燃え尽きました

先週の週末からの一週間は一年で一番濃い一週間でした。
まず令和の武者修行がありました。
今年も4泊5日かけて新入社員と全国から集まった中学生と
立山縦走登山を行いました。
今年も帯同しました。

人は人とでしか磨かれない。
今年も素晴らしい修行の旅でした。
たくさんのドラマがあり、大きな感動を頂けましたが、
何より全員が無事に終えた事に安堵をしています。

そして週末は武者修行を経験した各社の若手社員で協力して
夏まつりを開催しました。
今まで参画してくれた子供達(と言っても既に高校生の子もいますが)
に加えてその親御さんや近所の芦峅寺の方々も来ていただけました。
武者修行を支えて下さる登山ガイドの方々も来て頂きました。
トミソーは焼き鳥と冷やしきゅうりと的当てをやりました。

今まで武者修行で関わった若手社員や子供達が横のつながりに加えて縦のつながりも出来て。
まるで村の夏祭りの様です。
あっという間の4時間でした。

武者修行とは別の動きとして
経営者の集まりで講話をする機会も頂きました。
また、高校生の前で授業の一環として話をする場も頂きました。

先週末からの一週間は、
この一年をぎゅっと濃縮したような日々でした。

今は終わった安心感からか、
武者修行ロスなのか、
燃え尽きました。

感謝の一週間。
また今週から気持ちを切り替えて
来年に向けてまた少しづつ進めていきます。

むごい教育

昨日は26卒学生向けの最初のインターンシップでした。

4人の学生さんが参加しました。
トミソーのインターンは学生さんを「お客様」扱いはしません。
教育の一環として参加した学生さんに「はたらく」を真剣に考える機会にして欲しいと考えて
実施しています。

日本の未来を担う若者は、地域の大人達で育てる責務がある。

そういうつもりでインターンシップを実施しています。
学生さんを一つの労働力と捉えると、「当社に来て欲しい」という考えになり
お客様扱いしてしまいます。
学生さんを「日本の未来を担う希望」と捉えると、
当社に来る・来ない関係なく「教育」が必要という考えになります。

教育とは「教え育む」もの。

今川義元の「むごい教育」の話を思い出しました。
幼少期の徳川家康(竹千代)を今川義元が人質として預かる事になった際に
家臣に「こいつはいつか徳川家の跡取りになる子供だ。むごい教育をしろ」と命じました。
家臣は「むごい教育」を厳しく育てろという意味だと捉えて
朝から武芸に励ませ、粗食しか与えず、学問を厳しくし、厠などの掃除をさせたりと
まるで修行僧の様な生活をさせました。
しばらくして今川義元が竹千代の顔が精悍になってきた事に気づきました。
家臣に「むごい教育をしているか?」と尋ね、その答えを聞いた時に激高したそうです。
「むごい教育とは、人をダメにする教育の事だ!
贅沢な食事を与えて、冬は暖かくしてやり、夏は涼しくしてやり、遊びたいと言えば好きなだけ遊ばせ、欲しいものは何でも与え、わがまま放題にさせよ。そうすれば人間はダメになる!」
と言って家臣を叱ったそうです。

チヤホヤと甘やかすのが「むごい教育」なんです。

富山を代表する自動車販売会社さんの新卒社員への対応が
「入社三年間はお客様扱いするそうだよ」という噂話を聴きました。
厳しい業界なので新卒入社の人が三年以内にどんどん辞めていく。
それを防ぐために3年間お客様扱いをするとの事。

耳を疑う話です。
あくまで噂話なので、本当でない事を祈りますが
もしもそうならダメ人間を量産しているという事です。

未来の希望を託すべき若者に立派になって貰う為にも
むごい教育はしたくないものです。

今の勝敗は先にあり

今の勝敗は先にあり

尊敬する経営者がよく口にする言葉です。

今、起きている事象や決断した事。
苦難や困難も、
また良い事も順風な時も含めて、
目の前にある事をどう捉えるかによって
その事象の意味が変わってくるという事です。

苦難を未来の糧と捉え、向き合い乗りこえるのか。
それとも臭いものには蓋をして見てみぬふりをするのか。
良い時や順調な時も、気を緩めずに兜の緒を締めるのか。
それとも調子に乗って勢いづいて行きまくるのか。

良きも悪きも、どう捉えるかです。

経営者として、人として
今下した決断が正しかったのか?
やっている事が正しいのか?
自問自答する時があります。

その苦悶と向き合い、
未来の自分への成長の糧として
それをプラスにしていき、良い未来を引き寄せる。

もしも今よりも良い未来になれば。
そうなれば、「今は正解の見えない苦悶」すら
自分にとっては正解だった事になる。

今、目の前に起きている事象を、
どういう結果(勝敗)にするかは今の自分次第。
その結果は未来(先)にある。

という意味がこの
「今の勝敗は先にあり」
です。

誰が言った言葉なのか?
調べても出てこないんです。

私の記憶違いかもしれません。

しかし、勇気を頂ける言葉です。
今、何が起きても、それを正解にしていく強さを持てば
必ず良い未来を引き寄せられます。

花火大会

8月1日は富山の花火大会です。
私も子供達が小さい頃は一緒に花火を見たものです。
会社に車を停めて神通川の河川敷まで歩きました。

8月1日は昭和20年に実施された富山大空襲の日です。
1日から2日にかけて沢山のB29が焼夷弾を落とし
一般人が住んでいる富山の市街地の99%以上を焼き尽くしました。
1回の空襲で落とした焼夷弾の数で見ると日本で行われた空襲の中では
一番多いとの事。
2000人以上の方が亡くなられ
1万人以上の方が被災しました。

偶然ですが、
昨日空襲を体験された方とお話をする機会がありました。
その方は6歳の時に富山大空襲に遭われました。

お兄さんに背負われて呉羽山の上にある防空壕から
B29が落とす大量の焼夷弾を観たそうです。
B29は20時ごろ一回富山上空を通過していったのに
1時間後くらいに戻って来て富山を襲った。
(史実を確認した訳ではなく、その方の幼い記憶を語られたままに書いています)
空襲対策で電灯をつけていない街にB29からいくつか照明弾が落とされた。
焼夷弾で焼き尽くされる富山の街はすごく明るかった。
防空壕の中に雨水が溜まり、ボウフラや蚊が沢山いて嫌だった。
憲兵が来て、この防空壕も危ないから移動するように言われた。
など、幼いながらも頭に焼き付いている記憶を生々しく語られました。

B29は逃げ道を断つ目的で最初に神通川と常願寺川にかかる橋を落としたそうです。
その様子も見て取れたとか。(常願寺川は流石に事後情報と思われますが)

空襲が収まり、翌日に街に下りると、
沢山のご遺体が神通川や富山城のお堀に浮いていた。
浮いていたというより、押し重なっていたそうです。
大人の人が「子供は見るな」と手で顔を覆ったそうですが
一瞬の光景が忘れられない。

大変貴重なお話を聞かせて頂きました。

私の祖母も富山に居たはずです。祖父は二人とも戦争に行っていました。
空襲や戦争に生き残った祖父や祖母のおかげで
今の私の命があるんですね。

そして、そこで断たれた沢山の命もあります。

8月1日の花火大会は富山大空襲で命を落とされた方々への慰霊の花火です。

綺麗な花火を観させていただく前に
ちょっとだけ手を合わせて亡くなられた方々のご冥福をお祈りしましょう。

健全な悩み

毎年この時期に全社員に対して「職場力アンケート」というものをとっています。
職場の風土や、会社の雰囲気、空気感などについて12項目の質問を点数制で答えてもらいます。
今年で3回目ですが、定点で観測する事で見えてくることがあります。

おかげさまで平均点は年を重ねるごとに徐々に良くなってきていますが
個人で見ると、その時の精神状態もあって点数が下がる事もあります。

同時にコメントも書いてもらっています。
職場の雰囲気に関して理想が上がったので
現状の点数を低くしました。というコメントがありました。
健全な事だと感じます。

また、こういうアンケートを続けていくと
コメントの内容も深く考えて書いて貰える様になってきました。

皆、それぞれに悩んでいます。
3年目の苦悩、
リーダーとしての悩み
自分の役割とは?
など。
どうしようもならない事にくよくよ悩んでもしかたありませんが
理想の職場環境や、理想の働き方、理想の自分とのギャップに対して
もっとこうしたい!という悩みは健全です。

私も悩む事は多々あります。

そういう悩みを吐露できる雰囲気があるというのは良い事でしょう。

悩みがない方が不健全。

理想と現実のギャップがあるから悩み、
そのギャップを埋めるために挑戦があり
それが成長に繋がります。

とはいえ、悩んでいるスタッフを放ったらかしにするわけにはいきませんので
寄り添っていきたいと思います。