ありがとうございます。

 

 

さて、今日はちょっと「イメージの共有」のお話。

私達の「建築業」ってほぼオーダーメイドですよね。
トミソーの住宅部門が手がけています「郷の家」や「tsumiki」は
使う材料や仕上げにこだわって、ある程度は統一していますので、
モデルハウスや見学会に来ていただければ
新しい家の雰囲気もイメージしやすいのです。

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それでも、
住んでみての感覚を味わっていただくために
見学会では家具を一式配置したり、ディスプレーをしたりして
住んでいる「イメージ」を体で感じてもらうようにしています。

これは、今時ならどの住宅会社もやっている事。
「こんな家に住みたいの~」
と言う気持ちになるには
「こんな生活がしたいの~」
と言うワクワク感から始まるのではないでしょうか?

今回、出展させていただいています「常願の杜」住宅展でも
他社さんの展示場を覗かせて頂きましたが(ちゃんと社名と実名を名乗って)
みなさん素晴らしい展示をされていますね。

 

そんな経験を活かして、
当社の所有する賃貸住宅にも、この「住んでみてのイメージ」
が擬似体験できれば、契約率も上がるのでは?

と思い、
空き室に、
簡単ですが家具やディスプレーを並べてみました。

 

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ディスプレー前の写真がないので比較は出来ませんが
何もないただの空き室よりも格段に「雰囲気」が良くなり
ワクワク感が出ますよね。

ちなみに、
リフォームした後、三ヶ月ほど借り手が決まらなかったこの部屋は
ディスプレーをして、一組目のご案内のお客様に申し込みを頂きました。

 

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次のこの部屋も、すぐに申し込みを頂きました。

アパートを探されている方は、一日に何部屋か廻られるはずです。
その部屋がいいかどうか?
部屋に入って三秒の印象で決まっちゃうそうです。

特に奥様、女性の感覚は、第一印象が大切。
入った瞬間にちょっとこじゃれた家具が目に留り、
可愛らしいディスプレーがしてある。

なんとなく「住んでからのワクワクする生活」がイメージできる。

これって大切なんですね

現在もリフォーム中の空き室がありますが、
このディスプレー作戦で、はやく入居のサイクルを回して生きたいと思います。

 

 

そして今、私が陣頭指揮をとり、進めています店舗部門ですが、
これこそ毎回100%オーダーメイドです。

モデルルームなんて作れません。
お店もつ方が100人いたら、100通りのお店になりますよね。

それでも、「イメージしてもらう」って本当に大事。

平面図だけでは伝わりきりません。

提案プラン・パース

でも、やはり営業されてからの「イメージ」を
出来るだけ分りやすく、
そして何より大事なのは「ワクワクする感じ」をどこまでイメージしてもらえるか?

毎回、店舗を依頼していただいたお客様には
最初のプレゼンでは、特にその事を意識して絵を描いています。

ファーストプレゼンを見たお客様が
目を輝かせて絵を食い入る様にしている姿が見れたら・・・
心の中で「よっしゃ!」とガッツポーズです(^_^)

私達の仕事は建築業で、物を造る事によってお仕事をしていますが
最初に「どんな物が出来上がるか? そこでどんな生活が始まるのか?
しかもワクワクできる生活」
これを しっかり共有する。

せっかく綺麗に、きちっと工事が終って、お店や家が出来上がっても
「イメージと違う・・・」となっては、元も子もありませんから。

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細かい部分の打合せも、私は平面図だけでは伝わりにくいと思い、
出来るだけスケッチを描いて、
イメージを共有する様にしています。

これだけやっても、やはり「完璧」とまではなかなか行かないんですけどね。
本当にオーダーメイドの面白い部分でもあるし、
難しい部分でもあります。

 

でも、
せっかく新しいお店を造るなら、新しい家を建てるなら
ワクワクするものにしたいと思いませんか?

 

「ワクワク提供カンパニー トミソー」

全部門においてそうなれたら、素晴らしいですね。
自分もワクワクしながら、そういう会社を目指します。

 

ありがとうございました。

 

 

 

結果にコミットするの? 活動を楽しむの?

もう先週のお話ですが、
私が加盟しているJCD(商環境デザイン協会)の活動で
大変お世話になっている島津先生よりお誘いいただきまして、
SDA(サインデザイン協会)さんの主催するフォーラムに参加してきました。

SDA北陸総会_3

 

島津さんよりのお誘いって事もありましたが、
「ローカルが、今たのしい。
場をデザインする。まちづくりフォーラム。」
と言うテーマにも興味がありまして、
せっかくなので、ひょんな事からお知り合いになった
新進気鋭の若手設計家の方もお誘いして、
一緒に参加してきました。

 

今回のフォーラムは市民プラザのアトリウムでの開催です。

 

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年に一回のSDA総会が北陸であり、その一環でのフォーラム。
日本中からSDAの会員さんが集まっていました。

 

北陸で、ローカルの魅力を発信している女性4人のトークセッション。

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面白い。
面白いんですけど、
どうも、よく見えてこない部分があり・・・

お一人お一人の活動はとても素晴らしく。
そして、みなさん力もあり、渦を巻き始めるエネルギーを出してる。

しかし、
私の考えが男性的過ぎるのか。

その活動の最終目的点がよく見えてこない。

「まちづくりフォーラム」

その活動がいかにまちづくりに繋がるのか?
最後は地方再生? 活性化? どういう形を目指すのか?

よく分らなかったので、質問してみました。

答えを聞いても、よく分らない。

 

 

それで、
懇親会の時に、個別で質問してみました。

そしたら、お一人の方から、

「目標って必要ですか? この活動が楽しければそれでいいじゃないですか。
目標のない活動がダメって言うんですか? 頭固いですね。」

 

と、キッパリ言われちゃいました。

えええ~~~!!!

 

返す言葉もない。
全く持って「頭固いオッサン」状態な私。

 

「目標に対してのプロセスを楽しむ」という訳でもなく。
今やっている活動を楽しむ。
「まちづくり」とは、地域に役立たなければならない。という思い込み。
その活動が最終的には、地域の役に立たなくてはいけない。

そう思い込んでいた訳ですよ。私は。

その方の活動は素晴らしいものだと思ったのですが、
その後のリポートがない。
結果、数年してどうなっているの? 役立ってる? 活性化している?
実は逆に役に立ってないんじゃないの? やり方変えた方がいいんじゃないの?
逆に迷惑になっている人はいないかな? 本当に地域の人たちの幸せに繋がっている?
という、リポート、結果、検証がちょっと分りづらい。
あるにはあった方もおられましたが・・・
(もしかして、検証しているのだけど、発表していないだけかもしれません)

 

それが、自分として「何かしっくり来ない」原因だったのだと思います。

 

「皆であつまって、ワイワイ活動して、それを地方でやってて、そんな活動が楽しければいいじゃん」

 

言い方は悪いですが、一歩間違えると、自己満足に進んでいく可能性もあるかも、と危惧するわけです。

でも・・・
ある意味女性らしい活動のやり方なんでしょうね。
そんな活動から始まって、最後には超大きな渦となって、日本中を巻き込む「ムーブメント」にまで成長する。
そんな可能性を感じました。

今までの私なら、
「結果にコミットする」
「最終目標をはっきりさせないとダメ」

もしも最終目標が「日本中を巻き込むムーブメントを起こす!」
というものならば、

「いつまでに、だれと、どこで、どうやって、どういう段階を踏んで」
という計画を立てる必要があります。
そのやり方が「男脳」なのかもしれません。
頭が固い「オッサン脳」なのかもしれません。

意外と、そういう大きなムーブメントって言うのは、
「思ってもなかった、楽しいから始めた」
という活動がスタートって事が多い気もしますね。

 

懇親会も終盤。

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全国から集まっておられるSDA会員の方々のために
八尾のおわら風の盆の舞がありました。

 

 

富山に住んでて。
恥ずかしながら、一度も「風の盆」見たことありません。

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楽しむ → 続く → 広がる → ムーブメント → 伝統
こういう一つ一つの行事も、
最初は小さなことだったはず。

 

やってる事が間違いない!と自信が持てるなら、
あまりバカ大きな目標を掲げずに、
とにかくその活動を「楽しんで」続けるって事も大事かもしれません。

大変勉強になりました。

 

 

さて、
その後、お誘いした若手建築家の方と、三次会(反省会)

若いのに、全ての話しを統合的に考えて、
とてもオトナな意見をいただけました。

「木村さん、その考え方は 男脳っていうか、経営脳だと思いますよ」

ああ。
納得。

でも本当のオトナな経営者は「楽しむ」的な意見も含めて
「そうだよね、そう言う活動もあるよね」と、懐の大きい所を見せるのでしょう。

 

「目標はなんなんだ!?」と こちら側からしか見てない、子供じみた質問をした時点で

「ちっさい経営者」って感じですね。

 

日本海より深く反省。

 

大変勉強になりました。

ありがとうございました。