むごい教育

昨日は26卒学生向けの最初のインターンシップでした。

4人の学生さんが参加しました。
トミソーのインターンは学生さんを「お客様」扱いはしません。
教育の一環として参加した学生さんに「はたらく」を真剣に考える機会にして欲しいと考えて
実施しています。

日本の未来を担う若者は、地域の大人達で育てる責務がある。

そういうつもりでインターンシップを実施しています。
学生さんを一つの労働力と捉えると、「当社に来て欲しい」という考えになり
お客様扱いしてしまいます。
学生さんを「日本の未来を担う希望」と捉えると、
当社に来る・来ない関係なく「教育」が必要という考えになります。

教育とは「教え育む」もの。

今川義元の「むごい教育」の話を思い出しました。
幼少期の徳川家康(竹千代)を今川義元が人質として預かる事になった際に
家臣に「こいつはいつか徳川家の跡取りになる子供だ。むごい教育をしろ」と命じました。
家臣は「むごい教育」を厳しく育てろという意味だと捉えて
朝から武芸に励ませ、粗食しか与えず、学問を厳しくし、厠などの掃除をさせたりと
まるで修行僧の様な生活をさせました。
しばらくして今川義元が竹千代の顔が精悍になってきた事に気づきました。
家臣に「むごい教育をしているか?」と尋ね、その答えを聞いた時に激高したそうです。
「むごい教育とは、人をダメにする教育の事だ!
贅沢な食事を与えて、冬は暖かくしてやり、夏は涼しくしてやり、遊びたいと言えば好きなだけ遊ばせ、欲しいものは何でも与え、わがまま放題にさせよ。そうすれば人間はダメになる!」
と言って家臣を叱ったそうです。

チヤホヤと甘やかすのが「むごい教育」なんです。

富山を代表する自動車販売会社さんの新卒社員への対応が
「入社三年間はお客様扱いするそうだよ」という噂話を聴きました。
厳しい業界なので新卒入社の人が三年以内にどんどん辞めていく。
それを防ぐために3年間お客様扱いをするとの事。

耳を疑う話です。
あくまで噂話なので、本当でない事を祈りますが
もしもそうならダメ人間を量産しているという事です。

未来の希望を託すべき若者に立派になって貰う為にも
むごい教育はしたくないものです。

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